来週の5/14に開催されるアナログゲームイベント『ゲームマーケット2017春』で、発表される新作ゲームで個人的に気になる作品を紹介してみようと思います。今回は、その前編です。
『ゲームマーケット2017春』について
(出典: 『ゲームマーケット』公式サイト )
開催日 | 2017 年 5 月 14 日(日) |
---|---|
開催時間 | 10時~17時 |
会場 | 東京ビッグサイト(東京国際展示場) 東1,2ホール |
住所 | 〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1 東京ビッグサイト(東京国際展示場) |
入場料 | 1000円(会場マップ 入場チケット付き) 1500円(カタログ 入場チケット付き) ※チケットは、ボードゲームショップなどで販売しています。 |
主催・運用 | 株式会社アークライト/ゲームマーケット事務局 |
『ゲームマーケット』は日本最大級のアナログゲームイベントです。新作のボードゲーム・創作ゲームの販売などが行われます。
年に3回開催され、東京が2回・関西が1回となっています。
参考
『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム イベント
魔物に最後の一撃を!『トドメ騎士団』
ゲーム名 | トドメ騎士団 |
---|---|
ブース名 | インスタント・インスト |
ブース番号 | L15-16 |
デザイン | 古川リョーヤ |
イラスト | 古川リョーヤ |
人数 | 2~5人 |
時間 | 20~30分~ |
年齢 | 8歳~ |
価格 | 2000円 |
魔物にトドメを刺すことを目指して戦うカードゲームです。
プレイヤーは「ナイト」「アーチャー」「ビースト」の3つの種族を操ります。各カードは「0」~「7」の8枚で構成されています。数字の小さいキャラクターから順に攻撃をしていき、魔物を倒します。
魔物達もキャラクター毎に様々な能力をもっており多彩なので、毎回違ったゲーム展開が楽しめそうです。
ゲームの内容もさることながら、全てユニークなキャラクターカード達も魅力です。カード依頼ストを眺めるだけでも楽しめそうです。
参考
トドメ騎士団 | インスタント・インスト | ゲームマーケット
暴走したアンドロイドから逃げ切れ!『CAPTURING CAGE』
(出典:『ゲームマーケット』公式サイト)
ゲーム名 | CAPTURING CAGE |
---|---|
ブース名 | TUKAPON |
ブース番号 | D31 |
デザイン | Kenji Mishima |
イラスト | decotdesign |
人数 | 3~5人 |
時間 | ~30分 |
年齢 | 10歳~ |
価格 | 2000円 |
暴走したアンドロイドから科学者が逃げるゲームです。
科学者陣営とアンドロイド陣営にわかれて、鬼ごっこを行います。ゲームマーケットブログによると、『スコットランドヤード』+『呪いのミイラ』とのこと。
科学者側は、3アクションを使ってアンドロイドから逃げつつサーバーをダウンさせることを目指します。
一方、アンドロイド側は5アクションを使いサーバーをダウンされないように、科学者を捕まえることを目指します。
構図的には、『スコットランドヤード』とは逆の構図になっています。「High!High?High!!」や「捕込」のデザインした「TUKAPON」さんの作品とあって期待しちゃいます。
参考
CAPTURING CAGE | TUKAPON | ゲームマーケット
惑星から様々な資源を獲得して影響力を拡大!『プラネトリコ』
ゲーム名 | プラネトリコ |
---|---|
ブース名 | 四等星 |
ブース番号 | B15-16 |
デザイン | りかち |
イラスト | mor! |
人数 | 3~5人 |
時間 | 50~70分~ |
年齢 | 9歳~ |
惑星での影響力を増やすことを目指す拡大再生産ゲームです。
惑星にワーカーを派遣し、惑星から帰還する際に様々な資源を獲得します。この資源を使って、様々なガジェットを開発したり惑星を自分のものにすることで、影響力を拡大していきます。
ゲームデザインは、『ラミネートラミー』のデザイナー・りかち氏です。『ラミネートラミー』がとても楽しかったので、新作も気になる限りです。
指を使ったミニマムなジェスチャーゲーム!『ゆびリンピック』
