\ 新作ボードゲーム情報はこちら ✨ /

ゲーム紹介『グレート・ウエスタン・トレイル (Great Western Trail)』

ゲーム紹介グレート・ウエスタン・トレイル
ゲーム名グレート・ウエスタン・トレイル
(Great Western Trail)
ゲームデザイナーアレクサンダー・プフィシュター
(Alex ander Pfister)
人数2~4人
時間75~150分
年齢12歳~

グレート・ウエスタン・トレイルはこんなゲーム!

『グレート・ウエスタン・トレイル』は経営者となり、カウボーイ・技術者・大工達と共に、牛を出荷することで会社を大きくすることを目指すゲームです。

手番では駒を移動させ、移動した先のタイルに書かれたアクションを行います。その際、手札の牛カードを使用します。ドミニオンのようにデッキは循環して使用するため、デッキ構築の要素も含んだゲームとなっています。

ゲームデザインは、アレクサンダー・プフィシュター氏。代表作には、『モンバサ』『アイル・オブ・スカイ』『ブルームサービス』などがあり、『モンバサ』では2016年のドイツゲーム賞を受賞。『アイル・オブ・スカイ』『ブルームサービス』もドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート賞を受賞しています。

グレートウエスタントレイル:北部への道

拡張セットとして「グレートウエスタントレイル:北部への道」も発売されています。

「北部への道」では、新たに出張所の要素が追加されゲームボード上部が拡張されます。

グレートウエスタントレイルの新たな三部作、新版と続編も!

版元のEggertspiele(Plan B Games)は、『グレート・ウエスタン・トレイル』の新版を2021年に発売し、続編を2022年にアルゼンチン、2023年にニュージーランドで発売することを発表しました。

デザイナーは変わらず、アレクサンダー・プフィシュターが担当することが発表されています。

グレート・ウエスタン・トレイルの【ゲーム準備】

ゲームの準備:グレート・ウェスタン・トレイル

場の中央にゲームボードを配置し、各プレイヤーに個人ボード、木ゴマ、個人デッキを配ります。

#alt

グレート・ウエスタン・トレイルの【ルール】

手番でやることは、3つだけです。

  1. 駒を移動する
  2. アクションを行う
  3. 手札を補充する

各アクションの詳細について説明します。

STEP.1
駒を移動する

カウボーイ駒をボード上で進めます。最初は3歩。最大で6歩まで進むことができるようになります。

駒を移動する:グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

STEP.2
アクションを行う

駒を移動した先の建物に書かれているアクションを行います。主なアクションは後述します。

アクションを行う:グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

STEP.3
手札を補充する

手札を4枚になるまで、山札から補充します。最大で6枚まで手札を持つことができるようになります。

手札を補充するグレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

手番では、この3つを行うだけです。これをゲーム終了条件を満たすまで繰り返し行います。

グレート・ウエスタン・トレイルの【建物アクション】

建物のアクションは、「自分しか使えない建物(各プレイヤーの色のタイル)」の2つがあります。

「自分しか使えない建物」は、12種類位ありゲームによって使用するタイルが異なるため、今回は「共通で使える建物」について説明します。

A. 労働者を雇う

労働者を雇って、個人ボードに配置します。

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

配置すると個人ボードは、こんな感じに↓

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

B. 建物を建てる

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
「自分しか使えない建物」を家マークのついた空いているマスに配置します。
グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

C. 証書トラックを進める/目的カードを引く

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

証書トラックを進める

個人ボードに「証書トラック」があり、「カンザス・シティ」で精算するときの【1足りない】を解決してくれます。

目的カードを引く

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
目的カードを1枚獲得します。これをゲーム終了時に達成できていると、勝利点になります。

D. インディアンと仲良くする

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
インディアンタイルを獲得します。お金を沢山もらえることもあります。
グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
インディアンエリアには、こんな感じでタイルが並んでいます。

E. 牛を購入する

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
市場に出ている牛カードを購入します。
グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
5種類の牛があり、3つの価格帯が用意されています。この中から好きな牛カードを購入します。

