みなさんは動物の群れを追ったことはありますか? 私はと言いますと。子供の頃にマザー牧場の子ブタレースに出場した経験があるようです。当然失念しているわけですが。
さてさて今回ご紹介するゲームは、4種類の脱走した動物達を柵の中に戻すことを目指すカードゲームです。従順な動物
たちが大多数ですが、一部どうしようもないやっかいな動物達がいます。ゲームに勝つには、彼らをいかに押し付けあうかが鍵になります。
ゲーム概要
ゲーム名 | おろかな牛/愚かな牛 (Blöde Kuh) |
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デザイナー | Florian Racky |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 15~25分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
メーカー | Drei Hasen in der Abendsonne |
『おろかな牛』は、言うことを聞かないやっかいな動物達を押し付けるカードゲームです。
プレイヤーは、手番で手札から1~2枚のカードを場に出して手札をいち早くなくすことを目指します。
おろかな牛の【内容物】
4種類の動物カード、4種類3枚ずつのお邪魔動物カード、マイナス点カード(「4」と「2」)が内容物となっています。
おろかな牛の【ゲーム準備】
各プレイヤーに動物カードを9枚配り、場の中央にお邪魔動物カード、マイナス点カードを並べます。
お邪魔動物カード
お邪魔動物カードは各動物毎に3枚ずつあり、カードに書かれている数字はゲーム終了時に獲得すると失点になります。
それぞれ左から1ラウンド目に使うお邪魔動物カード、2ラウンド目に使うお邪魔動物カード、3ラウンド目に使うお邪魔動物カードとなっており、ラウンドが進むにつれて失点が大きくなります。
おろかな牛の【ルール】
手番では「カードを1枚出す」、「カードを2枚出す」、「パスする」の3種類のアクションのうち1つを行います。
A. カードを1枚出す
手札からカード1枚を場に出し、動物の種類に応じた効果を発動します。
ヒツジ
特になし
ブタ
手番プレイヤーの左隣のプレイヤーが、山札もしくは捨札からカードを1枚引いて手札に加える。
ウマ
全プレイヤーが、手札のカードを1枚左隣のプレイヤーに渡す。
ウシ
カードを出したプレイヤーが、山札からカードを1枚引く。
B. カードを2枚出す
手札からカード2枚を場に出し、出した2枚のカードの動物の種類に応じたお邪魔動物カードを移動します。
お邪魔動物カードが誰かの手前に「ない」場合
手番プレイヤーの左隣のプレイヤーにお邪魔動物カードを渡します。
お邪魔動物カードが誰かの手前に「ある」場合
お邪魔動物カードを左隣のプレイヤーに渡します。
C. パスする
山札もしくは捨札からカードを1枚引きます。
おろかな牛の【ラウンド終了】と【得点計算】
いずれかのプレイヤーが手札を全て出し切るとラウンドが終了し、各プレイヤー残りの手札枚数を数えます。
▲獲得したマイナス点の合計
最も多くのカードを持っているプレイヤーがマイナス4点カード、次に多くのカードを持っているプレイヤーがマイナス2点カードを受け取ります。
ゲームの終了と得点計算
3ラウンドが終了すると、ゲームが終了します。
今までに獲得したマイナス点を合計し、最もマイナス点の少ないプレイヤーがゲームに勝利します。
おろかな牛の【レビュー】
ラウンドが進むにつれて、受け取る動物によるマイナス点が増えていくとともに初プレイの場合、どのカードを残してプレイを続けるかの練度が上がっていきます。
カードをなるべく早く減らして終わらせたいが、手札カードを減らしてしまうと動物カードを押し付けられた時に回避することができなくなってしまうジレンマがあります。
お邪魔動物カードの移動状況を見つつ、どの動物カードを残すかを選んでマイナス点カードがない状態でうまく手札をなくすことを目指します。
例えば、自分の右隣のプレイヤーの手前にお邪魔動物カードがあると同じ種類の動物カードを2枚セットで出してしまうと自分の手元にお邪魔動物カードが回ってきてしまうわけです。
1枚でカードを出す時の効果も程よく手札構成を邪魔する効果となっているのがいいですね。特に「馬」の効果を使った時に2枚セットが崩されるのでベストな手札状態で使用された時は悶絶します(笑)
このような特殊効果が適用されるゲームでは、カードにテキスト効果が書かれている場合が多いですが3種類くらいであれば覚えられるでしょうという潔さもいいですね。
遊んだ際は4人で遊んでいたのですが、1〜2ラウンド目まで無失点だった方が3ラウンド目でマイナス点を大量獲得してビリになるという展開になり非常に盛り上がりました。カードがぐるぐる回るゲームなので、人数多めで遊ぶ方が楽しめると思います。
- カードイラストが可愛い
- プレイ時間が短い
- 大逆転がある
- カード効果が書かれていないので覚える必要がある
おわりに
今回は、手札を出しきることを目指すカードゲーム「おろかな牛」をご紹介しました。
「犯人は踊る」などを好きな方はお好きかもしれません。お子さんからゲーマーまで幅広く遊べるカードゲームだと思います。