(引用:Board Game Geek)
ゲーム名 | トランスアトランティック(Transatlantic) |
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メーカー | PD-Verlag (2017) |
ゲームデザイナー | マック・ゲルツ (Mac Gerdts) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 60~120分 |
年齢 | 12歳~ |
蒸気船を購入してビジネスを成功させるゲーム!
『トランスアトランティック』は、運送会社のオーナーとして様々な蒸気船を購入して世界中の貨物・郵便・乗客の輸送を行います。船を購入するだけでなく、動かすための石炭の調達なども必要になります。より多くのお金を稼ぐことを目指します。
ゲームデザイナーはマック・ゲルツ (Mac Gerdts)氏。代表作には、『コンコルディア』や『ナヴェガドール』などがあります。
勝利条件
ゲーム終了時、最も多くの得点を持っているプレイヤーがゲームに勝利します
終了条件
市場から購入できる船がなくなったとき、ゲームが終了します。
ゲームの準備
購入できる船と4つの海
得点トラック
個人ボードなど
初期手札は7種類
手番でやること
手番でできることは、手札のカードを1枚選んで場に出すだけです。
初期手札を中心に7種類のアクションを説明します。
1.船の購入
船を2隻まで購入することができ、1隻をいずれかの海域に配置します。
船のカードには、重さ・スピード・乗員数が書かれています。
配置ルール
配置時のルールとして、船の製造年が既に置かれている船よりも新しい必要があります。
また、一番左の海域(ノースアトランティック)ではスピードの速い船にブルーリボンの称号が貰えたりします。
配置時、既に船が埋まっている際は最も下にある船が就航を終えます。船に石炭が載っている場合には収入、そして得点ボードの下に並んだ同じ色のカード枚数に応じて勝利点を獲得します。
2.船の出航(2隻)
好きな船2隻を選んで出航します。
石炭駒を1つ消費することでカードの右上にある収入を得ます。
3.船の出航(エリア)
好きな海域1箇所を選び、全ての船を出航することができます。
石炭駒を1つ消費することでカードの右上にある収入を得ます。
4.石炭の補充
石炭を獲得し、全ての船に均一になるように配置します。
5.投資
商館の建設もしくは、石炭タイルと石炭を獲得します。
6.コピー
他のプレイヤーが前の手番で行なったのと同じアクションを行えます
7.カードの回収
使用したカードを手札に回収します。最低4枚使用している必要があります。
そして、場に公開されている新しいアクションカードを獲得することができます。
実際に遊んでみて
船に投資をして、購入費用を回収すべく船を出航させてお金を稼ぐゲームです。
時代が進むにつれて獲得できる収入も増えますが、船のコストも高くなっていくためゆるやかな拡大再生産という感じでしょうか。
説明を省略していますが、追加で獲得できるカードは初期手札の7種類の上位互換のカードから新たに資金を提供するカードまで様々です。初回のプレイでは、乗客数の10%のお金を獲得するカードを活用してプレイしました。他にも船の重さの10%のお金を獲得するカードなどもあります。
細かくできることはありますが、やらなければいけないことは共通ボードの航海エリアにいかに多くの自分の船を就航させるかという点かと思います。多く船が就航しているということは、石炭が配置されている限りには収入を産むわけなのです。
▲ゲーム終了時の様子
お金を稼がなければ、新しい船は買えない中でどの方法でお金を得てどの船に投資をするのかになります。購入資金を回収できる頻度で出航することで元手を上回る収入を得る必要があるので、それを効率的に回せる場所や船の選択が必要になります。
お金、船の循環によるゆるやかな拡大再生産を楽しむゲームとなっています。プレイ時間は、記載通り90分程度はかかりますが1手に考える時間は短いためすくない待ち時間でゲームが進みます。4人プレイだとまた感じ方は違うかも。
得点手段がはっきりしているゲームなので、好みでありました。ゲーム中に入っている冊子にはゲーム中に登場する船の詳細解説もついているため船の知識も得られますよ。
おわりに
今回は、蒸気船の歴史にも詳しくなる運送会社経営ゲーム『トランスアトランティック』をご紹介しました。
日本語版の発売も予定されているみたいですよ。