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【ブルーノ・ファイドゥッティ】ゲームマーケット大阪について

『ゲームマーケット大阪2018』にてサイン会+ トークショーを行ったブルーノ・ファイドゥッティ氏が、自身のブログでゲームマーケットの感想を綴ってらっしゃったので内容を訳させていただきました。

なお、ブログ記事の翻訳についてはブルーノ・ファイドゥッティ氏より許可を頂いております。

Osaka Game Market

Posted on 04/03/2018

週末、ゲームマーケット大阪に参加し日本から帰ってきた。5年前に別の記事でボードゲームの日本ミニマリズムについて書いたが、それを直接見ることができる機会となった。

大阪は観光都市というわけではなかった。フェアが開催されたコスモスクエア地区は、70年代の壮大な建築物、コンクリートでできた建物などが立ち並んでいた。

会場では、多くの小さな出版社が最新の作品を発表していた。参加者は、ヨーロッパや米国に比べて男性の方が多かった。 ラウンジの通路は一日中混み合っており、多くのゲームは日本語のルールだっためさっとしかみることができず、十分ではなく表面的なものになる。

トレンドとしてはミニマリズムであることを明確に確認することができた。販売されている多くのゲームはデザイナーの自費で出版されており、小さい長方形の箱のカードゲームだった。

グラフィックについては、2つのトレンドに明確に分けることができた。1つは漫画やアニメの流れを組むもの、もう1つは象徴的もしくはミニマルな傾向のあるだ。少数ながらそれらがミックスされたものもあった。グラフィックスタイルについてを除けば、3つに1つは猫がテーマのゲームであった。

週末を日本で過ごすにあたり小さなスーツケースを持って行ったため、あまり多くを持って帰ることができなかった。その中で、英語ルールの付属したゲームもしくはBGGに英語ルールを近日公開してもらう約束をしてもらったものをいくつか購入した。

ヨーロッパもしくはアメリカの出版社は存在せず、日本市場は目に見えて違って見えた。 会場で見た大箱のゲームは、アークライトやホビーベースのようないくつかの出版社が欧米のゲームを輸入もしくは翻訳したものだった。 ヤポンブランドのように他の出版社は、ベストなローカル版を作るため欧米の出版社を探している。 オインクゲームズは、ミニマルな見た目のゲームを日本と欧米市場で同様に展開し、ある程度の成功を収めている唯一のメーカーのようだ。彼らのボックスアートは好みなので、私のゲームも出版したいものだ。 多くのヨーロッパやアメリカの出版社は、日本の小さな出版社のゲームを探しているが、彼らはより大きい規模で来月開催される東京ゲームマーケットを好んでいる。私もいつの日か行かねばならないだろう。

アメリカやヨーロッパではいまや大体同じである欧米のゲームでさえ日本では異なる。 ヨーロッパでは15年近く販売されていない私のデザインした『ババンク』は、日本では発売されたばかりだ。『呪いのミイラ』の中国版『キョンシー(Gangsi)』やアレックス・ランドルフ氏の『ガイスター』など会場で遊んだゲームの多くは忘れられたものであり、再び遊ぶことができとても楽しかった。

午後は、日本を代表するゲームデザイナーであるカナイセイジ氏と林尚志氏の2人と日本のボードゲームを世界に広めた第一人者である健部伸明氏とのトークセッションに参加した。 我々は『操り人形』、『ラブレター』、ミニマリズム、日本のボードゲームの歴史と展望について多くを語り合った。

あいにく本人は不在だったが、日本のゲームデザイナー・木更儀隼一氏と初めての共作となる『新版・よくばりキングダム』の発表の場にもなった。 このゲームは『操り人形』に着想を得た木皿儀氏が2人用のブラフゲームである。AEGから今年出版する予定だ。詳細情報は近日公開予定…

元記事


参考
Osaka Game Market | Bruno Faidutti

おわりに

いかがでしたでしょうか。個人的には、グラフィックに関する考察はなるほどなと思いました。

なにかありましたら、@nico_bodoまでご連絡いただければ幸いです。