F. 災害タイルを取り除く

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
道に並んでいる災害タイルを獲得します。
グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

G. 列車を動かす

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
「カンザス・シティ」から発車する列車を進めます。
グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
線路が40マスまであり、途中に駅が用意されています。ここに、木駒を個人ボードから置くこともできます。

グレート・ウエスタン・トレイル 【カンザス・シティの処理】

駒を進めていくと、最終的に「カンザス・シティ」に到着します。全てのプレイヤーは、ここに辿り着くと牛を各都市に出荷します。

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
5つの処理を行い、再びスタート地点に戻ります。

1~3.タイルの配置

各箇所にタイルが2枚ずつ配置されていて、2枚のうち1枚を選んで該当箇所に配置します。

タイルの種類は、「労働者タイル」「災害タイル」「インディアンタイル」の3種類があります。

4.牛の評価

手札にある牛カードの数字を合計します。同じ種類の牛は1度しか合計することができません。(※証書トラックを使い、その数字を追加することができます)

合計数と同じ数字分のお金を獲得します。

5.牛の出荷

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)
「4.牛の評価」の結果に応じて、各都市に牛を出荷します。

牛を出荷した都市に、木駒を配置します。木駒は個人ボードに乗っている駒を使います。牛を出荷することで、できるアクションが増えていきます。

グレート・ウエスタン・トレイルの【得点計算】

すべての勝利点を計算して、合計値が最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。

  • お金(1点/5金)
  • 建物の勝利点
  • 都市の勝利点
  • 駅の勝利点
  • 災害タイルの勝利点
  • 牛カードの勝利点
  • 目的カードの勝利点
  • 駅長タイルの勝利点
  • 個人ボードの勝利点
  • 労働者市場トークンの勝利点

グレート・ウエスタン・トレイルの【レビュー】

要素盛りだくさん!何をしても得点に結びつくスルメゲー!!

「グレート・ウエスタン・トレイル」は、本当に沢山の要素が詰まったゲーマーズゲームです。デッキ構築、すごろく、個人ボード能力解放、ネットワーク構築などなどの要素が詰まっています。

どのアクションをおこなっても、勝利点に関わってくるため、様々な戦略を取ることができるのが魅力です。

なので、初プレイでは「何からやっていくべきかわからーん」となること請け合いです。繰り返し遊んで、様々な戦略の中から自分の中で最適なコンボを探し出すのが良いスルメゲーです。

カンザスに向けてベストコンディションを作る戦略が楽しい!

最終到達地点である「カンザス」でのアクションはとても強力で得点に最も大きく関係します。

そのためなるべく多くの回数、ゴールである「カンザス」に到達する必要があります。

次の手番以降の資金調達になりますし都市へディスクを配置することで得点並びに個人能力の拡張に結びつくからです。

とはいえ、手札の牛カードや汽車の位置がベストなコンディションで到達する必要があるので道中いかに最適な状態にするかの戦略を練るのが楽しいゲームです!

グレート・ウェスタン・トレイル (Great Western Trail)

上の写真は、最終手番で19点の牛得点を獲った時のやつです。

最終都市、「サンフランシスコ」にたどり着けると凄く達成感がありますよ!

ニコ

初回プレイは3人推奨!

本当にルールの細かい要素が多く、ゲームに慣れない時ほどプレイに時間がかかります。

なので、初回プレイする際は3人で遊ぶことを推奨させていだだきます。3人プレイでは、ダウンタイムとプレイヤー同士のインタラクションが適切であるためです。

時間の目安としては、早めに回して3人120分程度でした。

おわりに

今回は、要素盛りだくさんな重量級ゲーム『グレート・ウエスタン・トレイル』をご紹介しました。

120分級のじっくり遊ぶゲームが好きな方や、同作者の過去作「モンバサ」が好きな方、個人ボードが進化していくタイプのゲームが好きな方などにおすすめです。

素敵な西部開拓時代をお楽しみください!!