ゲーム名 | ロシアンレイルロード:アメリカンレイルロード (Russian Railroads: American Railroads) |
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メーカー | Hans im Glück (2016) |
ゲームデザイナー | Helmut Ohley, Leonhard “Lonny” Orgler |
人数 | 2~4人 |
時間 | 90~120分 |
年齢 | 12歳~ |
名作『ロシアンレイルロード』の拡張ゲーム!!
『ロシアンレイルロード:アメリカンレイルロード』は、2014年にドイツゲーム賞を受賞した『ロシアンレイルロード』の拡張ゲームです。
『ロシアンレイルロード』は、線路を敷いたり技術を向上させたりして進めるワーカープレイスメントゲームです。このゲームシステムをベースにゲームが展開します。
ゲームデザイナーは、Helmut Ohley氏とLeonhard “Lonny” Orgler氏の2人です。コンビとしては、『ロシアンレイルロード』シリーズの他に鉄道ゲームの『18xx』シリーズを手がけています。Helmut Ohley氏単独では『ファーストクラス』のデザインもしています。
参考
ゲーム紹介『ファーストクラス(First Class)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
ゲームの目的
鉄道会社を発展させ、最も影響力のある(得点の高い)会社になることを目指します。
勝利条件
ゲーム終了時に得点の高いプレイヤーが、ゲームに勝利します。
終了条件
6ラウンドがおわったとき、ゲームが終了します。
(※3人プレイ時:6ラウンド、4人プレイ時:7ラウンド)
ロシアンレイルロード:アメリカンレイルロードの【ゲーム準備】
- 各プレイヤーにゲームボードと必要コンポーネントを配ります。ゲームボードは、『アメリカンレイルロード』独自のものになります。線路を敷いたり、汽車を走らせた際に獲得できる得点が異なります。
- テーブルの中央にゲームボードを配置し、初期セットアップを行います。このゲームボードは、『ロシアンレイルロード』のものを使います。
ロシアンレイルロード:アメリカンレイルロードの【ルール】
スタートプレイヤーから順に手番を行います。手番でやることは、ワーカーを配置するだけです。
手番でやることは、単純明快ですがアクションの種類は様々です。大きく分けて6種類あります。
1.線路を敷く
個人ボード上にある線路を移動します。線路の種類は、全部で5種類あります。
線路は、個人ボード上の3列の路線に敷くことができます。線路を敷く際にはルールがあり、必ず黒>灰>茶>クリーム>白の順に並べる必要があります。
各ラウンド終了時に、線路の状況に応じて点数が入ります。より多くの色が敷かれており、尚かつ線路がより先の方まで敷かれていると点数が高くなります。
2.汽車・工場を増設する
表面が「汽車」、裏面が「工場」になっています。タイルは、数字の小さい順から獲得していきます。ゲームが進むにつれ、より遠くまで移動できる汽車になっていきます。
汽車:個人ボード左辺の3列ある路線の開始位置に配置をします。
工場:個人ボード下のくぼみに配置をします。
3.工場駒を進める
工場駒を進めます。途中、工場を通り過ぎると特典を獲得できます。
早めに先に進んでおくと、ラウンド毎に得点が入ります。
4.ボーナスを獲得する
「線路得点2倍タイル」「2金」「2ワーカー(ラウンド限り)」などを獲得します。
5.次手番を確定する
次のラウンドの手番を確定させます。全プレイヤーがワーカーを配置し終わったあと、開いているワーカースペースに配置して、アクションを行うことができます。
6.ラウンド毎のキャラクタースペース
ラウンド毎に変わる配置スペースがあります。これは、ゲームによってかわります。
一番右のキャラクターは雇うことができます。雇用後は、自分専用の配置スペースとして使うことができるようになります。
『アメリカンレイルロード』の新要素
「株」という新要素が追加されています。個人のゲームボード上などにある「株」のマスに止まるとマーカーを株ボードに置くことができます。配置すると特典を受けることができます。
この特典は、4, 6, 8の機関車タイルがなくなった時に今まで獲得した特典全てを再度獲得します。なので、多くの株マーカーを早めに配置しておくことでより効果的に特典を獲得できます。
ラウンドの終了
全てプレイヤーのワーカーがなくなると、ラウンドが終了します。
これを所定のラウンド分行います。
得点計算
ラウンド終了時、個人ボードに書かれた得点を獲得します。線路の得点は、線路の色ごとに発生するのでメモ書き必須です。
ゲーム終了時、最も得点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。
ロシアンレイルロード:アメリカンレイルロードの【レビュー】
『ロシアンレイルロード』は未プレイでの感想になるので、『ロシアンレイルロード』についての一般的な感想になりますので悪しからず。
線路を伸ばすか、工場を成長させるかを軸としながら様々な方法を使って得点を獲得できるので、どこで点数を稼ぐかを考えながらプレイするのが楽しいです。
また、ワーカーの配置スペースは限られているために他のプレイヤーと被らないように動く必要もあるのが悩ましいです。序盤においては、線路の敷設を積極的に進めることのできるプレイヤーは2人までになるため、諦めて他のアクションを行うのか早めの手番を獲得して積極的に線路を伸ばすことに絡んでいくかなど様々です。
また、個人ボードで線路や汽車を進めると獲得することのできるボーナスも、いい感じに短期目標になっていていいですね。
今回のラウンドでは、ここまで進めるぞという目標のもとゲームを進めることができます。
『アメリカンレイルロード』独自のルールである、株システムについては個人的にはあまり効果的ではないように思いました。株マーカーの箇所にたどり着く労力に対して見返りが少ないと感じました。まず、マーカーを配置するのに1金が必要なのもハードル高めです。その上、改めて特典を獲得ができるタイミングも3回しかないので、ちょっと弱めのアクションに感じました。
お気に入りポイント
- 多様な得点手段がある!
- ワーカーを置けない悔しさ&悩ましさが楽しい!
- 段々と加速する線路の得点が気持ちいい!
- プレイ時間が長い!
おわりに
今回は『アメリカンレイルロード』の紹介をしました、ゲーマーズゲームならではのこっちを立てればこっちが立たずというジレンマを楽しめるゲームでした。基本の『ロシアンレイルロード』もプレイしたくなりました。違いが非常に気になります。そいではまた〜