ゲーム名 | ヌースフィヨルド (Nusfjord) |
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メーカー | Lookout Spiele (2017) |
ゲームデザイナー | Uwe Rosenberg |
人数 | 1~5人 |
時間 | 20~100分 |
年齢 | 12歳~ |
『ヌースフィヨルド』はこんなゲーム
ヌースフィヨルドはノルウェー北部のロフォーテン諸島の静かな漁村が舞台です。50年前、産卵により養殖魚を増やすビジネスで栄えました。
プレイヤーは、ヌースフィヨルドの漁業会社のオーナーとして漁業や周辺の町を発展させることで利益を得るワーカープレイスメントゲームです。
ゲームデザイナーは、『カヴェルナ』シリーズや『アグリコラ』シリーズのウヴェローゼンベルグ氏です。
ウヴェ氏の過去作でもあった悩ましいワーカープレイスメント争いと共通のボードからどのカードを獲得して得点を最大化するかの戦略を考えるのが悩ましいのが魅力です。
『ヌースフィヨルド』の拡張セット
第1弾『ヌースフィヨルド:カレイデッキ』
新たなカードが追加される他、メタルコインが追加になる拡張セット第1弾。
コインの小ささ(しょぼさ?)が『ヌースフィヨルド』の難点で下がメタルコインでアップグレードができるのでマストバイの拡張セットです。
【新製品案内】【新製品案内】本日人気の『ヌースフィヨルド』に新たな要素を加える拡張、『ヌースフィヨルド:カレイデッキ』日本語版の案内を各取引先様に送付いたしました。
近日中に各店舗様で受注がはじまると思いますので、よろしくお願いいたします。#BoardgameJP #ヌースフィヨルド pic.twitter.com/2knRS83uLg— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) October 15, 2020
第2弾『ヌースフィヨルド:サーモンデッキ』
日本語版は未発表ですが、2020年に拡張セット第2弾・サーモンデッキが発売されています。
参考
Nusfjord: Lachs-DeckLookout Spiele
『ヌースフィヨルド』のゲーム準備
個人ボードとコンポーネント
各プレイヤーにゲームボードを配ります。ゲームボードには11箇所のマスが表記されており、初期配置では6つ分のマスは森林タイルで埋まっています。(写真撮り忘れた…)
その他、コンポーネントを配ります。3人のワーカー駒、5つの株券、個人サプライ置き場で構成されています。
株券は2つが発行済株、3つが未発行株となっています。
共通ボード
共通ボードには、ワーカーを配置するスペースと個人ボードに建築することのできる建物カードが並びます。
『ヌースフィヨルド』のルール/遊び方
手番は、漁獲フェーズとワーカー配置フェーズに分かれます。この2つのフェーズを行うとラウンドが終了します。
勝利条件
ゲーム終了時、所持金の多いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
ゲームは全7ラウンドを行うと終了します。(3人プレイの場合)
漁獲フェーズ
漁獲フェーズでは、個人ボードの漁船エリアに応じて魚駒を獲得。それを必要な箇所に分配します。分配箇所は以下の通りです。
- 長老:雇っている長老1人につきに1匹のお魚を渡します。
- 自分以外の発行済株:発行済株を持っているプレイヤーにお魚を渡します。
- 自分の発行済株:所有の発行済株に応じて自分の魚収入になります。
- リザーブ:余ったお魚を個人ボードの左上に置きます。
- 共通サプライ:個人ボードに置ききれない分を返却します。
ワーカー配置フェーズ
3人のワーカーを共通ボードのスペースに1つ配置します。各プレイヤー1手番で1人のワーカーを配置することができ、全てのワーカーの配置が終わるとラウンドが終了します。本作では、ワーカーの数は3人から増えません。
共通ボードでのアクションは以下の通り。
- 1金獲得する:
お金を得ます - 収益の振替:
個人ボードの左上に配置された魚を個人サプライへ移動します - 魚の配置:
共通ボードの上にあるお皿に魚を配置します。これにより、1魚につき1金を得ます。 - 建物の建築:
必要コストを支払い、建物を個人ボードに建築します。 - 株を1つ発行し2金獲得する:
株を発行し、共通ボードに配置します。 - 全ての株を買付:
共通ボードに置かれている株を購入します。 - 皆伐:
森林タイルを1つ取り除き、木を5つ獲得します。 - 間伐:
森林タイルの枚数分、木を獲得します。 - 再植林:
森林タイルを2枚重ねて配置します。 - 船を造る:
必要コストを支払い、漁船を造ります。漁船は個人ボードに配置し、これによってラウンド開始時の漁獲量が増えます。 - 長老を雇用:
長老を雇用することで、自分専用のワーカー配置スペースができます。長老を雇用する際、共通ボードのお皿の上に載った魚を置きます。以後、長老の配置スペースを使う際はお皿にある魚を使用する必要があります。
この2つのフェーズを繰り返し、7ラウンド終了した時点で得点の最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。お金、株、建物カードが得点になります。
『ヌースフィヨルド』のレビュー
見た目は、ウヴェ氏のデザインした『グラスロード』に非常に似ているのですが、プレイ感は非常に軽いと感じました。
前半で魚を獲得、後半で木を獲得しつつ建物・長老・船などに投資するというのが基本的な流れとなっており。見通しがよかったです。
建物カードは、文字が沢山なので公開されるたび全員で確認して進めるのが良いでしょう。建物と長老カードの相乗効果があったりするのでそのあたりで戦略を考える必要はあります。
▲ゲーム終了時の様子
今回のプレイでは、漁船の能力は増やさずに木を切ったり植えたりしてそちらに重点を置き、得点の高い建物を建てるプレイをしました。最終得点は数点差と僅差だったため、株を公開株にしなかったり、空き地を作ってしまうことによって発生するマイナス点の影響は非常に大きいです。マイナス点をなくしつつ、高得点の建物を狙う必要がありそうです。
各プレイヤーの指針は、長老の特殊アクションによって決まる感じはあります。せっかくの特殊アクションなので、そことシナジーのある建物を選びたいところです。
建物カードデッキの組み合わせは複数ありますし、同じ構成でもカードの取り方で全然違う戦略になるため、繰り返し遊ぶ甲斐のありそうなゲームだなと思いました。カードテキスト苦手ゲーマーですが、枚数も限られるため楽しむことができました。また遊びたい!
おわりに
今回は、『ヌースフィヨルド』をご紹介しました。
ワーカープレイスメントゲームがお好きでカードテキストに抵抗がなければ遊ぶべしな傑作ゲームです!