すごろくやの新作推論ゲーム『チューリングマシン』(2023年8月11日発売)を遊んだので、遊んでの感想やゲームの魅力を紹介します!
この記事は『チューリングマシン』が、【気になったので、買おうか迷っている】【どんなルールなのか知りたい】【どの辺が面白いのか気になる】といった方に向けた記事です。
この記事を読んでいただければ、『チューリング・マシーン』の魅力と『チューリング・マシーン』のルール・遊び方がわかります!
チューリングマシンは【こんなゲーム】
『チューリングマシン』は、3桁の数字で構成される「秘密コード」を当てることを目指す推論ゲームで、他プレイヤーより早く「秘密コード」を突き止めることを目指します。
3枚のパンチカードを重ね合わせると1箇所だけ空き枠ができるので、この穴あきカードを「要件カード」と重ね合わせるて「秘密コード」のヒントを獲得するのが特徴です。獲得したヒントから、「秘密コード」を導きます。
ニコ
チューリング・マシンの【魅力】
カードを重ねて答えを導く、あえてアナログなギミックがスゴい!!
このゲームの特徴は、なんといっても3桁の数字を「パンチカード」と「判定カード」を組み合わせることで「要件カード」の要件を満たしているかの答えを見ることができる点です。
3枚の「パンチカード」を重ねると絶対に1つの空き枠(□)しか出ないように設計されているギミックがまず凄いです。
その上で、「判定カード」については「要件カード」に対応する答えをどんな組み合わせの「パンチカード」が来ても答えられる設計をあえてアナログで表現している点が素晴らしいです。
スマートフォン全盛期の現代において、同じロジックを組んだアプリケーションを作った方がコンポーネントのコストも節約できるはずです。
しかし、そうせずにアナログなカード重ね合わせをギミックとして採用しているわけです。アナログゲームならではの手触りやプレイ感を楽しむゲームとなっています。
一体どんな風にすればこんなコンポーネントとその問題数を生成することができるのかがとても気になります。
ニコ
700万通り以上の設問数がすごい!全てを解き切れない大ボリューム!!
本作に収録されているカードの組み合わせからできる「秘密コード」の種類は、なんと脅威の700万問です!!(ルールブック内は47問が掲載されています)
ゲーム毎に設問の組み合わせが変わるので繰り返し遊ぶことができ、きっと全て遊び切るのは難しいはず。
何度も遊べる懐の深さは推論系ゲームの中でも随一だと思います!(調べていないので違ったらすみません)
公式サイトでは、毎日更新される「デイリーチャレンジ」にも挑戦することが可能となっているので毎日1つずつ「秘密コード」を解いていくのも面白そうです!
ニコ
他プレイヤーよりいかに早く解けるか、最短での「秘密コード」発見にドキドキ!!
ゲームの勝利条件は、他プレイヤーよりも早く解く(手数をより少なく解く)ことです。
1人でも遊べるゲームではありますが、他プレイヤーが唸っていたり様子を見ながら何回自分がヒントを得るかいつ勝負をかけるのか(いつサムズアップ👍するのか)の駆け引きがあります。
「秘密コード」を解くことは何人でも変わらないのですが、他プレイヤーがいることでより緊張感が生まれ、答え合わせの時のドキドキ感は是非体験していただきたいです。
正直得意不得意が大きく出るゲームではある
推論ゲームの宿命ではありますが、推理するにあたっての得意・不得意の差はより顕著に出るゲームではあります。
このゲーム何度も遊んでいますが、全く勝てない相手の場合もあります。その場合は、初手での推理回数を減らすなどによって難易度調整をすることが必須です。(他プレイヤーのモチベーションダウンにもなるので)
チューリングマシンの【ゲーム準備】
今回の「秘密コード」の設問を選び、「要件カード」と「判定カード」を「マシンタイル」をの周辺に配置します。
(例)「1ー1」の場合
マシンの種類 | 要件カード | 判定カード |
---|---|---|
A | 4 | 447 |
B | 9 | 646 |
C | 11 | 566 |
D | 14 | 322 |
「判定カード」の裏面は「✅」と「✖️」が並んでいて、3桁の数字を判定する際に使用します。(後ほど)
「パンチカード」を「パンチカードホルダー」に入れます。
こんな感じで数字ごとにまとめて入れます。
