ゲーム名 | Isle of Skye: Wanderer |
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メーカー | Lookout Spiele (2017) |
ゲームデザイナー | Andreas Pelikan, Alexander Pfister |
人数 | 2~5人 |
時間 | 約75分 |
年齢 | 10歳~ |
『Isle of Skye: Wanderer』について
2016年にドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート部門で大賞を受賞した『アイル・オブ・スカイ:族長から王へ』の拡張ゲームです。
『アイル・オブ・スカイ:族長から王へ』は、競りをして自分の場に配置するタイル配置ゲームです。個人的に殿堂入りしているゲームで、ミニ拡張を全て揃える程好きです。
参考
ゲーム紹介『アイル・オブ・スカイ (Isle of Skye)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
ゲームデザイナーは、本編と同様アレクサンダー・プフィシュター氏とアンドレアス・ペリカン氏のコンビ。
ドイツ語版のタイトルは『Isle of Skye: Wanderer』、英語版のタイトルは『Isle of Skye: Journeyman』となっています。
「Wanderer」の意味は「放浪者」や「旅人」。一方で「Journeyman」の意味は「熟練した職人」という意味のようです。
外観チェック!
箱はこんな感じです!本編の方でサイドにいたおっさんが前面の左側に登場です。
羊飼いのおじさんもすこし成長しています。建物の前には道ができていて、道標のようなものも建ってますね。なので、本編のあとのストーリーなのかなと思われます。
箱のサイズは、本編と同じです。拡張であることを示す『ERWEITERUNG』というマークが左下に大きく入っています。この辺は、『アグリコラ』の拡張なんかと同じですね。
本編なのか拡張なのか、ゲーマーじゃない人はわからないことの配慮なのかなと勘ぐったりしています。
おっさんの顔色がよくなってる!!
写真の写りが悪くわかりづらいかもしれないのですが、おじさんの顔色が良くなっています。
本編では血の気が少なめだったのですが、かなり血色がよくなっています。族長から王になって生活レベルが向上したのかもしれません。
背面は「ドラゴンボール」形式で繋がってる!
背面を並べると、イラストがひとつなぎになっています。コミック版のドラゴンボールと同じ感じです。これは、第2弾拡張も期待してできるのかなと想像が膨らみます☆
箱を開封!!
下から、「説明書」「個人ボード」「タイル」「木駒」「袋」という感じで入っています。
広げるとこのようになっています。「個人ボード」は5枚(写真は1枚隠れてる)、「タイル」は3枚となっています。
タイル構成はこんな感じ!
今回は登場しませんが、実際に遊ぶとこんな感じになるみたいです。
抜いたタイルを仕分けしてみます。
個人ボードと組み合わせて使うチップが9枚!
各プレイヤー用のタイルが9枚ずつあります。こちらは個人ボードと一緒に使います。
背面にI〜Ⅲのローマ数字が書かれていて、それぞれ3枚ずつあります。
50/100の得点計算用チップ
表面が「50」、裏面が「100」になってます。得点がより増える感じになるものと思われます。
7金
1金チップが7枚。ボードのスペース余ったし追加しとく?みたいな感じだったのかなと想像。
道
15本はいってました。タイルの上に配置して道のつながっていない箇所をつなげるようです。最初、小枝かな?と思いました。
ゲームの目的
島のタイルを競って、配置して島を拡大します。
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全6ラウンドを行うとゲームが終了します。
ゲーム準備での追加要素
各プレイヤーに個人ボードと9枚のボーナスタイルなどを配ります。
個人ボードは3列あり、ゲーム中左端から1マスずつキューブを進めることで様々な効果を獲得します。
また、スタートタイル上にハイカー駒を配置します。ゲーム中、この駒が移動することで個人ボードを成長させます。
各ボーナスタイルの効果は次の通りです。
ボーナスタイルⅠ
タイル使用は1回のみ
ボーナスタイルⅡ
タイル使用は1回のみ
ボーナスタイルⅢ
タイルは永続効果を発揮します。(3勝利点は1回のみ)
手番での追加要素
手番でできることなどは本編の記事をご参照いただくとして、この記事では追加要素がどんな感じなのかを紹介します。
参考
ゲーム紹介『アイル・オブ・スカイ (Isle of Skye)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
タイル配置後にキューブを配置!
各プレイヤーがタイルを購入して配置したあと、キューブをタイル上に配置します。
ハイカー駒とキューブの回収
全プレイヤーのキューブ配置が終わったあと、ハイカー駒の移動アクションポイントを使ってハイカー駒を動かし配置したキューブを回収します。
ハイカー駒の移動アクションポイントは、個人ボードに記載されていて初期は5AP。マーカーを動かすことでAP数が増えていきます。
ハイカー駒は、道で繋がったタイルを移動する場合は1AP、そうでない場合は2APを消費します。
移動先にキューブがあれば回収することができ、キューブが置かれた場所のタイルが個人ボードのアイコンと一致していれば、個人ボード上のキューブを1つ動かすことができます。
その他
おじさんタイル
今回の拡張では、おじさんのイラストが描かれたタイルが追加になっています。
このタイルは、配置した瞬間に個人ボードの駒を1マス移動させることができます。なんだかちょっぴりウォーリー感が漂うのは気のせいでしょうか。
道タイル
個人ボードのボーナスで獲得する道タイルは、道がないタイルに置くことで道をつなげることができます。これにより、収入アップやハイカー駒の移動APの削減を行えます。
実際に遊んでみて
今回の拡張を追加することで、タイル選びの選択肢が増えました!
基本のみでは、スクロールボーナスや目標タイルを満足するためにどうするかというところによってタイルの需要が決まっていましたが、個人ボードのキューブをすすめるためにどのタイルを取るかやワーカー駒を動かしやすくするためのタイル選びが必要になってきます。
▲ゲームだと 終了時の個人ボードの様子
通常の『アイル・オブ・スカイ』のルールだけでは物足りなかったゲーマー向けのゲームにパワーアップしています。キューブ移動の仕組みは『ロシアンレイルロード』なんかに近いかもしれません。
3列ありますが、ゲーム中に全ボーナスタイルを達成するのは難しいため、どこを進めるかの見極めが必要そうに思いました。
今回は、3人でのプレイでした。処理時間がかかるのは、値付けとボードへのキューブの配置でした。また、個人ボードのボーナス処理が細かくあるためうっかりしていると処理漏れが発生しやすいかもしれません。
基本をまず遊んで、拡張も入れてもう1戦という流れで続けて遊びたい気がしました。
おわりに
今回は、よりゲーマー向けゲームに進化させる拡張『Isle of Skye: Wanderer』をご紹介しました。
元のゲームが殿堂入りしてるのもあって、大満足でした。4人、5人など様々な組み合わせで繰り返し遊びたい限りです。