ゲーム名 | 京都諜影 (Shadows in Kyoto) |
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ゲームデザイナー | Wei-Min Ling |
人数 | 2人 |
時間 | 15~30分 |
年齢 | 8歳~ |
メーカー | EmperorS4 Games |
価格 | 2,200円(税抜) |
仁義なき芸者さんバトル!
『京都諜影』は、Kosmos社からも出版された2人用カードゲーム『花見小路』の続編的作品です。
プレイヤーは、政府陣営と隠密陣営になりお互いの秘密情報を探りあう2人用ゲームです。お互いの駒を取り合い、どちらかが勝利条件を満たすまで続けます。ベースのシステムとしては、軍人将棋のシステムが用いられています。
ゲームの目的
秘密の情報を渡すため、京都を暗躍します。
勝利条件&終了条件
勝利条件は、全3種類です。3つのうちいずれか1つを満たしたプレイヤーがゲームに勝利し、その時点でゲームが終了します。
- 相手の「真」と書かれた駒を2つ捕まえた
- 相手の「真」と書かれていない駒を3つ捕まえた
- 自分の「真」と書かれた駒を相手の1行目のエリアに移動させた
ゲームの準備
それぞれ、6体の駒を受け取り、初期位置に配置します。
6体の駒には、0~3の数字が書かれておりこれが駒の強さを示しています。このうち、2つの駒の右下には「真」という情報が書かれており、勝利条件に関わってきます。
カード構成
各プレイヤーには、「戦術カード」と「地点カード」の2つの山札が配られます。
戦術カード
特殊なアクションを行うカードです。基本的に駒は前進しかできないのですが、こちらのカードを使うことで相手の駒との位置を入れ替えたり、横に移動したりすることができます。
地点カード
地点カードは4色とワイルドの全5種類です。このカードを手番で使うことで、駒をその色のマスに移動することができます。
2つのデッキから戦術カードを2枚、地点カードを4枚受け取ってゲームを開始します。
手番でやること
手番では、手札からカードを1枚出し、その効果を適用して駒を動かします。
相手の駒のマスに進む場合、相手の駒と強さを比べて相手の数字以上の場合には相手の駒を獲得します。
この時、攻撃側のプレイヤーのみが相手の駒の数字を確認します。
手番終了時には、2つの山札からカードを1枚補充して、手札が6枚になるようにします。
拡張カード
ゲームには2つの拡張ルールが含まれています。
キャラクターカードと戦術カードとなっており、陣営毎に異なるカード構成になっていて特殊な動き方などをそれぞれします。
これを加えることで、非対称ゲームとして遊ぶことができます。
実際に遊んでみて
ゲームの勝利条件を見ていただければわかるとおり、アレックス・ランドルフ氏の2人用ゲーム『ガイスター』の影響を受けています。その一方数字を比べるという点は『軍人将棋』から来ているようにも見受けられます。
拡張要素なしでは、割とシンプルなゲームになっています。遊んだ限りでは、「3・真」の駒をガンガン相手陣地にすすめていくのが強いように感じました。もちろんガンガン進められるかは、カードの引きにもよります。
攻め込まれた側としては、それに対していかに戦術カードなどを駆使して相手の侵攻を食い止めるかというところになります。しかし、数字比べで先手を打たれると負けてしまうため時間稼ぎになるだけのような気もしますが、「3」の駒に先手をとられたらどうしようもありません。
ルールの複雑さは増しますが拡張要素をいれた方がゲーマー好みであり、バランスもよりエッジの効いた特殊効果で何とかするような形になっているのかもしれません。
前作の『花見小路』同様に、可愛い芸者さんのイラストは健在でカードにうっとり魅せられてみるのも良いかもしれません。
おわりに
今回は、2人用対戦ゲーム『京都諜影』をご紹介しました。
『ガイスター』なんかがあっさりしていて物足りないと感じた方はこちらをプレイしてみると良いかもしれません。