ゲーム名 | ヒット・ザ・ロード |
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ゲームデザイナー | マーティン・ワレス (Martin Wallece) |
人数 | 1~4人 |
時間 | 約60分 |
年齢 | 12歳~ |
版元 | SPACE Cowboys (2016) |
メーカー | ホビージャパン(2017) |
ゾンビを倒し、ロサンゼルスまで生還するゲーム!
「ヒット・ザ・ロード」は自動車での旅を行うゾンビテーマのホラーゲームです。ゾンビによって崩壊したアメリカで、プレイヤーはシカゴからロサンゼルスに向かいます。プレイヤーはこの旅で生き残り、競争相手に勝利するため、充分な資源を手に入れなければなりません。(出典:ヒット・ザ・ロード | ホビージャパン アナログゲームインデックス)
ゾンビが大発生したアメリカで、シカゴのロサンゼルスに逃げたマーティン少年が、この恐ろしい体験を覚えておくために身の回りの手に入るもので作ったゲームという設定です。
ゲームデザイナーは、マーティン・ワレス氏です。代表作には『ブラス(Brass)』や『スチーム(Steam)』などがあります。
2000年代のイメージでは、90分以上のゲーマーズゲームをデザインする印象がありますが、最近では本作や『ヴィアネビュラ』なんかの60分級のカジュアルなゲームもデザインしているようです。
ゲームの目的
ゾンビから逃げ、ロサンゼルスにたどり着くことを目指します。
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全8ラウンドが終了する。もしくは、1人以外のプレイヤーがゲームから脱落すると、ゲームが終了します。
内容物
子供が身近にあるものを寄せ集めて作ったという設定になっているため、凝ったコンポーネントになっています。
上のカードの束は「冒険カード」となっており、レベル別に3種類あります。それぞれ、トランプを使いまわした体となっています。
カード背面の汚れ具合も本物っぽくできている上、各カードの背面がユニークな内容となっています。通常のゲームでは、カード背面は同じにするのが通例ですがそこをユニークにする手間のかかりっぷりです!!
ゲームの準備
各プレイヤーに初期資材と仲間コマを配り、場の中央に「競売ボード」や「冒険カード」を準備します。
ゲーム詳細
以下の2つのフェーズを繰り返すことで、ゲームが進みます。
- 手番の競売
- 道の選択
- 冒険カードの処理
1.手番の競売
どの道を進むかの順番を決めるため、手番の競売を行います。
資源をいくつ支払うかを宣言し、多くの資源を支払ったプレイヤーから順に「手番順タイル」を受け取ります。
手番順タイルも、ポイントカードやクレジットカードに手番順を書きなぐったデザインになっています。
2.道の選択
手番の早いプレイヤーから順に、4つある道を選びます。
道には2枚ずつ冒険カードが配置されており、左から順に冒険カードの処理を行います。
3.冒険カードの処理
冒険カードには、「獲得できる資源」「勝利点」「特殊処理」「ゾンビとの戦闘」の最大4種類の情報が書かれています。
メインの処理となる「ゾンビとの戦闘」について説明します。
逃げるor遠隔射撃
ゾンビと戦闘する前に、逃げる(ガソリントークン使用)か遠隔射撃(銃弾トークン使用)を行うことができます。
各トークンは、瓶蓋で表現されています。(赤: ガソリン、青: 銃弾、黄: アドレナリン)
遠隔射撃をする場合は銃弾の数分だけダイスを振り、命中マークが出た数だけゾンビを倒します。
ゾンビとの直接対決
ゾンビとの直接対決は、ダイスを振ることで行います。
振ることのできるダイスは、生きているプレイヤーと同じ数です。出目の命中マーク1つにつき、1体のゾンビを倒します。
稲妻マークは、アドレナリントークンを使うことでゾンビを倒したりゾンビからの攻撃を回避できたりします。
ラウンドの終了
全てのプレイヤーの【冒険カードの処理】が終わると、ラウンドが終了します。
ゾンビとの戦闘で全滅してしまったプレイヤーは、ゲームから脱落します。
得点計算
最終ラウンド終了後、得点を計算します。
得点は、クリアした「冒険カード」に書かれた得点や残りの資源に応じて得点を獲得します。
資源毎に、最も多くの資源を持っているプレイヤーはボーナスカードを受け取ります。
ボーナスカードは、有名ゲームがモチーフになっています。親会社Asmodeパワーを見せつけられました。
ゲーム終了時、得点の最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。
実際に遊んでみて
他のプレイヤーと競うのが基本のゲームですが、なかなかの難易度なので後半に行くにつれて妙な連帯感が生まれます。
なので、いかに点数をとるかよりもいかにスムーズに各ラウンドを抜けるかという点に集中することに。
戦略なんてものは、ほぼないのでわいわい言いながらダイス目に一喜一憂するゲームです。どうしても仲間がゾンビにやられてしまったときは、涙がちょちょ切れます。
ゲーム内容としては普通なのですが、コンポーネントのこだわりっぷりが気に入ったゲームです。
おわりに
今回は、『ヒット・ザ・ロード』をご紹介しました。
ゾンビをダイスで倒すだけのゲームなのですが、行く道でドラマが生まれます。
コンポーネントのこだわりが感じられるゲームなので、見つけたら遊んでみるといいと思います。