ゲーム名 | タイニータウン (Tiny Town) |
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ゲームデザイン | Peter McPherson |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 30分 |
年齢 | 14歳~ |
メーカー | AEG(Alderac Entertainment Group) / ケンビル |
『タイニータウン』ってどんなゲーム?
『タイニータウン』は森の中の小さな町の市長として建物を建てていき、繁栄させる街作りゲームです。
町は4×4のマス目状になっていて、その上にキューブを配置して建築条件を満たすと建物をゲームボード上に建てることができます。
各建物はそれぞれ得点条件を持っており、ゲーム終了時に種類ごとの得点を合計して最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
日本語版は、2019年冬発売予定!
ケンビル社が日本語版の発売を発表しており、2019年冬の発売を予定しています。
【棟梁の言うことはー?\ぜったーい!/】ケンビルは来冬『タイニータウン 日本語版』を発売します。資材駒を4×4の個人ボードに並べて町づくり!でも配置する資材駒を選ぶのは自分じゃなくて棟梁…!もどかしさ!悩ましさ!楽しさ!可愛さ!全部詰まった話題作が日本上陸だ!予価4,800円+税です。 pic.twitter.com/iemzO35wDg
— ケンビル (@tgkb) June 21, 2019
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全てのプレイヤーがボード上にキューブを配置できなくなるとゲームが終了します。
内容物
- プレイヤーボード:6枚
- スコアパッド:50枚
- 建物駒:133個
- 木製キューブ:90個
- 建物カード:15枚
- モニュメントカード:40枚
- マスタービルダートークン
- ルールブック
ゲームの準備
共通
共通の場に「木製キューブ」と「建物カード」7枚を並べ、「建物カード」の近くに該当する建物駒を配置します。
「建物カード」には、どのパターンで資源が集まっていると建物を建築することができるかが示されています。
各プレイヤー
各プレイヤーには「モニュメントカード」2枚と「個人ボード」を配ります。個人ボードは4✖︎4のマス目になっています。
「モニュメントカード」は2枚の中からどちらのカードを使うかを選びます。
ゲームの流れ
手番のプレイヤーが、どの色の資源(木製キューブ)を獲得するかを宣言します。資源の種類は「赤」「黄」「青」「茶」「灰」の全5色で構成されています。
全プレイヤーは、手番プレイヤーが宣言した色と同じ資源を獲得し、獲得した資源を個人ボード上の好きな場所に配置します。
建物の建築
その後、「建物カード」に書かれた資源の並びが完成していて、その建物を建てたい場合には、資源駒を建物駒に置き換えます。
その際、建物駒を配置する場所は資源駒があった場所のいずれかになります。
これを繰り返し、個人ボード上のマスが全て埋まりきると手番でできることがなくなり、ゲームの終了を待ちますの埋まりきるタイミングはそれぞれ異なります。
▲ゲーム終了時の様子
建物カード
建物カードは全7種類用意されており、今回遊んだ際に使用した得点条件は以下の通りでした。
- コテージ:3点/軒(※グリーンハウスが必要)
- 宿屋:3点/軒(※同じ行に1軒だけである必要があり)
- グリーンハウス:隣接するコテージのグループ1つを得点化します
- 工場:指定した色の資源を獲得しなくて良い
- パン屋:3点/軒(※「グリーンハウス」/「工場」への隣接が必要)
- 回廊:1点/軒(※個人ボード上の角に配置が必要)
- 井戸:2点/軒(※「グリーンハウス」「パン屋」への隣接が必要)
ゲームの終了と得点計算
全てのプレイヤーの個人ボードが埋まるとゲームが終了します。
建物の種類ごとに得点を計算していき、それらの合計値が最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム終了時に、建物が建っていないスペースはマイナス点になるのでなるべく多くの建物を建てることが勝つためには必要になります。
上の写真の場合、合計18点でした。
『タイニータウン』のレビュー
ポイント
- どの順番で建物を建てていくのかの戦略を考える楽しさ!
- 中盤〜後半にかけて不要な資源をどう処理するかのせめぎ合い!
- 「建物カード」と「モニュメントカード」の組み合わせによってプレイ感が異なる!
- 序盤で脱落してしまうと暇!
どの順番で建物を建てていくのかの戦略を考える楽しさ!
4x4の狭い盤面でどの順番で建物を建てていくのかを考えるのが楽しいゲームです。
ゲーム序盤は、空きスペースが多いのですがかなり自由で2つ並行して建物の準備をすることができますが、ゲームが進むにつれて既に建て建物が邪魔をしてうまく建てることができなくなります。
そういった制約の中で、何をどの順番で建てていくのかを考えながら進めます。具体的には、配置する資源の形を考えて並べていかないと手詰まってしまうことに。
一手ミスをしてしまうとリカバリーが難しくなってしまう場合も…そんな時は、2つで建築することができる「井戸」などを使ってうまくスペースを開けていくことも必要です。
中盤〜後半にかけて不要な資源をどう処理するかのせめぎ合い!
だんだんとスペースが埋まってきたり、各自の方向性が明確になってくると自分の設計図的には不要な資源が選ばれる場合が増えてきます。
そのため、これをうまく処理しながら回避する必要があり、積みパズルゲームの邪魔なやつをどう対処するのかを考えるのと似た面白さがあります。
自分の必要な資源を選ぶ際も、他プレイヤーの盤面を見ながら選ぶことで相手を窮地に陥れる妨害要素もあり、インタラクションは非常に強いです。
例えば2色のどちらかから選ぶ場合に、相手の建物になりづらい色を選ぶといった感じです。
「建物カード」と「モニュメントカード」の組み合わせによってプレイ感が変化!日本語版がオススメ!!
「建物カード」と「モニュメントカード」はどちらも遊ぶ度に違った組み合わせにすることができるため毎回違った戦略を試すことができます。
2つのカードは、細かい得点条件などを示しているテキストが書かれているので、2019年冬に発売が予定されている日本語版を待つのが良いかと思います。
脱落してしまうとヒマ!
先ほどご説明した通り、一手ミスをしてしまうと大幅に建築計画が狂ってしまいリカバリーに失敗すると早々に脱落してしまうことになってしまいます。
脱落したあとは、他のプレイヤーが終わるのをひたすら待つだけなので手持ち無沙汰になってしまうのはネガティブ点かと思いました。
また、様々な種類のコンポーネントで構成されていますが基本となるシステムはパズルです。パターン認識(上下左右反転など)が苦手な方は、苦手に感じてしまうかもしれません。
一方で、ゲームに勝利するためには最後まで脱落せずに勝ち残ることが必要に感じました。というのも、1人残った場合には資源は全て自分の好きなように配置をすることができるからです。ずっと「俺のターン!」ってやつです。
おわりに
今回は小さな町を作るシティビルディングゲーム『タイニータウン』をご紹介しました!
パズルゲーム好き、街作りゲームが好きな方に是非遊んでいただきたい1作です。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!