ゲーム名 | ノーティカス (Nauticus) |
---|---|
ゲームデザイナー | マイケル・キースリング (Michael Kiesling) ヴォルフガング・クラマー (Wolfgang Kramer) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 約90分 |
年齢 | 12歳~ |
メーカー | KOSMOS (2013) |
クラマー&キースリングの造船ゲーム!
『ノーティカス (Nauticus)』は、自分のドックで船を造り貿易をすることで勢力を拡大することを目指すゲームです。
各手番、スタートプレイヤーが選んだアクションと同じアクションを全てのプレイヤーが行うことでゲームが進みます。ラウンド毎に、標準でのアクションが変わるシステムが特徴です。
ゲームデザイナーは、マイケル・キースリング氏とヴォルフガング・クラマー 氏のコンビです。クラマー&キースリングのデザインしたゲームとしては、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ティカル』や『トーレス』などが有名です。
ゲームの準備
ゲームボードを中央に配置し、各プレイヤーに初期セットアップを配ります。
プレイヤーボードは、倉庫になっており購入した資材などを格納する役割を果たします。
ゲーム詳細
ゲームは。全5ラウンド行います。各ラウンドは、8種類のアクションのうち7種類を実行すると終了します。ラウンド毎で、アクションは1種類ずつしか選べません。
ラウンドではスタートプレイヤーがアクションを選び、他のプレイヤーも同じアクションを行います。全プレイヤーがアクションを行うと、スタートプレイヤーが左隣りに移ります。
アクションボードは、「アクションの種類」「アクションコスト」「アクション数」「スタートプレイヤーボーナス」の4層構造になっています。これが、ラウンド毎にランダムに入れ替わるという仕組みになってます。
8種類のアクション
選べるアクションは全部で8種類です。
- 船体の購入
- マストの購入
- 帆の購入
- 交易品の購入
- 交易品の出荷
- 倉庫品の積荷
- お金の獲得
- 勝利点の獲得
どのアクションも、ボードに示された「アクション数(おっさんの数)」の分だけ行うことができます(※お金は必要)。追加で、ワーカー(木製キューブ)を支払うことによりアクション数を増やすことができます。
アクションは行われると、タイルがガチャコーンという感じで内側に移動します。
1~4.物品購入(造船グッズ/交易品)
アクションボードに示されたコストで、物品を購入します。
「0」のものは、一旦倉庫へ。「1」~「3」のものは、即配置します。
船は、船体➔マスト➔帆の順で完成させていく必要があるので購入の順番を考える必要があります。
5.交易品の出荷
船に載せた交易品を出荷します。同じ種類の交易品を多く集める方が勝利点が高いです。
ただし出荷は船が完成していないと、アクションを行うことができません。
6.倉庫品の積荷
個人ボードの上に乗ったタイルを場に配置します。
7.お金の獲得
ワーカーの数に応じて、お金を獲得する。
8.勝利点の獲得
王冠アイコンの数に応じて、勝利点を獲得する。
手番のパス
アクションをパスすることができます。パスをすると勝利点の原点を回避できます。
ラウンド終了時迄のパスの状態に応じて、勝利点が減点されます。
パスの回数
- 0回: -6点
- 1回: -3点
- 2回: -1点
- 3回: -0点
船の完成とボーナス
「船体」「マスト」「帆」の3つのタイルが揃うと船が完成します。(※マークは揃える必要あり)
完成すると、様々なボーナスを獲得することができます。
- お金(7金)
- 王冠(オールマイティー)マスト
- 王冠(オールマイティー)帆
- 追加ワーカー(3ワーカー)
- 勝利点(3勝利点)
- 積荷(2種類)
ラウンドの終了
8種類のアクションのうち7種類を実行すると終了します。
ゲームの終了と得点計算
全5ラウンドが終わると、ゲームが終了します。
船の得点、交易品の得点、残り資源の得点を合計します。合計値の最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。
遊んでみて
全プレイヤーが同じアクションを行っているのに、買い物の仕方によって大きく勝利点が異なるのが非常に面白いなと思いました。
どのプレイヤーも、よほどのことがない限り打っていく手の順番はそんなに大きく変わりません。その中で、いかに効率的に買い物をするかを考える必要があります。
ラウンド毎に無料アクションの数が変わるため、何があっても計画を順調に進めるためのワーカーの確保や資金を用意します。
ここで、重要になってくるのが「船の完成ボーナス」です。これは実質的にアクション数が増える行動となるため、小さい船を完成させてボーナスを獲得しつつ大きな船を完成させるという戦略を今回のプレイをとりました。
船を完成させることがメインのアクションとなるので、どの順番で船を完成させるのかの戦略が鍵になる気がしています。
おわりに
今回は、『ノーティカス (Nauticus)』をご紹介しました。
全体の印象としては、渋いプレイ感!!アクションは他のプレイヤーによって決まりますが、それ以外ではほとんど絡みはないので、黙々と自分の箱庭をつくっていく感じです。
盛り上がりポイントは、船が完成したときのボーナスを何選びましょう?ってなるとこかなと思っております。
クラマー&キースリングコンビのファンで未プレイの方は遊んでみてはいかがでしょう。