ゲーム名 | ゆびリンピック |
---|---|
ブース名 | スタジオくるくる |
ブース番号 | M13 |
デザイン | 神田右京 |
イラスト | イラスト:RS グラフィック:やまざきおさむ |
人数 | 3~8人 |
時間 | 10~20分 |
年齢 | 8歳~ |
価格 | 2000円 |
指を使って、スポーツを表現するミニマムなジェスチャーゲームです。
競技者(ジェスチャーする人)は、以下の4つのルールに従わなければいけません。
- 指カードで決まった指のみを使う
- 片手の手首より上を使う
- 相談、発生禁止
- 体全体を使ったり、大きな身振り手振りは禁止
使うのを限られた指のみで、どこまで表現できるのかが実際に遊んでみないとわからない気もしますが、ミニマムなジェスチャーながら盛り上がりそうな気がしました。
参考
【M13】ゆびリンピック | スタジオくるくる | ゲームマーケット
始皇帝に仕えるナンバー1の部下になれ!『エンペラーズ・チョイス』
ゲーム名 | エンペラーズ・チョイス |
---|---|
ブース名 | OKAZU br and |
ブース番号 | L23-24 |
デザイン | HISASHI HAYASHI (林 尚志) |
イラスト | ryo@にゃも |
人数 | 3~5人 |
時間 | 90~120分 |
年齢 | 12歳~ |
価格 | 5000円 |
始皇帝の部下となり、功績をおさめることを目指す重量級ボードゲームです。
ゲームは以下の3つのフェイズを行うことで進みます。
- 「競りフェイズ」:必要なタイルを集めるために他プレイヤーと争う
- 「内政フェイズ」:人材確保や宮殿建設などで自分の力を上げたり、皇帝の信頼を上げる
- 「詔勅フェイズ」:皇帝一番の信頼者が行える、決算を行う政策カードを操作する
優秀な人物やタイルを獲得しつつ、皇帝の信頼を得ていく必要があります。
Kickstarterで約4500万円の出資を集めた『横濱紳商伝』に続く重量級ゲームということで大注目のゲームです。
参考
エンペラーズ・チョイス/Emperor’s Choice
神さまが気に入る国を作るタイル配置ゲーム!『8ビットモックアップ』
ゲーム名 | 8ビットモックアップ |
---|---|
ブース名 | さとーふぁみりあ |
ブース番号 | D01 |
デザイン | 佐藤敏樹 |
イラスト | 長谷川登鯉 |
人数 | 2~4人 |
時間 | 10~15分 |
年齢 | 8歳~ |
価格 | 2500円 |
『8ビットモックアップ』は、神さまが気に入る国を作るタイル配置ゲームです。
各プレイヤーは、同じタイルを20枚配置することで得点を競います。新たにタイルを配置する際は、土地の種類が一致する場所に配置することができます。
『8ビットモックアップ』のタイルが届きました!やったー!良い出来です! pic.twitter.com/OSO8TGhbvN
— 長谷川登鯉 (@bodogedama) 2017年4月7日
全プレイヤーが同じタイルを配置するというルールとしては、『テイクイットイージー』や『カルバ』と非常に似ています。タイル配置ゲーム好きとしてはとても気になります。
長谷川登鯉氏のドット絵イラストも色鮮やかで非常に可愛らしいのもたまりません。
参考
8ビットモックアップ | さとーふぁみりあ | ゲームマーケット
日本酒を作るゲーム!『酒魅人~しゅみじん~』
ゲーム名 | 酒魅人~しゅみじん~ |
---|---|
ブース名 | スーパーナンバーワンゲームス |
ブース番号 | J27 |
デザイン | 由利 真珠郎 |
人数 | 3~5人 |
時間 | 60分 |
年齢 | 20歳~ |
価格 | 5000円(通常紙箱版) 6000円(特別仕様木箱版) |
日本酒造りの8つの工程を競ってチップを獲得することで、自分だけの日本酒を完成させるゲームです。
獲得したタイルの組み合わせによって、日本酒の完成度が決まります。これをコンペに出品することで、賞を獲得することを目指します。
お酒好きには、たまらないゲームでしょう。そして、完成したお酒を思わず写真に撮りたくなるフォトジェニックなゲームだと思いました。TV受けもしそう(笑)
既にテンデイズゲームズさんで先行販売が始まっており、各地で購入報告が。木箱版も用意されていて、カッコよすぎな一品です!
テンデイズゲームズさんで楽しい日本酒作りゲーム「酒魅人」がお買い求め頂けます!
