『クトゥルフ神話』×『ラブレター』
探索者として陰謀を未然に防ぐか、狂気の信徒となって世界を破滅に導くかの勝ち残り型のカードゲームです。
『クトゥルフ神話』がテーマになっており、ベースのゲームシステムにカードゲーム『ラブレター』を使っています。タイトルにある「ラブクラフト」というのは、「クトゥルフの呼び声」の著者であり小説家の「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」氏のことだそうです。
ゲームデザイナー情報
ゲームデザインは、カナイセイジ氏。代表作は、『ラブレター(Loveletter)』です。『ラブレター』は各国で展開されており、アメリカの出版社AEGでは8種類もの展開がされています。
本作は、アークライトゲームズで日本人ゲームデザイナーの作品を送り出している「スイッチゲームズ」というブランドから、販売されています。
ゲームの目的
ゲームに勝ち残ることを目指します。
勝利条件
『五芒星のチップ(青色)』を2枚集める。もしくは、『クトゥルフチップ(紫色)』を3枚集めたプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム終了条件
勝利条件を満たすプレイヤーが出たときにゲームが終了します。
ゲーム詳細
各プレイヤーは、常に手札を1枚持っています。自分の手番でやることは2つだけです。
手番でやること
- カードを1枚引く
- カードの効果を発揮する
ここまでは、通常の「ラブレター」とほぼ同じです。どこが違うかというと、カードの中に、『狂気カード』がある点です。カードの左上の数字アイコンが黄色のカードが『通常カード』で、赤色のカードが『狂気カード』です。
(引用:Amazon.co.jp)
『狂気カード』について
『狂気カード』は、「通常能力」と「狂人能力」の2つの効果を持っています。
カードをプレイした時に発揮される効果は、自分の場の状態によって変わります。(※『通常カードは、「通常能力」のみ)
- 『狂人カード』がない場合: 「通常能力」のカード効果を使います。
- 『狂人カード』がある場合: 「狂人能力」のカード効果を絶対に使わなければいけません。
「狂人能力」は、「通常能力」に比べて「狂人能力」の方が、強力な効果となっています。しかし、狂気モードになってしまった場合には、ゲームから脱落するリスクが高まります。
その名は『SAN値チェック(正気度チェック)』です。クトゥルフっぽさが、ここで出るわけです!
『SAN値チェック(正気度チェック)』について
『狂気カード』が自分の場に出ているプレイヤーは、手番開始時に『SAN値チェック(正気度チェック)』を行います。自分の場に出ている「狂気カード」の枚数分を山札からめくり、カードの種類を確認します。
- 『通常カード』の場合:通常通り手番をおこないます
- 『狂気カード』の場合:ゲームから脱落して敗北します
ラウンドの終了
手番を繰り返し、プレイヤー1人が勝ち残るまで行います。
「通常カード」のみで勝ち残った場合、『五芒星のチップ(青色)』。「狂気カード」を使って勝ち残った場合、『クトゥルフチップ(紫色)』を獲得します。
いずれかのプレイヤーが勝利条件を満たすまで、ラウンドを繰り返し行います。
感想
通常の「ラブレター」に『狂気カード』が加わったことで、戦略の幅がより広がったように思いました。
どのタイミングで『狂気カード』をプレイするのかの見極めが面白く感じました。以後の『SAN値チェック』もギャンブルな要素があってドキドキします。
また、勝利ポイントにも2種類あり、必要ポイント数が異なるため、どちら勝ちを狙うかという点もジレンマがありす。「ラブレター」の要素はありますが、全く違うプレイ感のゲームになっているのではと思います。