ゲーム名 | ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス (The Game: Face to Face) |
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ゲームデザイナー | Steffen Benndorf, Reinhard Staupe |
人数 | 2人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 8歳~ |
メーカー | NSV |
手札をなくすことを目指す2人専用対戦ゲーム!
協力カードゲーム『ザ・ゲーム』を2人対戦用ゲームにアレンジしたもの。 2人のプレイヤーがお互いに2~59までの数字カードを持ち、全て出し切ることを目指します。
ゲームデザイナーは、オリジナル版『ザ・ゲーム』のSteffen Benndorf氏と『バザリ』などを手掛けたReinhard Staupe氏のコンビです。
ゲームの目的
相手より早く全てのカードを自分の場に出し切ることを目指します。
勝利条件
早く全てのカードを自分の場に出し切ったプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
いずれかのプレイヤーが勝利条件を満たすと、ゲームが終了します。
ゲームの準備
プレイヤーに1枚ずつ、カードを出す場所を示すカードが配られます。それぞれ「1➔99」と「99➔1」が書かれており、カードを昇順で出すか降順で出すかが示されています。
それぞれのプレイヤーには2~59のカードの山札が配られ、そこから手札を6枚引きます。
手番でやること
手番では手札を2枚以上場に出し、山札から手札に2枚を加えます。
手札のカードは、自分の場もしくは相手の場に出すことができます。
自分の場に出す場合
昇順、降順を満たすようにカードを出します。このとき、丁度差分が10のカードを持っている場合、そのカードを出して巻き戻すことができます。(例:42➔36➔27➔37という感じ)
相手の場に出す場合
出すことができるカードは1枚のみ。昇順、降順で数字が戻るようにカードを出します。
相手の場に出すと、手札を6枚になるまで補充することができます。
通常どおりにカードを出していくと、手札が枯渇していくため程よく相手の場にカードを出す必要があるのです。
▲ゲーム終盤の様子
このように手番を交互に繰り返し、より早くカードを出し切ったプレイヤーが勝者となります。
実際に遊んでみて
カードを出し切れるのか、出し切れないのかのせめぎ合いがアツいゲームです。前作『ザ・ゲーム』『ザ・ゲーム:エクストリーム』では、カードの引き次第でやらかしてしまうケースなどがあったことと、出し切れなかったときの不完全燃焼感が残る内容となっていました。
恐らくはその不完全燃焼感が『ザ・ゲーム』を繰り返し遊びたくなる魅力だったんだと思います。『ザ・ゲーム:エクストリーム』に関しては、難易度が高すぎるドM仕様になっていてふざけるな!2度とやるか!となったわけなのですが、本作ではその理不尽さは影を潜めています。
難易度を下げている要因としては、相手の場に出すことができるというルールにあります。手札の引きで、数字が大幅に飛んでしまう場合になどには相手の場に出すことで回避することができるのです。
あまりに相手の有利になる数字差で出してしまうことは、不利に働きますが自分の場が苦しくなるより良いでしょうという感じです。逆の立場に立つと、多少無理をして数字を出しても相手からのヘルプがある可能性があるために多少の無理が効きます。このように、お互いメリットがある関係を築くことができるのです。
そして、それに加えて全てのカードの出し方の采配が自分にあるのでプレイをする上での納得感が協力ゲーム版と比べてあるように感じました。
勝つためには、いかに山札から多く手札を引くかにかかっていて多く手札を出すには相手からの救済を見越してリスクを取って大幅に数字をジャンプさせることも必要です。遊んだ限りでは、山札の残り枚数が見えてきたあたりでその勝負をかけてスパートをかけるのがいいのかなと思いました。
最後に個人的なお気に入り度になるのですが、協力ゲーム版より好きなんですが、が、が、一度勝ってしまうと何だかリプレイ欲があまり湧かなかったといのが正直なところです。あと、個人的に最適値を探ってカードを出していくことに対しての作業感を感じてしまっていた面もあるかもしれません。2人専用ゲームが数ある中であえて選ぶかというとそうではないかなという所感です。
ただ、カードを出し切ったときの爽快感はとてもあるので『ザ・ゲーム』が好きな方は是非プレイすべきゲームかと思います。
おわりに
今回は、2人用対戦ゲームに生まれ変わった『ザ・ゲーム』シリーズの最新作『ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス』をご紹介しました。
『ザ・ゲーム』シリーズをすり減るほど遊んだ方も、また違ったプレイ感ですので是非お試しあれ。