ゲーム名 | ウルムの黄金時代 (Ulm: Tempora in Priscum Aurum) |
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メーカー | HUCH! & Friends (2016), 取扱:ホビージャパン |
ゲームデザイナー | ギュンター・ブルクハルト (Günter Burkhardt) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 45~75分 |
年齢 | 10歳~ |
『ウルムの黄金時代』について
『ウルムの黄金時代(Ulm)』は、ドイツの南にある都市「ウルム」を舞台にしたボードゲームです。ウルムは、世界で最も高い「ウルム大聖堂」があることで知られています。プレイヤーは、ウルムにある各街を発展させて影響力を拡大します。
ゲームデザイナーは、ギュンター・ブルクハルト(Günter Burkhardt)氏。代表作は、『シーランド(Seel and)』や『ポテトマン(Potato Man)』です。
本作は「SPIEL’16」のスカウトアクション(面白かったゲームについての出口調査)では4位にランクインしており、既にホビージャパンさんからの流通が案内されています。
参考
シュピール16:スカウトアクション – Table Games in the World – 世界のボードゲーム情報サイト
ゲームの目的
黄金時代を迎えたウルムの各町で影響力を拡大することを目指します。
勝利条件
ゲーム終了時、最も多くの勝利点を持っているプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム終了条件
ゲームは、全10ラウンド行います。10ラウンド目が終了したとき、ゲームが終了します。
ゲーム詳細
ゲームの準備
- 各プレイヤーに、コンポーネントを渡します。船とディスク1つは、メインボードに配置します。
- メインボード上に、各コンポーネントを並べます。出来上がりはこんな感じです。
手番でやること
手番では、「アクション(必須)」と「カードプレイ(任意)」を行います。
アクション(必須)
プレイヤーは袋からアクションタイルを1枚引き、それをアクションタイルの並ぶ3×3のエリアに配置します。
具体的には、既にあるタイルを押し出して自分のタイルをはめ込んで、動かした列の3つのアクションを行います。
雀ちゃんタイルについて
1/3のアクションが袋から引いたタイルで決まるなんて、引きゲーじゃないの!いやはや運ゲーだ!っていうゲーマーの皆さまのために「雀ちゃんタイル」が用意されています。
ボードの右下に既にオープンされているタイルがあり、「雀ちゃんタイル」を使うと袋から引かずにここから選べちゃいます。
カードプレイ(任意)
手札にカードがある場合、手番の任意のタイミングで1枚だけ使用することができます。
ラウンドの終了
各プレイヤーが手番を行うと1ラウンドが終了します。これを全10ラウンド分繰り返します。
アクションタイルについて
手番のメインアクションとなるアクションタイルは、全部で5種類あります。それぞれ以下の通りです。
マネーアクション
銀行から1金もらいます。
クリア・アウェイアクション
3×3のマスからはみ出た1辺のタイル全てを回収します(最大3枚まで)。
回収したタイルは、「カードアクション」や「カードの使用」で使います。
カードアクション
回収済みの2枚アクションタイルを使用して、カードを1枚獲得します。
2枚のタイルが同色の場合には、2枚のうちから1枚のカードを獲得します。
リバーアクション
船を右側に1マス進めます。
船の位置は、ゲーム終了時に得点に影響します。ボードの右半分に行くと、プラス点になります。
シールアクション
2金支払って街に自分の色のディスクを配置します。街は、船の両側にある2つの街からしか選べません。
カードについて
すべてのカードには、上側と下側に2種類のカード効果が書かれています。プレイヤーは、2つの効果のうちどちらかしか選ぶことができません。
上側を使う場合
書かれている効果が即時適用され、使用したカードは捨て札置き場に行きます。
下側を使う場合
カードは自分の手前に配置され、ゲーム終了時に勝利点になります。
※カードは、ゲーム終了時に手札として持っていても何の点数にもならないので、ラウンド内での計画的なカードプレイが必要になります。
効果について
基本的には、セットコレクションによる勝利点のカードと通常アクションの代用の2種類のカードがメインです。大聖堂の3枚絵のセットコレクションは、どうしても狙いたくなってしまいます。
カード効果の内容は英語で書かれているものもあるので、どこかで日本語シールを作らねばと思った次第です。
街の効果について
「シールアクション」を使って、街にディスクを配置すると街の効果を使うことができます。
効果はさまざまなので、すべては説明しませんが以下のような感じになっています。
得点計算について
ゲーム終了後、以下の内容について得点計算をして合計点の最も多いプレイヤーが勝利します。
- 既に獲得した勝利点
- スズメさんタイルの数(1勝利点/1枚)
- 川の勝利点
- カードの勝利点
おわりに
手番でやることは、非常に単純ですが得点手段は非常に多く、様々な戦略を立ててゲームを進めることができて楽しいです。
特にメインアクションとなる3×3のタイル移動は、パズル要素と自分の戦略とどう組み合わせるかという点が悩ましかったです。各アクション同士が結びついているため、自分の手番でやりたいことを全部やるには1アクション足りない場合なども多くあります。
黄金時代というタイトルの通り、盤面も華やかでとてもよかったです。プレイ感も軽いので、繰り返し遊びたいゲームでした。それではまた~