ゲーム名 | スコットランドヤード:カードゲーム (Scotland Yard: Das Kartenspiel) |
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メーカー | Ravensburger (2017) |
ゲームデザイナー | Inka Brand, Markus Brand |
人数 | 3~5人 |
時間 | 20~30分 |
年齢 | 9歳~ |
目次
ミスターXを追い詰める名作ボードゲームのカードゲーム版!
(引用:Board Game Geek)
『スコットランドヤード:カードゲーム 』はロンドンを舞台にしたゲームで、警察陣営はミスターXを捕まえることを目指し、ミスターXは警察から逃げ切ることを目指します。
『スコットランドヤード』のボードゲーム版は、1983年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したことのある名作となっています。
参考 ゲーム紹介『スコットランドヤード(Scotland Yard)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記ゲームデザイナーはブラント夫妻で、『村の人生』の他『Exit』シリーズなどを手がけています。
勝利条件(警察側)
ミスターXのカードを捨てさせたとき
勝利条件(ミスターX側)
山札がつきたとき
終了条件
いずれかの勝利条件を満たしたとき、ゲームが終了します。
ゲームの準備
場の中央に6枚のカードをセットします。
下側に配置されているカードは、警察陣営・ミスターX陣営が行うことのできるアクションがそれぞれ書かれています。
各プレイヤーに初期手札を配ります。カードは、赤・黄・青・黒の全4色でカードには数字がそれぞれ書かれています。
この準備の段階で、ミスターXを担当するプレイヤーは手札にミスターXカードが含まれます。
手番でやること
手番でできることは、手札を1枚場に出して3種類のアクションのうち1つを行うことです。【警察】と【ミスターX】にそれぞれアクションが用意されており、各アクションは場に配置されているカードに描かれています。(カードの上側には警察のアクション、下側にはミスターXのアクションが書かれています。)
カードの出し方
既に場に配置されているカードよりも大きい数字のカードを出す必要があります。初期配置の数字は、左から小さい順になっています。
一番左の列には、現在出ている数字よりも大きく中央の列に出ている数字よりも小さい数字のカードのみ出すことができます。
上の写真では出せるカードは以下の通り。
- 左:「55」「56」
- 中央:「58」〜「84」
- 右:「86」以上
警察陣営のアクション
それぞれアクションカードに描かれた色と同じ色になった場合は、より多くアクションを行うことができます。
1.山札からカードを引く
山札からカードを1枚引いて手札に加えます。
2.ミスターXを探す
いずれかのプレイヤーの手札を全てみることができます。そのかわり、全3回このアクションを行う必要があります。
3.他プレイヤーからカードを引く
他のプレイヤーからカードを1枚ランダムに引きます。このとき、ミスターXのカードを取ることができれば警察陣営の勝利となります。
ミスターXのアクション
ミスターXは、ブラックチケットのカードを使用することで専用アクションを行えます。
1.警察の手札を捨てる
プレイヤーの数に応じて、警察の手札カードを捨てさせます。
- 3人プレイ時:5枚
- 4人プレイ時:8枚
- 5人プレイ時:11枚
2.山札から4枚カードを引く
山札からカードを4枚引きます。
3.ミスターXの入れ替え
警察は手札を1枚選び、ミスターXは通常カードもしくはミスターXカードを選んでテーブルの中央に配置します。これを混ぜて、各プレイヤーにカードを渡します。
なんとこれによって、ミスターXが入れ替わる可能性があるのです!
実際に遊んでみて
前半は、正体隠匿のカードプレイゲーム。後半は、ミスターXの悪あがきというような流れでゲームが展開しました。
ミスターX探しのアクションを立て続けに行います。この時点でのカードの出し方の挙動などからやや怪しいプレイヤーが見えてきます。今回は、3人プレイでしたが2回いずれかのプレイヤーの手札を見るアクションを行うことで、誰がミスターXを持っているかが確定。
その後、警察はミスターXの手札を引くように、ミスターXは山札を枯らすかミスターXのカードを他のプレイヤーに渡すべくブラックチケットを使用していきます。
あと1歩(手札残り3枚)まで追い詰めたのですが、ミスターXカードをシャッフルされ、まさかの自分がミスターXになることに。その直後、悪あがきできずにミスターXカードを警察に引かれてしまって御用となりました。
いや~、カードの配り運で1人敗北するという理不尽な負けでした。もうすこし序盤でシャッフルが発生していれば、誰だ誰だ?という感じになったんでしょう。パーティー系のカードゲームなので人数は多め(といっても5人まで)の方がいいんじゃないかなと。
既存の人気タイトルをカードゲーム・ダイスゲームにスピンオフするというゲームは数あれど、まさかスコットランドヤードがカードゲーム化するとは思っていませんでした。
正直な感想としては、スコットランドヤードじゃなくていいけど、最後のミスターXのあがき具合がスコットランドヤードっぽいという感じでしょうか。全く別な正体隠匿ゲームだと思った方が良いかと思います。
ブラント夫妻が作ったゲームシステムが先だったのか、『スコットランドヤード』のカードゲームを作るべくしてデザインしたゲームなのかが気になる所です。ところでミスターXってなんか悪いことしたんですっけ?(ただの愉快犯?)
おわりに
今回は、名作ボードゲームのカードゲーム版『スコットランドヤード:カードゲーム』をご紹介しました。
正体隠匿系の軽いゲームがお好きな方は遊んでみるといいかもしれません。そいではまた~