ゲーム名 | テラミスティカ:ガイアプロジェクト (Gaia Project) |
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ゲームデザイナー | Jens Drögemüller, Helge Ostertag |
人数 | 1~4人 |
時間 | 60~150分 |
年齢 | 12歳~ |
メーカー | Feuerl and Spiele, テンデイズゲームズ |
人気ゲーム『テラミスティカ』の派生作。舞台は宇宙に!
(引用:Board Game Geek)
『テラミスティカ:ガイアプロジェクト』は、世界的に人気のストラテジーゲーム『テラミスティカ』の派生作品となっており、本作では舞台が宇宙となっています。プレイヤーは、惑星をテラフォーミングし、自分の種族を入植させることで勢力を伸ばします。
作者は、本家『テラミスティカ』同様Jens Drögemüller氏とHelge Ostertag氏のコンビです。SPIEL’17の人気投票・スカウトアクションでは、『クランズ・オブ・カレドニア』と同率の1位を獲得しました。
参考
【SPIEL’17】スカウトアクション上位のゲーム11作品 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
ゲームの目的
惑星を開拓して自分の種族を繁栄させることを目指します。
勝利条件
ゲーム終了時、最も多くの得点を獲得したプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全6ラウンドが終了すると、ゲームが終了します。
ゲームの準備
ゲームボード
場の中央にゲームボードを配置します。ゲームボードは、10枚のボードから構成されており、毎回異なったゲームボードをセットすることができます。
共通ボード
ラウンド毎の勝利点やゲーム終了時勝利点などの書かれたボードです。上側にラウンド毎の勝利点、下側にゲーム終了時の勝利点が書かれています。
そして、様々な能力が手に入る研究ボードを配置します。研究ボードには技術タイルが配置されています。
個人ボード
各プレイヤーには個人ボードが配られます。個人ボードの特殊能力はそれぞれ異なり、プレイヤーの色に応じてゲームボード上の開始位置も決まります。
個人ボードには、建物駒などが配置されこの駒を惑星に配置することにより段々と種族の力が強くなっていきます。
今回は、何だか地味な色のダクロン族でプレイしました。ボードの左上にある紫色のパワートークンがあるのですが、ダクロン族は強さが通常「1」であるもののうち1つが「3」になっているという能力の持ち主です。
手番でやること
ラウンド開始時に、個人ボードに書かれたボーナスを受け取ってから各ラウンドの手番が開始します。
上の写真にあるように、個人ボードの建物を惑星に建てて戸数を減らすとラウンド開始時のボーナスが段々と多くもらえるようになっています。
手番でやることは、下のサマリーカードの通り主に8種類があります。
この中から1つのアクションを選びます。各プレイヤーは、「8.パスする」を選ぶまで手番を行います。全てのプレイヤーが「8.パスする」を選ぶとラウンドが終了します。これを6ラウンド繰り返します。
- 惑星に建物を建てる
- 惑星をテラフォーミングする
- 建物をグレードアップする
- 惑星同士をつなげて同盟を組む
- 研究トラックを進める
- パワートークンを使用する
- ラウンド中1回のみ使えるアクションを使う
- パスする
1.惑星に建物を建てる
(
各惑星に自分の建物を建てます。最初は、初期建物に隣接する惑星にしか建築することができず、研究トラックを進めることでより遠くの惑星に建物を建てることができるようになります。
2.惑星をテラフォーミングする
紫色の惑星をテラフォーミングします。次のラウンド以降、緑地化して建物を建てることができるようになります。(ゲーム中テラフォーミングしなかったので、写真撮り忘れました)
3.建物をグレードアップする
既に建っている建物をより大きい建物にグレードアップします。
この時、研究所系の建物を建てると研究トラックを1つ進めると共に技術タイルを受け取ることができます。技術タイルは、ラウンド開始時のボーナスや永続効果を発揮したりと様々です。
4.惑星同士をつなげて同盟を組む
建築済みの建物の価値の合計値が「7」になるように惑星のない宇宙にキューブを置くことで同盟を組みます。これによって、勝利点とボーナスの書かれたタイルを受け取ることができます。
5.研究トラックを進める
コストを支払い、研究トラックを進めます。研究トラックが進むことにより資源が受け取れたり、ラウンド開始時のボーナスが増えたりします。
6.パワートークン・QICトークンを使用する
個人ボードの紫色のパワートークンや緑色のQICトークンを使用することで、研究トラックボードの下に書かれたアクションを行うことができます。各アクションは、ラウンド1回ずつです。
7.ラウンド中1回のみ使えるアクションを使う
個人ボードやモジュールに書かれたアクションを使います。下のラウンドブースタータイルのオレンジ枠でアイコンが描かれてるやつです。
8.パスする
ラウンドでの手番を終えます。既に持っているラウンドブースタータイルを返却して、新たなタイルを獲得します。
実際に遊んでみて
やることの選択肢が多い!というのが第一印象です。選択肢が多いため、最適な手を考えるのが非常に難しくて悩みに悩みます。そのため、ややダウンタイムは長い気がします。
元の『テラミスティカ』と比べると陣取りの要素はやや減っています。そのため、自分の戦略を邪魔される機会などは減ったのかなという印象を受けました。その分、個人ボードなどの充実に集中できます。一方で、他プレイヤーとのインタラクションはやや減ったとも言えるかと。
今回プレイしたキャラクターは、パワートークンを活用するキャラクターだったのでその辺を意識して研究トラックを積極的に進めました。その代わり、惑星の開拓がおざなりになってしまいラウンド開始時に獲得するボーナスなどが減ってしまい後半で失速してしまったのが反省です。
具体的には、惑星の開拓で得られるボーナスをパワートークンに頼り切ってしまって総合的には弱いという結果になりました。
得点は100点を超えないハイパーロースコアだったので、もうやりたくねぇなぁと思ったのが正直な所でした。ただ、こうやって振り返って書いてみるともう一回やってもいいかなという気も少し湧いてきました。(どっちだ!?)
初回プレイではプレイ時間が長すぎた(3時間半くらい)っす。繰り返し遊んで早回しで2時間以内で遊べたらいいなぁと。
ゲーム後の疲れ方としては、『テラミスティカ』よりも疲れました。きっとできることの選択肢の多さからくるのかなと推測しています。『ガイアプロジェクト』はテラミスティカを繰り返し遊ぶほど大好きな方はマストバイなアイテムなのかなと思います。
おわりに
今回は、SPIEL’17新作の重量級ゲームの大本命『テラミスティカ:ガイアプロジェクト 』をご紹介しました。
正直ざっくりな説明ですし、写真も不足気味なので全容が伝わりきらないかと思いますがどんなことができて、どんな盤面なのかが伝われば幸いです。だって、3時間半くらいかかるゲームだしインストは30~45分級なので、ブログでさらっとは紹介しきれませんね。気になる方は、長時間ゲームということ覚悟の上で遊んでみてはいかがでしょう。