ゲーム名 | ローゼンケーニッヒ (Rosenkönig) |
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デザイナー | Dirk Henn |
プレイ人数 | 2人 |
対象年齢 | 10歳~ |
プレイ時間 | 30~40分 |
こんにちは、ニコです。
今回は、名作2人用陣取りゲーム「ローゼンケーニッヒ」をご紹介します。シンプルなルールに格式高いアートワーク&コンポーネントで最高なゲームなんです!
そんな、「ローゼンケーニッヒ」の魅力をルールと共にご紹介します。
ローゼンケーニッヒはこんなゲーム!
『ローゼンケーニッヒ』は1455年〜1485年にかけてイングランドの覇権をかけて争われた薔薇戦争を通して、より多くの地域を支配下に置くことを目指す陣取りゲーム。
手番でやることは、「カードを出す」か「カードを引く」の2択。王冠駒を動かして、動かした先に自分の色の駒を配置するだけのシンプルなルール。
カードの選択では、最大5枚の中から1枚を選ぶだけなのですが、どこに王冠駒を動かして自分の領地をつなげるかが悩ましいゲームです。
「ローゼンケーニッヒ」の魅力は以下の3点です。
✅ シンプルなルールでわかりやすい!
✅ 領地をうまくつなげるため、思わず黙ってしまう悩ましさ!
✅ 木駒最高!!
詳細はレビューにて解説しますので、最後までお読み頂ければ幸いです。
「ローゼンケーニッヒ日本語版」がリゴレから発売!!
2021年2月13日にリゴレから「ローゼンケーニッヒ 日本語版」が発売されました。
「ゲームマーケット2020秋」のインタビューでも制作秘話などをお伺いしたのですが、作者のDirk Henn氏にお手紙を書いたところから始まったとのこと。
日本語版では、今回ご紹介するKOSMOS初版のアートワークとコンポーネントを踏襲している上、「4人でのペア戦ルール」が追加になっています。
KOSMOSの最新版では「パワーチップ」が紙製のチップになっていたりするので、実は日本語版の方が原点回帰な上リッチなコンポーネントなのです!!
ニコ
※本文内のコンポーネント名称などは、日本語版の記載と異なる場合がありますのでご了承ください。
ローゼンケーニッヒの【ゲーム準備】
ゲームボードを広げ、中央に王冠駒を配置します。
各プレイヤーには、「パワーカード」を5枚、「戦士カード」を4枚配ります。
ローゼンケーニッヒの【ルール】
手番は、“「パワーカード」を出す”か“「パワーカード」を引く”かの2択。
「パワーカード」を出す
「王冠マーカー」をカードに記載された方向&マス数分だけ移動させ、移動した先に自分の色の「パワーチップ」を配置。
この時、移動先のマスは空いている必要があります。
「戦士カード」と一緒に出す
「パワーカード」と「戦士カード」を2枚同時に出すことで、すでにゲームボードに配置されている相手の「パワーチップ」を自分の色にすることができる。
ただし、ゲーム中4枚しか使うことができない。
「パワーカード」を引く
「パワーカード」を山札から1枚引いて補充。ただし「パワーカード」の枚数上限は5枚。
ゲームの終了と得点計算
以下の条件のいずれかを満たすとゲームが終了します。
- 全ての「パワーチップ」が置かれる
- 両プレイヤーとも「パワーカード」を5枚持っており、使用することができない
その後、それぞれの領土の得点を計算するのですが、連続する「パワーチップ」の数を2乗した値を合計します。
得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
例:4マスの領土は16点(4x4)、8マスの領土は64点(8x8)となります。
ローゼンケーニッヒの【レビュー】
シンプルなルールでわかりやすい!
ゲーム紹介の冒頭でも触れましたが、シンプルなルールでわかりやすいというのが第一のゲームの魅力と考えます。
陣取りゲームでは、特殊処理などが多いものも多く存在しますが「ローゼンケーニッヒ」は、カードをプレイして駒を配置するだけで単純明快です。
インストにかかる時間も短く、誰にでもすすめやすいゲームです。
領地をうまくつなげるため、思わず黙ってしまう悩ましさ!
導入のルールは単純なのですが、いざプレイしてみるとついつい黙ってしまうくらい考ます。
最大5枚のカードから1枚を選ぶのですが、移動方向が8方向&移動距離「1」〜「3」とバリエーション豊かです。どこに駒を進めれるかは、カードの引き運によるものも大きいのですが、駒が連続して繋がるよう王冠駒の動きを見ながら最適なタイミングで1手を打っていく必要があります。
特に近距離で連続して駒を配置できるのはチャンスなので、「1」のカードは重宝します。小さい領土の繋がりを作り、その2つを徐々につなげることで大きい連続した領地を作るのがポイントです。
2つの領地の接続についてのせめぎ合いは思わず唸ってしまいますし、相手の持っているカードも見ながら動かさないと相手を助ける一手になってしまう場合も。どの順でカードをプレイするのかの戦略をついつい黙って考えてしまう悩ましさがあります。
ここでキーになってくるのが「戦士カード」です。相手の接続を分断するのはもちろん分断されたエリアをひっくり返すことでつなげることもできます。
ゲーム中4回しか使えないのですが、このカードをどのタイミングで使うのかの戦略も勝負の鍵を握ります。終盤は移動先のスペースが限られてくるため、タイミングの見極めは非常に重要です。
木駒最高!!
木駒最高木駒最高木駒最高木駒最高木駒最高!!!!!!!!
薔薇の模様の描かれた木駒が最高です。うっすら凸凹がついているんですね、私は通ぶりたくてこれ欲しさに、わざわざ旧版を購入しました。
そんな木駒が復活している日本語版は最高なので、おすすめです!
得点計算が面倒!
「ローゼンケーニッヒ」のネガティブな点は、得点計算が面倒な点です。エリア毎に2乗して合計していくので、計算機でも使わないと足し算が大変です。
個人的には、最大エリアを比べあうだけでも勝敗はわかるのかなと思っています。
ローゼンケーニッヒの【まとめ】
今回は名作2人用陣取りゲーム、『ローゼンケーニッヒ』の魅力をご紹介しました!レビューのポイントをまとめると以下の通り。
⭕️:「戦士カード」の使い所に悩む!
⭕️:木駒最高!!
❌:得点計算が面倒!
陣取りゲームが好きな方や、2人でじっくり考えてゲームをしたい方におすすめの1作です。この名作が日本語版で手に入るのは素晴らしいので2人用陣取り持っていなかったらとりあえず買っておけばいいと思います!!
ゲーム名 | ローゼンケーニッヒ (Rosenkönig) |
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デザイナー | Dirk Henn |
プレイ人数 | 2人 |
対象年齢 | 10歳~ |
プレイ時間 | 30~40分 |