よろしくお願いいたします!#ゲームマーケット #ゲムマ #スーパーナンバーワンゲームス pic.twitter.com/lmmQRLOi3I— ゆりりん/スーパーナンバーワンゲームス (@nerimakko_yuri) 2017年4月28日
参考
最新入荷商品 > 酒魅人~しゅみじん~(通常紙箱版)
エジプトの神様と共に楽園を目指すゲーム!『イアルへの道 -Path to Yaaru-』
ゲーム名 | イアルへの道 -Path to Yaaru- |
---|---|
ブース名 | 梟老堂 |
ブース番号 | B07-08 |
デザイン | 福夕郎 |
イラスト | ナカヤマ皐月 |
人数 | 3~4人 |
時間 | 40~60分 |
年齢 | 7歳~ |
価格 | 4300円 |
『イアルへの道 -Path to Yaaru-』は、エジプトの神様と共に楽園を目指すゲームです。
各階層の神様に気に入ってもらうことで、駒を最上階へ移動することを目指します。
ゲームは、回ってくるカードを1枚ずつ獲得していくようです。その際、獲得できるカードは両端にあるカードのみという縛りがあります。
毎回、そそるアートが印象的なゲームをリリースしている梟老堂さんの新作です。
今回は、3枚のリバーシブルゲームボードの入ったじっくり遊べる作品となっています。
参考
イアルへの道 -Path to Yaaru- | 梟老堂 | ゲームマーケット
実際に糸に宝石を通してネックレスを作るゲーム『ドワーフのネックレス工房』
ゲーム名 | ドワーフのネックレス工房 |
---|---|
ブース名 | Power9Games |
ブース番号 | N10 |
デザイン | 坂下裕一 |
イラスト | ツクダヒナミ |
人数 | 3~4人 |
時間 | 25分~ |
年齢 | 6歳~ |
価格 | 2300円 |
『ドワーフのネックレス工房』は、実際に糸に宝石を通してネックレスを作るゲームです。
手札のドワーフカード2枚から1枚を使って、宝石や飾り石を獲得し、糸に通して自分のネックレスを作っていきます。誰かが8つ以上(3人の時は6つ以上)の石を糸に通したら、次のラウンドを行ってゲームを終了し、得点計算を行います。 最も価値の高いネックレスを作ったプレイヤーが勝利します。(出典:『ゲームマーケット』公式サイト)
7種類あるドワーフのカードを使って、ネックレスを完成させていきます。完成したネックレスは、ビーズの並び方などによって価値が決まります。
実際にビーズを糸に通すことで、作品を完成させるゲームとなっています。完成させたら、実際に身につけたくなってしまうかも(?)
GM春新作『ドワーフのネックレス工房』情報
7種13枚のドワーフのカードを使って宝石を獲得したり、糸に通したりします。石は糸止めがない側からしか通せませんが、糸止めを動かす効果で入れ口を切り替えられます。
チャームから左右対称だと高得点なのでうまくネックレスを作り上げましょう pic.twitter.com/UuTOyH9xNQ— Power9Games【GM春N10】 (@power_nine) 2017年4月12日
カードなどで擬似的にネックレスを完成させるのではなく、実物で完成させるという切り口が新しいなぁと思いました。
いかに制作過程が大変だったかなどは、Power9Radioの99.9回で語られています。
参考
ドワーフのネックレス工房 | Power9Games | ゲームマーケット
大ヒット経済ゲームの続編!『ナショナルエコノミー・メセナ』
ゲーム名 | ナショナルエコノミー・メセナ |
---|---|
ブース名 | スパ帝国 |
ブース番号 | B01-02 |
デザイン | スパ帝 |
イラスト | 弾正よしかげ |
人数 | 1~4人 |
時間 | 30~45分 |
年齢 | 12歳~ |
価格 | 2500円 |
『ナショナルエコノミー・メセナ』は、大ヒット経済ゲーム『ナショナルエコノミー』の続編です。
拡張ではなく、『ナショナルエコノミー・メセナ』単体で遊ぶことができます。
新要素『勝利点トークン』と『変動コスト』が追加されたことでより計画性が必要になり、戦術の幅も大きく広がっているとのこと。
新要素を追加することで新しいゲームになったということで、前作『ナショナルエコノミー』が大好きな方はマストバイな作品ではないでしょうか。
ワンドロー×カナイセイジのヒット作のリメイク!『ニューロストレガシー』
ゲーム名 | ニューロストレガシー |
---|---|
ブース名 | ワンドロー |
ブース番号 | A01 |
デザイン | 木皿儀 隼一&カナイセイジ |
イラスト | TANSAN |
人数 | 2~4人 |
時間 | 10分~ |
年齢 | 10歳~ |
価格 | 1500円 |
『ニューロストレガシー』は、「失われた遺産」を探し出す探索カードゲーム。
ベースのゲームデザインは、人気カードゲーム『ラブレター』を踏襲しています。ゲームで使うカード枚数は16枚、常に2枚の手札から1枚を場にカードを出すことでカード効果を発揮するミニマムつくりになっています。
本作は、過去に発売した『ロストレガシー』にルール調整と追加カードが加わったゲームとなっています。
アートワークはタンサンファブリークが手がけており、アニメっぽい雰囲気を演出しています。
