ゲーム名 | Q.E. |
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デザイナー | Gavin Birnbaum |
プレイ人数 | 3〜5人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 8歳〜 |
メーカー | BoardGameTables.com |
『Q.E.』ってこんなゲーム!
『Q.E.』は、お金を使い過ぎると脱落する上限なしの競りゲームです。
舞台は2008年の景気後退期、プレイヤーは各国の代表として「量的緩和」(QE)対策を実施します。企業を救済するためにお金を使い企業を救済します。
小切手に好きな落札額を記入して企業を競り落とすブラインドオークションゲームとなっており、最大の特徴は使うことができるお金の上限がないという点にあります。
ゲーム終了時、最もお金を使ったプレイヤーは脱落してしまうのでうまくバランスを取りながら企業を落札していきます。
『Q.E.』の勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
『Q.E.』の終了条件
全ての「企業タイル」の競りが終わるとゲームが終了します。
『Q.E.』の内容物
- 企業タイル:21枚
- 産業トークン:5枚
- 入札タイル:5枚
- プレイヤー得点ボード:5枚
- ホワイトボードマーカー:5本
- 「最初の競売人」トークン:1枚
- ルールブック:1冊
『Q.E.』のゲーム準備
各プレイヤーには、「プレイヤー得点ボード」「入札タイル」「ホワイトボードマーカー」を配り、場の中央に「企業タイル」を積み重ねます。
その後各プレイヤーに「産業トークン」を配ります。「産業トークン」はゲーム終了時に公開されるため、秘密裏に持っておきます。
『Q.E.』のルール
ラウンド開始時に「企業タイル」が1枚めくられます。
「企業タイル」には【国】【産業】【勝利点】の3つが書かれており、落札すると得点ボードにチェックして追加勝利点を得ることができます。競りは以下5つの手順にしたがって行われます。
競売人であるプレイヤー(スタートプレイヤー)は、最低落札価格を設定します。
競売人は、各プレイヤーの入札額を秘密裏に確認し、誰が落札者であるかを発表します。
その後、落札者に「企業タイル」を渡し、各プレイヤーに「入札タイル」を返却します。
- 秘密裏にやりとりが行われるため、落札金額は競売人と落札者しかわかりません。
- 「0」で落札した場合には、その情報を公開して「プレイヤー得点ボード」に記入します。(ゲーム終了時の得点になる)
- 最低落札額を下回った場合は、「競売人」が落札します。
落札者は、獲得した「企業タイル」の裏に落札した金額を記入します。
これはゲーム終了時、使用金額を合計するのに使用します。
獲得した「企業タイル」に応じて得点ボードにチェックを入れます。
- ラウンド内での「0」入札:各2点
- 自国の企業:1/2/3/4種=1/3/6/10点
- 同じ種類の産業:2/3/4種=3/6/10点
- 異なる種類の産業:3/4種=4/8点
これを全ての「企業タイル」がなくなるまで続けます。
『Q.E.』の得点計算
ゲーム終了時、「プレイヤー得点ボード」にマークされているチェックによる得点と所有している「企業タイル」の得点を合計します。
その後、「企業タイル」の落札金額を合計し最も多くお金を使ったプレイヤーが脱落します。
その上で最も多くの得点を獲得したプレイヤーがゲームに勝利します。
『Q.E.』のレビュー
インフレ必至のブラインドオークションがアツい!
言い値で落札額を設定できるため、インフレが発生すること必至な競りゲームとなっています。
さらに、最も多く金を使ったプレイヤーが脱落するシステムであるため無茶苦茶な価格をつけることはできません。
とはいえ、誰が幾らで落札したのかが明確にわからないものの徐々に希少価値はあがるため価格も連動して上昇していきます。一緒に遊ぶプレイヤー間での相場感が形成されていくのが面白い所です。
完成させるのが難しいセットコレクション
セットコレクションを完成させることで追加点が入るのですが、全て揃えられるわけではないのが悩ましく、どのように集めていくかの取捨選択が必要になります。
一方、マークされる記号によって誰が何を狙っているのかが可視化され何に需要があるのかがわかるシステムになっているので、競売人はそれを見つつ価格設定をする動きになります。
ヒリヒリした駆け引きが楽しめる!
遊んだ限りでは、先に競り落とした方がお買い得にタイルを購入できると感じました。というのも、次に落札するプレイヤーは自分の落札額を上回ってもらいたい気持ちが働くため自分の落札額以上の値段を最低落札金額に設定する傾向があります。
とはいえ、あまりに高く最低落札金額を設定してしまうと自分が購入することになり他プレイヤーとの使用金額の差が開いてしまうそんなジレンマがあります。
そんな、お互いの入札金額と得点状況を睨み合いながら競りを行うのは非常にヒリヒリした駆け引きが楽しめます。
エッジの効いたデザインに衝撃を受けたゲームの1つ!
各プレイヤーの見えない使用金を想像しながら戦うゲームなので、勘やその場の流れで値付けをすることになります。非公開情報も多いため、お金で殴り合う盛り上がりに一喜一憂しながら楽しむと良い気はします。
お気づきかもしれませんが、全体を通してインタラクションが非常に強いゲームでプレイヤー間でバランスをとるゲームデザインになっています。
破格の落札金額をつけ続けるプレイヤーが出てしまうとその人がゲームから除外され、ゲームが壊れてしまう可能性もはらんでいます。
そんな尖ったゲームデザインに2019年非常に衝撃を受けたゲームでした!
おわりに
今回はお金の殴り合いブラインドオークションゲーム『Q.E.』をご紹介しました。
競ゲームがお好きな方はもちろん『ハイソサエティ』などの足切り要素があるゲームが好きな方には是非遊んでいただきた1作です。
『Q.E.』が買えるお店
個人輸入された方に話をお伺いすると、メーカーから購入する場合になかなかモノが送られてこなかったりしたみたいなので、国内取扱の2店舗で購入すると良いと思います。
ボードゲームカフェ サニーバードさん
長崎のボードゲームカフェ・サニーバードさんで予約受付をしています。
【Q.E. 予約受付開始 1/26まで】 – ボードゲームカフェ/SUNNY BIRD #ボドゲーマ https://t.co/mrP8BETQ9D
— ボードゲームカフェ サニーバード (@sanibabodoge) January 8, 2020
ふるりん本舗さん
ネットショップ・うちばこやさんの系列ショップ・ふるりん本舗さんにて販売しています。
お待たせしました!QE入荷しました
4800円(税込)での販売予定です!
こちらの商品は、うちばこやの系列ショップである「ふるりん本舗」にて販売します。明日朝から受注し、明日中に発送いたします!
よろしくお願いいたします!#うちばこや#ふるりん本舗 pic.twitter.com/clJuzcOuPb— uchibacoya (@sparkring_melly) January 9, 2020
ここまでお読み頂きありがとうございました。