ゲーム名 | デルフォイの神託 (The Oracle of Delphi) |
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メーカー | ホビージャパン (2016) |
ゲームデザイナー | シュテファン・フェルト (Stefan Feld) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 70~100分 |
年齢 | 12歳~ |
『デルフォイの神託』について
(出展:Board Game Geek)
全能の神ゼウスは、一般の人を神の国オリンポスに招き入れるために競技大会を開催しました。大会で優勝するには、合計12個の課題を解決する必要があります。世界中を動き回り課題を解決し、神になることを目指します。
ゲームデザインは、シュテファン・フェルト氏です。代表作には「ブルゴーニュ(Burgund)」などがあります。
ゲームの目的
12個の課題を解決し、神に仲間入りすることを目指します。
勝利条件
全12個の課題を解決し、ゼウスの元に戻ったプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム終了条件
勝利条件を満たしたプレイヤーが現れた後、ゲーム開始時の手番が最後だったプレイヤーまで手番を行うと、ゲームが終了します。
課題について
課題は、全部で4種類12個用意されています。課題を解決すると、特典をもらうことができます。
神殿の建設
マークの合致する土地に神殿を建設します。
彫像の建設
彫像を運び、色の合致する場所に彫像を建設します。
献上品の運搬
献上品を運び、色の合致する場所に献上品を届けます。
魔物の退治
10面体ダイスを振り、各地にいる魔物を退治します。
ゲーム詳細
ゲームの準備
- 地形ボードと、地形に応じたコンポーネントを配置します。
(この配置が結構大変・・・) - 各プレイヤーに個人ボードと必要コンポーネントを配ります。
- 手番の遅いプレイヤーから順に、個人の特殊能力タイルを受け取ります。
手番でやること
手番で行うことは主に3つあります。
- ダメージの確認
- ダイスの使用
- 次手番用のダイスを振る
これをゲーム終了条件を満足するまで、繰り返し行います。
1.ダメージの確認
ゲームを進めると、プレイヤ-はダメージを受けます。手番の最初に、ダメージカードの確認をします。
- 「ダメージカードが6枚」
もしくは - 「同じ色のダメージカードが3枚」
揃っていると、「2.ダイスの使用」と「3.次手番用のダイスを振る」を行うことができません。
その代わり、3枚のダメージカードを捨てることができます。
2.ダイスの使用
各プレイヤーは、3つのダイスを持っています。すべてのプレイヤーのアクションは、このダイスを使うことで行います。
ダイスを使うことで、行うことのできるアクションは個人のサマリーボードに書かれています。アクションの対象となるものに対応する色のダイスを使う必要があります。
(例:黄色のマスに移動するには、黄色のダイスを使う必要があります。)
ダイスアクション
- 船の移動(3マスまで)
- 神殿の建設地の確認/建設
- 献上品の積み込み/積み下ろし
- 彫像の積み込み/積み下ろし
- 魔物の退治
- ダメージカードの破棄
- 神トラックの移動(別途説明)
ダイスの目は、寵愛トークン(指から雷が出ているタイル)を使うことで変更することができます。
3.次手番用のダイスを振る
3つのダイスを振り、次の手番で使用するダイスの出目を確定します。次の手番が回ってくるまでに、戦略を考えることができます。
手番以外のプレイヤーのアクション
手番以外のプレイヤーは、手番のプレイヤーがダイスを振るとボーナスをもらうことができます。
手番プレイヤーが出した出目のうち1つの色の神トラックを移動することができます。
神トラックについて
個人ボードの右側に神トラックがついていて、6種類の神を移動させることができます。
神が6マス進むと特殊能力を使うことができるようになります。
こんな感じで進んでいきます。
ラウンド終了時の処理
全てのプレイヤーの手番が終わると、最後のプレイヤーは6面体ダイスを振ります。個人ボードの盾ポイントが出目よりも小さい場合、ダメージカードを1枚引きます。序盤は、ラウンドの経過と共にダメージカードが増えていきます。
個人ボードの盾ポイント。
おわりに
4種類の課題をいかに効率的に解決していくことができるかが楽しいゲームです。船のボード上での移動を最短距離に収めながら効率よく献上品や彫像を運んでいきます。
プレイ開始時に配られる、個人の特殊能力タイルが非常に強いので他のプレイヤーがうらやましく感じます。初回のプレイでは、神トラックが進みやすい能力を選びました。ほかには、船を進むマス目が+2になる能力やダイス目を変更するコストが安いものなど様々でした。
ゲームのシステムでは、ダウンタイムを軽減するための工夫が「3.次手番用のダイスを振る」でされている点が良いと思いました。次の戦略を考えやすく、他のプレイヤーの手番で自分の処理(神トラックの移動)も発生するので待ち時間をあまり感じませんでした。
ゲームを進める上では、神トラックの能力の使用タイミングとダメージカードのリスク回避が鍵を握る気がしました。特に、手番が一回休みになってしまうリスクは、非常に高そうです。
(ゲーム終了時の盤面)
各課題を達成したときのボーナスによりパワーアップなどを見込みつつ、最適な航路で進むのを考えるのはワクワクします。また、ボードの配置も毎回変わるのでずっと遊べそうだなとも思いました。
11月21日には日本語版の発売も控えているので、今後より遊べる機会は増えそうです。それではまた~