スタートアップ企業に投資するカードゲーム!
プレイヤーは投資家になり、スタートアップ企業の最大投資家になることを目指すゲームです。
ゲームオインクゲームズが2015年に発売したゲーム『ライツ』のセルフリメイク作品です。
ゲームデザインは『海底探険』で第一回ゲームマーケット大賞を受賞したこともある佐々木隼氏です。アートワークも自らが手がけています。目を惹くポップなデザインもあり、ブランド買いするファンも多いメーカーです。
カードを共通の場もしくは山札から引き、自分の場もしくは共通の場に1枚ずつカードを配置します。ゲーム終了時、色毎に最も多くのカードを自分の場に配置したプレイヤーだけが収入を獲得します。
独占禁止チップが用意されており、単純に集めるカードの種類を集中することができないルールになっています。
この足かせをうまくかいくぐり、より多くの企業の最大投資家となることを目指すことになります。
勝利条件
ゲーム終了時に最も得点の多いプレイヤーが、ゲームに勝利します。
終了条件
場にある山札がなくなったとき、ゲームが終了します。
内容物
全6種類の企業のロゴのついたカードと、チップ。そして、コイン、バリアントルール用の得点マーカーがはいっています。
カードには5~10の数字が書かれており、各カードはその数字の枚数分だけ存在します。(「5」は5枚、「10」は10枚という感じです。)
コインは表面が「1」、裏面が「3」になっています。
ゲームの準備
- 各プレイヤーに手札を3枚ずつと10枚のコインを配ります。
- 残りのカードは山札にし、テーブルの中央に配置します。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーから順に、時計回りに手番を行います。
手番ではカードを引き、手札からカードを出します。
カードを引く
カードを1枚引きます。カードを引くことができる場所は2箇所あります。
- 山札の一番上
- 共通の場(ある場合)
1.山札の一番上
引いたカードは、手札に加えます。
既に共通の場にカードがある状態で、山札の一番上から引く場合には共通の場にあるカードに1金支払う必要があります。
2.共通の場
引いたカードは、手札に加えます。カードの上にコインがある場合、そのコインも獲得することができます。
カードを出す
カードを1枚手札から出します。カードを出すことができる場所は2箇所あります。
- 自分の場
- 共通の場
1.自分の場
自分の場に出す場合、その企業にプレイヤーが投資したことになります。
最初にその企業に投資したプレイヤーは「独禁(独占禁止)チップ」を獲得します。
2.共通の場
共通の場に出す場合、カードを捨てたのと同じ意味になります。
独禁チップ
独禁チップは、企業ごとにカード枚数が最大のプレイヤーが持ちます。
独禁チップを持つと、以下の効果が適用されます。
- 共通の場からその企業のカードを引けない。
- 共通の場にその企業のカードがある場合、山札を引くときにコインを置かなくて良い。
ゲームの終了と得点計算
山札のカードがなくなると、ゲームが終了します。その時点で残っている手札3枚を自分場に出し、得点計算を行います。
得点計算
各企業毎に、どのプレイヤーが一番多く企業に投資したかを確認します。最も多くのカードを配置したプレイヤーが、他の投資家からコインを獲得します。その際コインは裏返した「3」の状態で受けとります。
最大のプレイヤーがいない場合は、コインの受け渡しは発生しません。
得点計算終了後、最も得点の高いプレイヤーがゲームの勝者となります。
実際に遊んでみて
今回は、ゲームマーケット2017神戸の試遊卓で6人プレイで遊びました。
人数が多いこともあって、想像した以上に手番が少なかったです。その少ない手番で選択と集中をしなくてはいけないのですが、共通の場に出すと投資が伸びないためどう集約するかに悩みました。
今回のプレイでは、あまり場にカードは出ず、ほとんどの場合で山札から取らなければいけない展開になりました。そして、ゲーム終盤になるにつれてうまく不要なカードを吐き出しきれずに他のプレイヤーに得点を振り込んでしまう展開となりました。
ゲーム終了時に出すための3枚のカードを蓄えつつ、カードを場に出すときに取捨選択をする感じでしょうか。とはいえ、基本ルールでの引き運に大きく左右されるゲーム展開は否めなかったです。いらないカードはどんどん捨てて、他のプレイヤーの出方をもっと伺うべきだったのかなぁ…などと後から思いました。もう少し何度か遊んでみたい気がします。
あと少なめの人数で遊ぶと、手に汗握る展開になるのかも気になります。ゲームには、オプションルールも用意されており、その場合は4ラウンドで順位に応じて得点を獲得するという内容になっています。(1位3点、2位1点、最下位-1点) なので、ゲーマーにはこちらのルールの方が好まれるような気がしました。
おわりに
今回は、『スタータップス』をご紹介しました。
色鮮やかな、6つの企業が魅力的なカードゲームでした。他のプレイヤーの動向をみつつ、どこにカードを集約するかの駆け引きが楽しめます。
投資家になりきって、楽しんでみてはいかがでしょう。