「たぎる論理」が複数人対応!『TAGIRON』
ゲーム名 | TAGIRON |
---|---|
ブース名 | Jelly Jelly Cafe |
ブース番号 | A20 |
人数 | 2~4人 |
時間 | 約15分 |
年齢 | 10歳~ |
ブッコから2014年に発売された論理パズルゲーム『たぎる論理』を、複数人対応したゲーム『TAGIRON』としてリメイク。
そして今回、全国4箇所にボードゲームカフェを展開する「Jelly Jelly Cafe」から発売されます。
5/14(日)に開催されるゲームマーケット2017春、JELLY JELLY CAFEのブースはA20です!名作「たぎる論理」のリメイク版「TAGIRON」を販売予定です!よろしくお願いいたします!https://t.co/O8pRHQhVV9#ゲームマーケット
— JELLY JELLY CAFE 渋谷店 (@jelly2cafe) 2017年4月3日
2人専用だった『たぎる論理』が、4人で遊べるということで非常に気になっています。『たぎる論理』については個別記事を御覧ください。
参考
ゲーム紹介『たぎる論理』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
豪華イラストでパワーアップ!『新版 神九(KAMI NINE)』
ゲーム名 | 新版 神九(KAMI NINE) |
---|---|
ブース名 | 緋色の兎亭 |
ブース番号 | F14 |
デザイン | ANY |
イラスト | 長谷川登鯉 |
人数 | 3~5人 |
時間 | 20~30分 |
年齢 | 8歳~ |
価格 | 2000円 |
『新版 神九(KAMI NINE)』は、ゲームマーケット2015春に緋色の兎亭から発売された
『神九(KAMI NINE)』のリメイクです。
ラウンド毎に3人の神様が登場し、その神様に対応したお供え物カードを出すことで誰が最も大きい数字を出したかを競います。
大きい数字は、勝つ確率は上がるのですが勝った時に獲得できる得点が少ないという悩ましさがあります。
リメイク前は、500円ゲームとして発表され4人限定のゲームとなっていました。今回のリメイクでは、アートを長谷川登鯉氏が手がけており、個性豊かな神々やお供え物が格好いいイラストで描かれています。プレイ人数も3~5人に対応したので、より遊びやすくなっています。
ちなみに、リメイク前はこんな感じでした↓
「神九」3色フォローのトリックテイキングゲーム。このゆる絵がすきです。
神様毎にお供え物が違ったらもっといいなーって思いました。500円で55枚の大ボリュームは恐るべし。 pic.twitter.com/P5VODSznzV— ニコ (@ikoan_kfa) 2015年5月10日
参考
新版 神九(KAMI NINE) | 緋色の兎亭 | ゲームマーケット
ピラミッドを建築し、国を豊かにするゲーム!『ヌビア~ナイルの古代王国~』
ゲーム名 | ヌビア~ナイルの古代王国~ |
---|---|
ブース名 | COLON ARC |
ブース番号 | I10 |
デザイン | 田邉顕一 |
イラスト | フクイカズヤ |
人数 | 1~5人 |
時間 | 30~90分 |
年齢 | 10歳~ |
価格 | 3200円 |
『ヌビア~ナイルの古代王国~』は、自分の国にカードを配置し、様々な建物を建てるゲームです。建物を建てることで、国を拡大することを目指します。
高天原から2011年に発売されたゲーム『ギルド』をリメイクした作品になっているそうです。
CORN ARCさんのデザイナーズノートによると、ドイツの老舗ボードゲームメーカーであるHans im Glueck社のレビューを受け、『ギルド』をブラッシュアップしたものになるそうです。
プレイ時間からもわかるとおり、なかなか歯ごたえのあるゲーマーズゲームな気がしています。
参考
ヌビア~ナイルの古代王国~ / Nubia -Ancient Kingdoms of the Nile- | COLON ARC | ゲームマーケット
大ヒット経済ゲームの続編!『ルールの達人』
(出典:Twitter)
ゲーム名 | ルールの達人 |
---|---|
ブース名 | カワサキファクトリー |
ブース番号 | E15-16 |
デザイン | 川崎晋 |
グラフィックデザイン | TANSAN |
イラスト | Arthur Duessen |
人数 | 3~5人 |
時間 | 約30分 |
年齢 | 10歳~ |
価格 | 1900円 |
『ルールの達人』は、各プレイヤーがそれぞれ異なるルール(勝利条件)を選んで競いあうカードゲームです。
数字カードとルールカードを場に出していくことでゲームが進みます。
新版『ルールの達人』が完成しました!!! pic.twitter.com/m3tSi3DsYc
— カワサキ工場長/ルールの達人 (@kawasakifactory) 2017年4月25日
2007年にカワサキファクトリーから発売された作品で、海外の出版社Z-man Gamesからも発売された作品のリメイクとなっています。(海外版は「Master of rules」)
実際に遊んでみないとわからない不思議なプレイ感な気がしています。