ゲーム名 | ウェルカム・バック・トゥ・ザ・ダンジョン (Welcome Back to the Dungeon) |
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メーカー | IELLO (2016) |
ゲームデザイナー | 上杉 真人(Masato Uesugi) アントワーヌ・ボウザ(Antonie Bauza) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 10歳~ |
ゲームについて
『ウェルカム・バック・トゥ・ザ・ダンジョン』は、ダンジョンに潜り無事に帰ってこれるかを競う我慢比べのゲームです。
本作は、『ダンジョンオブマンダム』の海外リメイク作品である『ウェルカム・トゥ・ザ・ダンジョン』の続編ゲームとなっています。
ゲームデザイナーは、I was gameの上杉真人氏です。『ヴォーパルス』や『Twelve Heroes』のゲームデザインをしています。本作では、『世界の七不思議』シリーズのゲームデザイナーである
アントワーヌ・ボウザ氏が加わったコラボレーション作品となっています。
ゲームの目的
ダンジョンに潜り、最後まで生き残ることを目指します。
勝利条件
ゲーム終了条件を満たしたプレイヤーが、ゲームに勝利します。
ゲーム終了条件
ゲーム終了条件は、2つあります。
- ダンジョンから2回生還したとき
- 生き残りが1人になったとき
ゲームの準備
各プレイヤーにサマリーカードを配ります。サマリーカードには、ダンジョンに潜んでいるモンスターが書かれています。
ゲームの流れ
ゲームは、ラウンドを繰り返します。ラウンドでは、「ビッディングフェイズ」と「ダンジョンフェイズ」の2つのフェイズを行います。
ラウンドの準備
ラウンド開始時、以下の準備を行います。
- モンスターカードの山札を作ります。
モンスターカードは、「通常モンスター」と「お助けモンスター」の2種類がいます。【通常モンスター】
【お助けモンスター】
- キャラクターを選びます。
キャラクターは、全部で4種類用意されています。
前作の『ウェルカ・トゥ・ザ・ダンジョン』のキャラクターも使って遊ぶことができます。
キャラクター
ニンジャ
吸血鬼対応も完璧な忍者です。
ネクロマンサー
対峙するモンスターからHPを吸い取ったりする変わり者です。
バード
モンスターの強さが奇数か偶数かによって発動する特殊効果盛りだくさんです。
プリンセス
お供のものを連れまくりなお姫様。装備品もシンプルに強力な感じです。
ビッディングフェイズ
手番は、スタートプレイヤーから順に行います。手番では、2つあるアクションのうち1つを選んで実行します。
- カードを引く
- パスをする
ビッディングフェイズは、1人のプレイヤー以外全員が【パスをする】を選択するまで続けます。
1.カードを1枚引く
モンスターカードの山札から、カードを1枚引いて確認します。その後、【ダンジョンにモンスターを加える】か【ダンジョンにモンスターを加えない】かを選びます。
【ダンジョンにモンスターを加える】
冒険者が次のフェイズで冒険するダンジョンに、モンスターを加えます。このモンスターは、次の「ダンジョンフェイズ」で登場します。
【ダンジョンにモンスターを加えない】
冒険者が次のフェイズで冒険するダンジョンに、モンスターを加えません。その場合、冒険者の装備品を1つラウンドから除外します。
パスをする
パスをすると、その時点でラウンドから降りることになります。パスを選んだプレイヤーは、そのラウンドでは「ダンジョンフェイズ」を行うことができません。
ダンジョンフェイズ
ビッディングフェイズでパスをしなかったプレイヤー1人がダンジョンフェイズを行います。
HPの確認
キャラクターのHPを確認し、HPポイントトラックを準備します。
モンスターカードの確認
ダンジョンに潜んでいるモンスターを1枚ずつめくっていきます。
モンスターが出るたびに、モンスターと対峙します。特殊な装備品で、モンスターを退けることもできるのですが、該当しない場合はモンスターの強さ分のHPが減ります。
生き残った場合
HPを残した状態でダンジョンから生還したプレイヤーは、達成カードを1枚獲得します。
これを2枚獲得すると、ゲームに勝利します。
生き残れなかった場合
ダンジョンから生還できなかったプレイヤーは、プレイヤーサマリーカードを裏返します。
2度ダンジョンから生還できないと、ゲームから脱落します。
ダンジョンフェイズが終わると、ラウンドが終了します。ゲームの終了条件を満足するまで、ラウンドを繰り返し行います。
プチ情報
Twitterで見かけたデザイナーの上杉氏(カレー氏)によると、ニンジャとネクロマンサーがカレー氏のデザインで、バードとプリンセスがボウザ氏のデザインになっているとのことです。
その辺の違いも楽しんでみるといいかもしれません。
Welcome Back to the Dungeon は、ニンジャとネクロマンサーが僕のデザインで、バードとプリンセスがボウザのデザインです。一応、初期HPで区別できるようになっています。僕の分のキャラクターは、基本セットのものよりも逆転勝利しやすくなっていると思います。
— カレー / I was game (@dbs_curry) 2017年1月25日
当初は理解しやすくするために基本セットのアイテムの同型再版をいくつか組み込むつもりでしたが、ボウザの「それってチープじゃない? :)」という一声ですべて新アイテムにしました。イエロからの要求も、わかりやすさよりは新規性をとのことだったので。
— カレー / I was game (@dbs_curry) 2017年1月25日
ボウザは当初は逆転要素として一度成功したプレイヤーに付与される呪いという要素を考えていましたが、最終的には特殊モンスターが追加要素になりました。テスト時の名前は Vampire Challenger とか Deathlord とかで、ボウザが当時ハマっていたものがよくわかる。
— カレー / I was game (@dbs_curry) 2017年1月25日
おわりに
日本語版のタイトル「ダンジョンオブマンダム」にあるように、真の漢を決めるチキンレースなゲームです。他のプレイヤーの動向などを見つつ、進むか降りるかのタイミングを見計らうのが面白いです。
本作では、お助けモンスターが入ることでラッキーな効果もあります。そのため、今まで以上にモンスターの動向を読むのが難しくなっている気はします。
ゲームの特性上、ゲーム途中で脱落してしまう場合もあるので、好き嫌いは分かれるかもしれません。(個人的には少し苦手です)
ただ、『ダンジョンオブマンダム』が好きな方は、是非プレイしていただきたいゲームです。記事執筆時点では、Trick Playさんで取扱があります。そいではまた〜
お気に入り度:★★★☆☆ (6/10)