
アメリカで行われるゲームイベントの「GEN CON 50」で発表される新作ゲームを紹介したいと思います。個人的に気になったゲームをピックアップしました。
目次
- 『Gen Con』について
- 再び世界を救え!『パンデミック:レガシー シーズン2』
- VIPの暗殺と護衛を競い合う正体隠匿カードゲーム『Crossfire』
- 光合成により樹木を成長させるストラテジーゲーム!『Photosynthesis』
- 宝石の煌きの拡張!『Cities of Splendor』
- 厳重セキュリティの邸宅からお宝を奪い返す協力ゲーム!『Professor Evil And The Citadel Of Time』
- 最高の図書館を作るゲーム!『Ex Libris』
- アメリカに鉄道網を張り巡らせろ!『Whistle Stop』
- ジュラシックパークを作るゲーム!『Dinosaur Island』
- おわりに
『Gen Con』について

Gen Con(ジェンコン)は、来場者数と行われるイベントの種類の双方において北米最大の卓上ゲームコンベンションである。伝統的なペンと紙、ボード、カードを用いるロールプレイングゲーム、ミニチュア・ウォーゲーム、ライブアクションRPG、トレーディングカードゲーム、ボードゲームなどが対象とされる。
(引用:Wikipedia)
2003年以降、インディアナ州の「インディアナポリス」で開催されており、アメリカ市場向けの商品の発表などがエッセンなどに先駆けて行われる重要なイベントとなっています。今年は、8月17日~8月20日の4日間に渡って行われます。
今年は50周年という記念すべき年になっており、イベント名も『Gen Con 50』と銘打たれています。
再び世界を救え!『パンデミック:レガシー シーズン2』

ゲーム名 | パンデミックレガシー:シーズン2 |
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メーカー | Asmodee, Z-Man Games |
デザイナー | Rob Daviau, Matt Leacock |
人数 | 2~4人 |
時間 | 60分 |
年齢 | 14歳~ |
世界最大級のボードゲームデータベースサイト「Board Game Geek」の評価ランキング1位(2017年8月時点)に君臨するゲーム『パンデミック:レガシー シーズン1』の続編です。
レガシーシステムを採用しており、繰り返し遊ぶことで盤面や状況が段々と変化していきます。
本作は、『パンデミックレガシー:シーズン1』から71年後の世界です。71年前に世界のほとんどは滅び、わずかな人々が生き残りました。プレイヤーは、現在の世界に何が残っているのかを探します。
VIPの暗殺と護衛を競い合う正体隠匿カードゲーム『Crossfire』

ゲーム名 | Crossfire |
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メーカー | Plaid Hat Games (2017) |
デザイナー | Emerson Matsuuchi |
人数 | 5~10人 |
時間 | 5~10分 |
年齢 | 14歳~ |
2陣営に分かれ、VIPを守るか殺すか競う正体隠匿カードゲームです。ゲームデザイナーは『センチュリー:スパイスロード』をデザインしたEmerson Matsuuchi氏です。
プレイヤーは役割カードを受け取り、3分間誰がどの役割カードを持っているのかを議論します(もちろんブラフもOK)。3分後、各プレイヤーは他プレイヤー1名を指さします。その後、武装しているプレイヤーは役割カードをオープン。銃を持っているプレイヤーは相手を殺すことができます。
最後にVIPの役割カードを持っているプレイヤーがカードをオープンし、VIPの状態によって赤・青のどちらの陣営が勝つかが決まります。
10分程度で終わるパーティーゲームで、プレイ人数も5~10人と多人数向けとなっています。日本的ミニマルゲームな印象を持ちました。
参考 https://www.plaidhatgames.com/games/crossfire光合成により樹木を成長させるストラテジーゲーム!『Photosynthesis』

ゲーム名 | Photosynthesis |
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メーカー | Blue Orange Games (2017) |
デザイナー | Hjalmar Hach |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30~60分 |
年齢 | 10歳~ |
『Photosynthesis』は、光合成をさせることで樹木を成長させて中央の共通ボードに植樹をすることで点数を競うストラテジーゲームです。
プレイヤーは、自分の木を光合成することでアクションポイントを獲得。次にそれらのポイントを使ってボード上の木々を成長させます。得点を得るためには種から大木まで成長させ、その大木をゲームボードの中央に植樹する必要があります。
ゲームボードの中央ほど勝利点が高いため、木々の成長と植樹のタイミングを考慮する必要があるようです。
参考 Blue Orange Games - All games宝石の煌きの拡張!『Cities of Splendor』

