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ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ(Lorenzo il magnifico)』

ゲーム名ロレンツォ・イル・マニフィーコ (Lorenzo il magnifico)
メーカーCranio Creations (2016)
ゲームデザイナーFlaminia Brasini, Virginio Gigli, Simone Luciani
人数2~4人
時間60~120分
年齢12歳~

ロレンツォ・イル・マニーフィコはこんなゲーム

ロレンツォ・イル・マニーフィコさんについて

ゲームタイトルになっている『ロレンツォ・イル・マニーフィコ(Lorenzo il Magnifico)』は、ロレンツォ・デ・メディチ氏の別名です。

メディチ氏は、イタリア・フィレンツェのルネサンス期におけるメディチ家最盛時の当主です。当時のフィレンツェ共和国を実質的に統治していました。メディチ家の他のロレンツォと区別する意味もあって、ロレンツォ・イル・マニーフィコとも呼ばれています。

ロレンツォ・イル・マニーフィコさんに仕えるゲーム!

メディチ家最盛時の当主ロレンツォ・デ・メディチ氏に仕える貴族になり、自分の街を発展されるゲームです。街の様々な分野に家族を送り込んで支援することで街を活性化していきます。

ゲームデザイナーは、『グランド・オーストリア・ホテル』をデザインしたとSimone Luciani氏とVirginio Gigli氏とのコンビと『Egizia』のゲームデザイナーの1人Flaminia Brasini氏の3人です。

勝利条件

ゲーム終了時に勝利点(名声店)の高いプレイヤーが、ゲームに勝利します。

終了条件

全6ラウンドがおわったとき、ゲームが終了します。

ロレンツォ・イル・マニーフィコの【ルール】

スタートプレイヤーから順に手番を行います。手番では、家族駒をアクションスペースに配置します。

ゲーム準備

ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』:個人ボード

中央にゲームボードを配置しセットアップをし、各プレイヤーに個人ボードと必要コンポーネントを配ります。

アクションスペースについて

ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』:アクションスペース

アクションスペースは4種類あり、『評議会エリア』以外は各マスに1人の駒しか置くことができません。

  1. 塔エリア
  2. 収穫/生産エリア
  3. 市場エリア
  4. 評議会エリア

家族駒について

ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』:家族駒について

家族駒は4つあり、色毎に影響力が異なります。この影響力は、ラウンド開始時に決まるサイコロの出目によって決まります。

サイコロの出目は全プレイヤー共通となるため、家族駒の影響力は皆同じです。そして、これは各アクションを行うときに必要になるため非常に重要です。

無色の駒の影響力は「0」です。

例)黄色ダイスの出目が「3」だった場合、黄色のシールの貼られた家族駒の影響力は「3」です。

召使い

「召使い」を使うことで、1個につき1影響力を上げることができます。

1.塔エリア

ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』:塔エリア

『塔エリア』は、4色の塔で構成されています。各塔の階層毎に『発展カード』が配置されています。

アクションスペースに駒を配置すると、『発展カード』を獲得してアクションなどを行うのですが、塔への駒の配置にはルールがあります。

『塔エリア』の配置ルール

家族駒の影響力によって、配置することのできる塔の階層が変わります。

1階影響力1以上
2階影響力3以上
3階影響力5以上
4階影響力7以上

『発展カード』について

ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』:発展カード

発展カードには、「名前」「獲得コスト」「即時効果」「永続効果」の4種類の情報が書かれています。

そして、色によって種類が異なります。

種類獲得コスト永続効果
領地カードなし収穫アクション時の効果
建物カード資源精算アクション時の効果
人物カードコインアクション効果の増強やコスト割引
冒険カード資源/軍事点ゲーム終了時の勝利点

2.収穫/生産エリア

ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』:収穫/生産エリア

個人ボードに配置されている『領地カード』/『建物カード』の効果を使うことができます。

影響力カードには、効果を得るのに必要な影響力が書かれています。

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上の図にある『領地カード』を全て使うには、「6」の影響力が必要になります。例えば「4」の影響力の家族駒を配置した場合には、ダイス目が「4」以下のカード効果のみ使うことができます。

3.市場エリア

ゲーム紹介『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』:市場エリア

様々な資源を獲得することができます。

4.評議会エリア

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一番最初に評議会エリアにワーカーを置くと、次のラウンドでスタートプレイヤーになります。

ラウンドの終了とゲームの終了

ラウンドの終了

全てのプレイヤーが、全ての家族駒を配置するとラウンドが終了します。

信仰力の確認

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2/4/6ラウンド目の終わりに、信仰力の確認があります。

2/4/6ラウンド目の終わりの時点で、決められた信仰点を集めないとペナルティ(破門)を受けるというようになっています。

そして、信仰点を集めている場合にもペナルティ(破門)を回避するには信仰点を一旦リセットする必要があります。

書いていても、なんだか腑に落ちないシステムとなっております。

ゲームの終了

全6ラウンドを行うとゲームが終了します。ゲーム終了時に勝利点の最も高いプレイヤーがゲームの勝者となります。

おわりに

今回は『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』の紹介をしました。

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『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』ゲーム終盤の様子

Simone Luciani氏は『マルコポーロの旅路』のデザイナーであることから、メインシステムのワーカーの影響力がダイスの出目によって決まる点にマルコポーロっぽさを垣間見ました。

要素が多くあるものの、アクション順の戦略などを立てるのが楽しいゲーマーズゲームだと思います。

日本語版が、テンデイズゲームズさんから発売されることが案内されているので入荷が楽しみなゲームの1つです。