CEOになり、電力会社を経営するゲーム!
『電力会社カードゲーム』は、人気ゲーム『電力会社』をカードゲーム化した作品です。プレイヤーは、電力会社のCEO(最高経営責任者)となり、 他社よりも多くの電力を発電できるようになることを目指します。
ゲームデザイナーは、フリードマン・フリーゼ氏です。代表作には、『電力会社』『ロビンソン漂流記』『ファウナ』などがあります。デザインするゲームの箱は全て緑をベースに作られており、自身の髪も緑色に染めていることで有名です。
主に、「2F-Spiele」というプライベートブランドからゲームを発表しています。
ゲームの目的
より多くの電力を発電することを目指します。
勝利条件
ゲーム終了時に最も得点の多いプレイヤーが、ゲームに勝利します。
終了条件
発電所カードの山札から最終ラウンドを示すカードが出たあと、手番を行うとゲームが終了します。
ゲームの準備
各プレイヤーに初期資金とプレイヤーマーカーを配り。場の中央に「発電所カード」と「資源カード」を並べます。
ゲーム詳細
以下の3つのフェーズを繰り返すことで、ゲームは 進みます。
- 発電所のオークション
- 資源の購入
- 発電所の稼働
【1.発電所のオークション】と【2.資源の購入】の手番順は前ラウンドの発電所で得た収入額によって決まります。2つのフェーズは逆手番順になります。
1.発電所のオークション
手番プレイヤーから順に、発電所をオークションにかけます。カードに書かれた金額からスタートで、最も高い値段をつけたプレイヤーが発電所を獲得します。
オークションにかけることのできる発電所は、2列に並んだ発電所カードの上の1列のみです。
落札できる発電所は、ラウンドあたり1つまで。これを全てのプレイヤーが購入もしくはパスするまで繰り返します。(※カードは、落札される度に補充)
2.資源の購入
手番プレイヤーから順に資源を購入します。資源は、「石炭」「石油」「天然ガス」「ウラン」の4種類です。
資源は、他のプレイヤーが購入してもラウンド中は補充されません。そのため、手番が早いほど安い値段で資源を購入することができます。
3.発電所の稼働
資源を支払うことで、発電所カードに書かれた収入を獲得します。
上の例の場合は、石炭を2つ支払い4金を獲得します。資源カードは、カウンタを「2」から「0」にした後に破棄します。
ここで獲得した、資金の順位に応じて次のラウンドの手番が入れ替わります。
ラウンドの終了
この3つのフェーズが終わると、ラウンドが終了します。最終ラウンドの条件を満足するまで、繰り返します。
最終ラウンドは、全ての発電所が購入できたり、資源の購入に制限があったりと細かいルールがありますが、割愛させて頂きます。
得点計算
最終ラウンド終了後、得点を計算します。
得点は、「最終ラウンドの発電所稼働分の金額」と「所持金×1/10」を合計した値が最終得点となります。
上の写真の場合、「22点+所持金×1/10点」が得点となります。
ゲーム終了時、得点の最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。
実際に遊んでみて
発電所と資源の獲得金額をいかに最小限のコストで手に入れて、資金を獲得していくかを考えるのが面白いゲームでした。
公開されている情報からの戦略なども立てることができ、とても良かったです。今回は割愛しましたがカードの入れ替えなどでの細かいルールはあるので、すこし処理が煩雑かもしれません。
ランクの高い発電所を稼働させていくと、資源が手に入りづらくなる手番になるため1人勝ちがしずらいシステムになっていました。
今回遊んだ際も、0.4点差の接戦となりました。ちりも積もればなんとやらなので、コツコツと点数を集めていくイメージです。
拡大再生産をするカードゲームとして、非常に満足感が高かったです。
お気に入り度:★★★★☆ (7/10)
おわりに
今回は、『電力会社カードゲーム』をご紹介しました。
ボードゲーム版の『電力会社』は遊んでいないのですが、本家も遊んでみたくなりました。