各プレイヤーに「衝立」と「考察シート」を配ります。
チューリングマシンの【遊び方/ルール】
ラウンドは4つのアクションを順に行い、各アクションは全プレイヤー同時に行います。
- テストコードの編成
- 問い合わせ
- 推定
- ラウンドの終了
「判定カード」を重ね合わせて、「要件カード」の要件を満たしているかを確認していきます。
【テストコード】と「判定カード」とを重ねると・・・
「❎」の判定が出ました。
- ✅と答えた場合:テストコードにあう特性パターンが有効である
- ❎と答えた場合:テストコードにあう特性パターンが有効ではない
ことを表します。
ラウンド内では1つの【テストコード】を使って、最大3つの検証機に問い合わせることができます。(途中で辞めてもOK)
確認した結果は「考察シート」の該当する欄に必ず記録します。(記録をしないと、ゲーム終了時の判定ができなくなるため。もちろん推理のベースになる。)
同時に1、2、3と数えて「3」の合図で【秘密コード】を答える人は親指を上に👍、そうでない人は下に👎向けます。
- 👍の人がいる場合、「答え合わせとゲームの終了」に進み、他プレイヤーは答え合わせが終わるのを待ちます。
- 全員が👎の場合、次のラウンドへ進みます。
【秘密コード】と「要件カード」の考え方
ゲームの根幹となるチューリングマシンを通した後の「要件カード」から導かれる【秘密コード】の考え方を解説します。
例1:コード内の3の個数
【秘密コード】の中に「3」が含まれていない状態で「✅」の結果なので、「要件カード」の4つの選択肢のうち「3は無い」が確定。どの数字も「3」以外の数字であることが確定します。
例2:▲の値を1の大小関係
【秘密コード】の中に▲は「2」で、「✅」の結果なので、「要件カード」の2つの選択肢のうち「青(▲)は1より大きい」が確定。つまり、青(▲)は、「2」〜「5」になるわけです。
例3:▲の値と■の値の大小関係
【秘密コード】の▲は「2」、■は「4」です。「✅」の結果なので、「青(▲)は黄(■)より小さい」が確定。この結果から、2つの大小関係の他に青(▲)は「1」〜「4」、黄(■)は「2」〜「5」であることがわかります。
例1〜3からわかること
例1〜3の結果から確定した可能性のある数字はそれぞれ以下の通り。
- 青(▲):「2」「4」
- 黄(■):「3」「4」「5」
- 紫(●):「1」「2」「4」「5」
ここまでの結果から、青が2択になりましたが紫は4択となっています。
次のラウンドでは、紫(●)を絞る診断機を使って絞っていきたなぁなどとなるわけです。と、こんな感じで進めます。
答え合わせとゲームの終了
「手順4」で👍を選んだプレイヤーは、説明書の12ページにある解答欄を確認して自分の【秘密コード】が正解かどうかを選びます。
誰かが正解した場合
ゲームが終了します。最も少ない「問い合わせ」数のプレイヤーがゲームの勝者となります。(同時に👍が出る場合があるため)
誰も正解しなかった場合
不正解となったプレイヤーが脱落。残りのプレイヤーで次のラウンドを行います。
チューリングマシンの【問題集】
公式サイトでは、700万通りの問題が無料公開されています。説明書に記載の問題を全て遊んでいても他の問題で遊ぶことができます。
デイリーチャレンジではこんな感じで問題が出題されました。
その他「考察シート」の配布もしているので、「考察シート」がなくなってもプリントアウトして使うことができます!
サイトを立ち上げると「英語」で表示されますが、ページトップの”English”を選択すると言語変更することができるので「日本語」を選んで遊びましょう。
チューリングマシンの【まとめ】
『チューリングマシン』は、判定カードのヒントをもとに3桁の「秘密コード」を導くあえてのアナログ感が最高な推論ゲームでした。
結論から言うと、『ザ・キー』『クリプティッド』『惑星Xの探索』などの推論ゲームがお好きな方に是非遊んでいただきたいゲームです!
1人から遊ぶことはできますが、対人で遊んだ時の他プレイヤーが唸っている様子やいち早く解けるのかの探り合いなども非常にアツいゲームです。
設問へのマシンの解答に一喜一憂しながら是非遊んでみてください!
無料でブラウザ上でボードゲーム遊び放題のサイト「Board Game Arena」にも近々登場予定となっています!