ゲーム名 | Cities of Splendor |
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メーカー | REBEL.pl, Space Cowboys (2017) |
デザイナー | Marc André |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 10歳~ |
『Cities of Splendor』は、2015年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたゲーム『宝石の煌き』の拡張です。
『宝石の煌き』は、宝石商となり宝石貿易ルートを構築することで影響力を高める拡大犀星さんゲームです。
本作『Cities of Splendor』では、4つの拡張機能が追加になります。
The Cities
都市の拡張では、元のゲームの貴族タイルを都市タイルに置き換えて遊びます。貴族タイルと同様に、都市を主張する前に満たされなければならない要件があります。
貴族タイルとは異なり、ゲームに勝つためには都市タイルを獲得する必要があります。
The Trading Posts
トレーディングポストボードがゲームに追加されます。必要なカードを収集することによって、使用することができるようになります。
The New Orient
新しい能力を持ったオリエントカード30枚をゲームに追加します。オリエントカードは通常のカードと並んでおり、選択肢ごとに特殊なアクションが追加されています。
例えば、「カードの宝石ボーナスをコピーする」や「貴族タイルを予約する」などです。
The Strong Holds
要塞を追加してプレイヤー間の相互作用を強化します。カードを購入した後、プレイヤーは、要塞の1つをボードに置くか、ボードから敵の要塞を取り除くかを選択できます。
3つの要塞が同じカード上にある場合、征服の権利によってそれを要求することができます。
これにより、基本ゲームのコンボ面を強化することができます。
厳重セキュリティの邸宅からお宝を奪い返す協力ゲーム!
『Professor Evil And The Citadel Of Time』

ゲーム名 | Professor Evil And The Citadel Of Time |
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メーカー | Funforge |
デザイナー | Matthew Dunstan, Brett J. Gilbert |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30~60分 |
年齢 | 12歳~ |
エビル教授は、タイムマシンを使って過去から歴史的なお宝を盗んでいます。プレイヤーは冒険家となり、エビル教授の城から4つの宝物を取り返す協力ゲームです。
『エリジウム』『コスタリカ』をデザインしたMatthew Dunstan氏、Brett J. Gilbert氏コンビの新作でもあります。

セキュリティのかかったエビル教授の邸宅のセンサーやドアのロックを解除してお宝を目指します。手番では、「部屋のドアを開ける」「部屋から別の部屋に移動する」「罠を無効化する」「宝物をつかむ」などのアクションから3つを選んで行動します。
一方、エビル教授はダイスを振って行動します。彼の動きに対応する必要もあります。マップは、推理ゲーム『クルー』を彷彿とさせるようなデザインになっています。
プロモーションムービーも用意されているので、プレイイメージはそちらをチェックしてみるといいかもしれません▼
参考 Professor Evil and the Citadel Of Time - Passport Game Studios
最高の図書館を作るゲーム!『Ex Libris』

ゲーム名 | Ex Libris |
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メーカー | Renegade Game Studios |
デザイナー | Adam P. McIver |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30~60分 |
年齢 | 12歳~ |
『Ex Libris』は、図書コレクターになり最高の図書館を作るすることを目指すゲームです。評議会が定める図書館の基準を満たすように本を集めていきます。

本は全部で6種類あり、上の写真のようにカードを並べることで本棚を完成させていきます。保存性、アルファベット順、バラエティなどのいくつもの基準で審査をします。
ゲームデザイナーは『コイン・エイジ』をデザインしたAdam P. McIver氏です。彼はアーティストとしても活動しており『ワールズフェア1893』ではアートワークも担当しています。
アメリカに鉄道網を張り巡らせろ!『Whistle Stop』

ゲーム名 | Whistle Stop |
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メーカー | Bézier Games |
デザイナー | Scott Caputo |
人数 | 2~5人 |
時間 | 75分 |
年齢 | 13歳~ |
1869年のアメリカ全土に鉄道ルートを構築して貨物を町に届けるピックアップ・アンド・デリバリーゲームです。
鉄道の株式を得るために小規模な町に物資を届けたり、西海岸に到着したときに報奨金を得たりします。プレイヤーは行動を最適化する必要があり、新しいトラックタイルの配置、他プレイヤーのブロック、石炭資源管理などを行います。

六角形のタイルを配置することで、マップを徐々に完成させていきます。『Steam』などの流れを汲むピック・アンド・デリバリーゲームで、違いが非常に気になるところです。イラストも非常にポップな感じになっています。
参考 Whistle Stop | Board Game | BoardGameGeekジュラシックパークを作るゲーム!『Dinosaur Island』

ゲーム名 | Dinosaur Island |
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メーカー | Pandasaurus Games |
デザイナー | Jonathan Gilmour, Brian Lewis |
人数 | 1~4人 |
時間 | 60~150分 |
年齢 | 10歳~ |
プレイヤーは恐竜のDNAを収集し、絶滅した恐竜を生き返らせて恐竜島を作ります。そして、恐竜島をエンターテイメントパークとすることで観光客を誘致します。

映画『ジュラシックパーク』にあるように予期せぬ事故により、観光客が恐竜に食べられてしまうことも…なので、セキュリティレベルを上げて厳重に管理することでそれを防いだりします。
ゲームのシステムよりも、『ジュラシックパーク』を作るというテーマに惹かれた作品です。ゲームデザインは、『デッドオブウィンター』シリーズのJon Gilmour氏が手掛けています。
プレイ風景は、Youtubeをご参照ください▼
おわりに
今回は『Gen Con 50』の新作で気になるゲーム4作品をご紹介しました。後編もやる予定なのでこうご期待!そいではまた~。