『モダンアート』について
『モダンアート』は、ライナー・クニツィア氏がデザインした絵画を競売してお金を儲けることを目指す競りゲームです。
1992年にHans im Glück社から発売されて以来、様々な出版社でイラストを変更して販売されている人気ゲームです。2017年は25周年ということもあり、新たに3出版社から作品が発表されました。今回は、いままでに発表された各版をざっくりと紹介したいと思います。
ゲームの詳細は、個別記事をご参照ください。
参考
ゲーム紹介『モダンアート (台湾版)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
Hans im Glück版
初版(1992年)
(引用:Board Game Geek)
Hans im Glück社が1992年に発売した最初の『モダンアート』です。
絵画のアーティスト(架空)は、LITE METAL, TOKO, CHRISTIN P., KARL GITTER, KRTPTOの5人。
(引用:Board Game Geek)
第2版(1993年)
(引用:Board Game Geek)
翌年に第2版も出版され、パッケージイラストの一部がプロペラ機が自動車に変わっています。
Mayfair版
初版(1996年)
1996年に英語圏向けに、Mayfair Gamesから発表された『モダンアート』です。
ゲーム中に登場するアーティストのイラストは同じですが、パッケージデザインが絵画展のポスター風にアレンジされています。
第2版(2004年)
(引用:Board Game Geek)
こちらもボックスアートのみを変更した内容となっています。国内では、日本語版が発売される前までは多く流通していたものになります。
Odysseia Jogos版(2006年)
ポルトガル語版の『モダンアート』。絵画の絵が変更になっています。
アーティストは『コンテナ』や『ケイラス』を手掛けたMike Doyle氏です。
より現代的なアートになっています。
Wargames Club Publishing版(2008年)
(引用:Board Game Geek)
香港のボードゲーム出版社Wargames Club Publishingによる、中国語版『モダンアート』。
こちらも同様に、アートが変更になっています。水墨画のような装いです。
(引用:Board Game Geek)
ラウタペリト版(2008年)
(引用:Board Game Geek)
フィンランドのボードゲーム出版社ラウタペリトによる『モダンアート』
Pegasus、Matagot版(2009年)
(引用:Board Game Geek)
Pegusus SpieleとMatagot から2009年に発売された『モダンアート』。
New Games Order版
Stamps (2011年)
日本のボードゲームメーカー、New Games Order、ドロッセルマイヤーズ、Oink Gamesの3社による共作です。
テーマを絵画から切手に変更した作品。ギフトラッピングのようなパッケージが魅力的です。現在は絶版になっており、高値で取引されています。
日本語版 (2014年)
ハンス社の第2版をベースにした日本語版。現在国内流通しているのはこちら。原版のアートをそのままに、パッケージがコンパクトになっています。
GeGe版 (2016年)
台湾のボードゲーム出版社GeGeから発売された『モダンアート』。
絵画は、日本にゆかりのある画家・陳澄波氏の絵を使ったものとなっています。 パッケージは、油絵的な立体感があります。
参考
ゲーム紹介『モダンアート (台湾版)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
CMON版 (2017年)
CMONから発表された英語版『モダンアート』。
絵画イラストにManuel Carvalho、Ramon Martins、Daniel Melim、Rafael Silveira、Sigrid Thalerの5人が参加しています。
Oink Games版 (2017年)
日本のボードゲーム出版社Oink Gamesから出版されたドイツ語版。国内ではNew Games Orderが販売権を持っているため、ドイツ語圏での発売に限られています。
Oink Gamesらしいポップな色使いの作品となっています。
DiceTree Games版 (2017年)
韓国のボードゲーム出版社DiceTree Gamesによる韓国語版。
内容物には、実際のオークションなどでもつかわれる木槌が付属しています。
アーティストは、ゴッホやムンクなどの超有名画家の絵を使用しています。とっても豪華です!!さらには、韓国の名画バージョンも収録。
参考
dicetreegames.com/home/product_ma.html
おわりに
今回は25周年を迎えたボードゲーム『モダンアート』をずらりと紹介しました。
一番最後にご紹介したDiceTree Games版は、モダンアートの超豪華版なのでどこかの機会に手に入れたい一品かなと思いました。みなさんにとってのお気に入りが見つかれば幸いです。