ゲーム名 | ツォルキン:マヤ神聖歴 (Tzolk’in: The Mayan Calendar) |
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メーカー | Czech Games Edition/ホビージャパン |
ゲームデザイナー | Simone Luciani, Daniele Tascini |
人数 | 2~4人 |
時間 | 90分 |
年齢 | 13歳~ |
マヤ文明にて影響力のある指導者になることを目指すゲーム
『ツォルキン:マヤ神聖歴 』は、マヤ文明にて影響力のある指導者になることを目指すゲームです。
手番でワーカーを配置もしくは手元に戻すことを繰り返し、資源の獲得や様々なパラメーターを上げることなどで影響力を拡大していきます。
ゲームデザイナーは、Simone Luciani氏とDaniele Tascini氏のコンビ。本作の他に『マルコポーロの旅路』をデザインしています。
ゲーム概要
マヤ文明において重要視されていた260日周期の暦をテーマにしたボードゲーム。技術による建築物、洗練された数学、高度な天文学を有していたことで知られるマヤ文明の社会は、ツォルキン(神聖歴として知られる260日周期の暦)を中心に営まれ、種をまく時期や、儀式を執り行う日、記念碑を建立する日などを決める重要なものであった。プレイヤーはアハウと呼ばれるマヤ諸部族の指導者の一人となり、神々への信仰を深め、自分の部族を繁栄へと導くことになる。
ツォルキンは回転する複数の歯車であらわされ、ゲームの進行にあわせて時を刻むことになります。プレイヤーはこの歯車の回転により常に変化する盤面を考慮してゲームを進める必要がある。作物の収穫をし、物資を集め、記念碑を建立し、神々の怒りを鎮めるのも、このツォルキンの進行が密接に関わっているのである。はたして、マヤの暦の周期が終えるまでに偉大なる部族となるのは誰なのだろうか?
(引用:Amazon)
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
ゲームボード中央の歯車が1周すると、ゲームが終了します。
ゲームの準備
場の中央にゲームボードを配置し、ボード上に必要コンポーネントを配置します。
ゲームボードは6分割されたモジュールになっており、6枚を組み合わせることで歯車と組み合わさるボードが完成します。
各プレイヤーには、3つのワーカー駒、サマリーボード、初期資源タイル4枚が配られます。プレイヤーは、4枚の初期資源タイルから2枚を選び資源を獲得してからゲームが開始します。
手番でやること
プレイヤーが手番でやることは、【ワーカー駒を配置する】もしくは【ワーカー駒を回収する】の2つのみです。
全プレイヤーがアクションを行うと中央の歯車が回り、ワーカー駒の位置が変わります。
ワーカー駒を配置する
ワーカー駒をゲームボード上のワーカースペースへ配置します。歯車の○い凹みにぴったりワーカー駒がハマるようになっています。
ワーカー駒は好きなだけ1手番で置くことができますが、同時に多くの駒を配置すればするほど支払わなければいけないコーンが増えていきます。
必要コーンの数は上の写真の通りとなっています。また、配置した先の歯車にコーンが示されていればその必要コストを支払う必要があります。
ワーカー駒は左詰めに配置する必要があり、後手番である程配置コストが高くなります。
ワーカー駒を回収する
ワーカー駒を歯車にのっている箇所から回収することで、初めてアクションを行うことができます。
各アクションの種類は歯車毎にことなっており、歯車は全5種類あります。同じ歯車内でも、どこで駒を取り除くかによって行えるアクションの詳細が異なります。
バレンケ
コーンもしくは木材を獲得することができます。歯車が進めば進むほど多くの資源を得ることができます。
ヤシュチラン
木材・石材・金・髑髏を獲得することができます。
ティカル
技術トラックを進めたり、建物/神殿を建てることなどができます。
ウズマル
コーンを様々なアクションに変換することができます。また、ワーカー駒も増やすことができます。
チチェン・イツァ
髑髏コンポーネントをお供えすることで、勝利点を得ることができます。また、神殿トラックも動かすことができます。
各トラックについて
技術トラック
各歯車でアクションを行った際に追加資源などを得ることができます。
神殿トラック
ゲーム中4回ある決算にて、神殿トラックのマーカーの進み具合に応じ、勝利点や資源を獲得します。
建物と記念碑
タイルに示された資源を支払うことで、建物/記念碑を建てます。
建物と記念碑のコストは上のような感じで支払います。獲得したタイルには即時適用のもの、永続効果のあるもの、ゲーム終了時に勝利点になるものなどがあります。
決算
歯車が1/4回るごとに決算が発生します。
その際、使用しているワーカーの数に応じてコーンの支払いと神殿トラックの進み具合に応じて勝利点や資源を獲得します。
4回の決算が終わるとゲームが終了。ゲーム終了時は建物・記念碑タイルの勝利点を加算し、最も勝利点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。
実際に遊んでみて
先を見越してワーカー駒を配置してアクションを行うのが楽しいゲームです。中央の歯車がまわることにより、各アクションが強くなっていくというのが魅力です。なにより歯車が回るところにワクワク感があります。
得点要素は多いですが、手番でやることはワーカーを置くか回収するかの2択であるため待ち時間も少なくゲームが展開します。
アクションの実行もワーカー駒の配置も同時にそれぞれ行った方が効率的なのですが、ワーカー駒の配置にはコーンの支払いが発生する。そのため、どのタイミングでどこに置くかの調整が必要になります。
コーンが沢山あれば何でもできるのですが、そんなに多くコーンが手に入るわけではなく、ひたすらコーンをギリギリでやりくりする必要があります。
今までのプレイでは、資源を集めてひたすら建物・記念碑を建設していくという戦略をついついとってしまうのですが、チェン・イツァを使ったスカル&神殿トラック戦法もあり、いくつかの戦い方があります。
拡張セットである「部族と予言」では、各プレイヤーにそれぞれ異なるキャラクター能力が追加になります。拡張セットを追加することで、より個性を活かした戦い方などができます。
数あるワーカープレイスメントゲームの中でも、歯車を回したときのワクワク感と記念碑タイルなどの目的が全体に公開されているので、先を見越した戦略が立てやすいため個人的殿堂入りのお気に入り度です。
おわりに
今回は、ホビージャパンから再販の発表がされた(’18/4時点tゲーム『ツォルキン:マヤ神暦』をご紹介しました。
ワーカープレイスメントゲームの名作なので、重量級ゲームが好きな方はこの再販のチャンスに購入しておいて損はないと思います。