ゲーム名 | キャピタルラックス (Capital Lux) |
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メーカー | Aporta Games, PixieGames (2016) |
ゲームデザイナー | エイリフ・スヴェインソン(Eilif Svensson), クリスチャン・アムンセン・オストビー(Kristian Amundsen Østby) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 20~30分 |
年齢 | 10歳~ |
首都と故郷をバランス良く発展させよう!
首都を発展させつつ、それを超えないように自分の故郷を最大限に発展させることを目指すカードゲームです。
4種類の職業カードを共通の場(首都)もしくは自分の場(故郷)に配置することによって、ゲームがすすみます。出されたカードの合計値が都市のポイントになります。このポイントが共通の場を超えないように自分の場を成長させていき、ゲーム終了時に最も高いポイントの故郷を作ったプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲームデザイナーは、エイリフ・スヴェインソン氏とクリスチャン・アムンセン・オストビー氏の2人です。
スヴェインソン氏は、『マングロービア』。オストビー氏は『エスケープ』シリーズや『オートマニア』をデザインしています。
以前に紹介した『アベニュー(Avenue)』も彼らの作品です。
参考
ゲーム紹介『アベニュー (Avenue)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
勝利条件
ゲーム終了時に最も得点の高いプレイヤーが、ゲームに勝利します。
終了条件
全3ラウンドが終了したとき、ゲームが終了します。
ゲームの準備
ゲームは、全3ラウンドを行います。各ラウンドは、いずれかのプレイヤーの手札がなくなったとき終了します。
ゲームの準備として、「首都カード」「変更カード」「金貨駒」「職業カードの山札」をセットアップします。
ラウンドの準備
各プレイヤーに5~6枚の職業カードを配ります。
その後、2枚のカードを自分の手札にして左隣のプレイヤーに残りのカードを渡します。これを手札が5~6枚になるまで繰り返します。
職業カードについて
職業カードは全部で4種類あり、2~5までの数字があります。
その中で2と6が各3枚、3と4と5が各4枚で構成されています。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーから順に手番を行います。
手番でやることは、手札からカードを1枚出すそれだけです。手札を出す場所は2箇所あります。
- 首都にカードを配置
- 故郷にカードを配置
1.首都にカードを配置
手札から1枚カードを選び、首都に配置します。
このとき、職業カードの効果が発動します。各効果は以下の通り。
学者
職業カード山札からカードを1枚引いて、手札に加えます。
商人
金貨駒を銀行から受け取ります。金貨駒は、首都よりも発展し過ぎたときに支払うことで免除されます。いわゆる賄賂というやつですね。
代理人
変更カードを1枚首都カードの上に配置します。
変更カードは、ラウンド終了時の首都のカード合計値に加えます。マイナスのカードがあったりするので、どんでん返しも発生したりします。
聖職者
首都にならんだピンク色以外のカードを選び、自分の故郷に配置します。
2.故郷にカードを配置
手札から1枚カードを選び、故郷に配置します、
このとき、職業カードの効果が発動しません。
ラウンドの終了
いずれかのプレイヤーの手札がなくなったあと、他のプレイヤーが1度ずつ手番を行うとラウンドが終了します。
(※ラウンド終了後に手札に残ったカードは、全て故郷に配置されます。)
ラウンドが終了すると、首都と各故郷の得点を色ごとに計算します。得点は、配置された職業カードの合計値です。
色毎の出る杭チェック!
4色の色毎に故郷の得点が、首都の得点を超えていないかどうかを確認します。
故郷が調子に乗っていないかをここで確認するわけです。
首都 < 故郷
故郷に配置したその色のカードを全て破棄します。そう、職業ごと根絶やしです!首都は非情なのです…
首都 ≧ 故郷
故郷に配置したその色のカードはそのまま残ります。
都市よりも大きな得点でなかった故郷の中で、1番目と2番目に大きい合計値だったプレイヤーは、首都から1番目と2番目に大きい数字のカードをそれぞれ受け取ります。
これを3ラウンド繰り返し、故郷の得点の合計値が最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。
実際に遊んでみて
首都に置くカードと自分の故郷に置くカードのバランスをどうするかを他のプレイヤーの故郷の状況を伺いつつどうするかを考えるのが面白いです。
ラウンド終了時に残った手札は、全て故郷の得点として加算されるので、高い数字の手札ばかりを選んでしまうと合計値が首都を超えてしまいます。そのため、ラウンド開始時の数字のカードを選びもも重要になってきます。
また、ラウンドが進むと首都を超えないように故郷の数字を調整するのが難しくなってきます。理由としては、ラウンド終了時に首都から2枚の数字の大きいカードが取り除かれるためです。そのため、ラウンド開始時に首都と故郷の合計値の差に肝を冷やします。
手札を2箇所ある場所のどちらかに配置するだけという単純なルールながら、首都配置時のアクションも相まって、故郷と都市の合計値のせめぎあいが楽しめます。
お気に入りポイント
ざっくりと、このゲームのお気に入りポイントをあげさせていただきます。
- 各プレイヤーの思惑が交錯する展開
- イラストがかっこいい
- 首都の合計値を超えないかのハラハラ感
- 世界観があんまりピンときづらい
おわりに
地方創生なカードゲーム『キャピタル・ラックス』をご紹介しました。ビビットな色づかいのイラストもゲームに華を添えていていい感じです。
単純なルールながら、あれこれ考えることのできるゲームです。『テンデイズゲームズ』さんが取り扱っているので、気になる方はそちらをチェックしてみて下さい。そいではまた〜