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ゲーム紹介『ワールズフェア 1893 (World’s Fair 1893)』

ワールズフェア 1893 (World's Fair 1893)

ゲーム名 ワールズフェア1893 (World’s Fair 1893)
メーカー Foxtrot Games (2016)
ゲームデザイナー J. Alex Kevern
人数 2~4人
時間 35~45分
年齢 10歳~

『ワールズフェア1893』について

1893年に行われた「シカゴ万国博覧会」がテーマの陣取りゲームです。

ゲームデザインは、「ゴールドウェスト(Gold West)」をデザインしたJ. Alex Kevern氏です。昨年の秋にKickstarterにて約500万円の出資を集めたゲームです。


参考
World’s Fair 1893 – Board Game by Foxtrot Games — Kickstarter

「シカゴ万博」について



(出典:Wikipedia

アメリカのシカゴで実際に開催された万博で、世界初の巨大観覧車「フェリスの車輪」がシンボル的存在だったそうです。『ワールズフェア1893』でも、ゲームボードの中央に観覧車が配置されています。

1800年代から観覧車が存在していたということに驚きです。『ワールズフェア1893』では、実際に万博て披露された展示物がカードに描かれています。

『ワールズフェア1893』のルール/遊び方

基本的には、5箇所あるパビリオンに自分の色のキューブを1個置くだけです。それに伴ってアクションを順次処理します。

  1. パビリオンにキューブを置く
  2. パビリオンにあるカードを獲得する
  3. (持っていれば)有力者カードの処理を行う
  4. パビリオンにカードを補充する
ワールズフェア1893
プレイ風景

カードの種類

カードは3種類あります。左から、「展示カード」「有力者カード」「ミッドウェイチケット」です。



(出典:Foxtrot Games

カードは5箇所のパビリオンにそれぞれ配置され、手番でキューブを配置することで、そのエリアに置かれたカードを全て獲得します。

展示カード

ワールズフェア1893
展示カード

ラウンド終了時、展示チップに変換できます。イラストがユニークで、実際の展示物の説明の記述があるのが粋だなと思ってます。

有力者カード

次回手番時に必ず使用します。追加でキューブを置いたり、移動したりすることができます。

ミッドウェイチケット

獲得時、観覧車を1進めます。ラウンド終了時に、1勝利点にもなります。

ラウンドの終了

以下の手順で処理を行います。

  1. ミッドウェイチケットを持っている枚数分勝利点を獲得

    (一番多く持っているプレイヤーは、追加で2勝利点)
  2. 5つのエリアで、1位と2位のプレイヤーが勝利点を獲得

    (1位:4点、2位:2点)
  3. 5つのエリアで、1位と2位のプレイヤーが展示カードを展示チップに変換

    (※プレイ人数で変わります)
  4. 5つのエリアのキューブを半分にする

ゲームの終了

展示チップのセットコレクションに応じて、勝利点を獲得します。

ワールズフェア1893
展示チップ

1種:1点、2種:3点、3種:6点、4種:10点、5種:15点

感想

エリアマジョリティーとセットコレクションが組み合わさったゲームでした。インスト含め60分程度のボリュームで、長くないのに程よく考えどころがあり、面白かったです。

カードを得点化するにあたり、エリアを取らなくてはいけない。でも、キューブを置くときに貰えるカードが自分の戦略とずれている。そんなジレンマを楽しめる点が特に気に入っています。

3ラウンド目は、キューブを追加で置く「有力者カード」が非常に強く感じました。効率良く、カードをチップ化してセットコレクションを集めることで、勝利点は伸びますが思う通りにはいかない悩ましさがあります。

陣取りゲームが好きな方にオススメのゲームです。