みなさんは贋作を見抜くことはできますか?僕は漫画の複製原画と本物の違いもあまりわからないので、違いのわからない男だと自負しています。
そんなわけで今回は、贋作を見つけ出す協力ゲーム『ベルラッティ』をご紹介します!
ゲーム概要
ゲーム名 | ベルラッティ (Belratti) |
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デザイナー | Michael Loth |
プレイ人数 | 3~7人 |
プレイ時間 | 20~45分 |
対象年齢 | 9歳以上 |
メーカー | Mogel-Verlag |
『ベルラッティ』は、贋作画家ベルラッティによって美術館に紛れ込んだ贋作を探し出す協力カードゲームです。
プレイヤーは、美術館員と画家の2陣営にわかれてゲームを行います。
画家がテーマカードに沿ったイラストカードを選び、その後ベルラッティの絵が加わり美術館員はその中からどれがベルラッティの贋作かを探し出します
本作は、『モンバサ』や『カリマラ』などのゲームが大賞を受賞したゲームデザインコンテスト『HIPPO DICE 2018』で大賞を受賞し出版に至ったゲームとなっています。
また、ドイツのボードゲームイベントSPIEL’18の新作アンケート「スカウトアクション」で『シティ・オブ・ローマ』と共に1位を獲得した作品でもあります。
勝利条件
ゲーム終了時、15枚以上のカードを見つけ出すことができればゲームに勝利します。
終了条件
6枚の贋作を選ぶとゲームが終了します。
ゲームの準備
各プレイヤーに役割カード(美術館員(猫) or 画家(フクロウ))を配り、美術館員にはプレイ人数に応じてイラストの描かれたカードを配ります。
場の中央には4つのアクションカードと、テーマカード(絵画カード)2枚を並べゲームを開始します。
ゲームの流れ
画家が選んだカードにベルラッティの選んだ贋作カード4枚を加えシャッフルし、並べます。
その後、すべての絵画カードの中から美術館に並べる絵を決定します。(贋作4枚を選びます。)
画家は、美術館員が選んだカードが、画家が選んだカードかどうかを発表します。
正解カードは得点に、不正解のカードはベルラッティの得点になります。
アクションカード
ゲーム中4種類のアクションを選択することができます。それぞれ以下の通り。
- STEP.1で指定された枚数を±1する
- 手札カードを入れ替える
- テーマカードを入れ替える
- 美術館員が画家に質問する
ラウンドの終了
STEP.1~4を行うとラウンドが終了します。役割カードを隣のプレイヤーに渡し、2枚のテーマカードと手札の絵画カードを入れ替えて次のラウンドを開始します。
これをゲーム終了条件を満たすまで繰り返します。
実際に遊んでみて
プレイ感
基本的なプレイ感としては、イラスト連想ゲームとなっています。お題の2枚のカードを見て手札からどのイラストカードを出すのか悩む楽しさがあります。
お題カードと同じ種類のモノのカードを出すのか、同じ色のカードを出すのか、似た形のカードを出すのかなど選び方はそれぞれかと思います。画家は指定された枚数を絶対に出さなければいけないので、手札のめぐり運によっては相当無理矢理なカード選択になる場合も。
ベルラッティのファインプレーも!
問題は、画家が選択した後に追加される4枚のカード(ベルラッティが選んだ贋作)です。完全にランダムに加えられるので、テーマカードと一致度の高いカードがどうしても出現してしまう場合などがあるわけです。
正直そうなってしまったときは諦めるしかなく、パーティーゲームということで目を瞑って遊んで頂きたいところでもあります。
絵画の予想は思考を垂れ流すのがオススメ!
美術館員側は、贋作の入り混じったカードをあーでもないこーでもない、こういった思考で選んだに違いないという推測を垂れ流しながら選んでいきます。
美術館員が選んでいる間は、画家側はヒントなど出すことができないためその内容を聞いてニヤニヤしながら最終決定がくだされるまで待つわけですが、この辺の思考を言葉でいかに垂れ流すかがゲームとして楽しい部分かなと感じました。
というのも、その後の正解発表のフェーズで絵を選んだ理由が完全に一致していたときは、気持ちが通じあった感じが共有できて盛り上がります。この辺の嬉しさは「適当なカンケイ」なんかで一致度が高かったときの喜びに近いなと感じました。
目指すは、15枚正解なのですが先程説明したようなベルラッティ事故はどうしても発生するのでそこを折り込みつつ少ない枚数で正解数を積み重ねるのか多い枚数の中から正解数を稼ぐのかチームの戦略が問われます。
ポイント
「良い点」「悪い点」をざっくりあげるとこんなかんじです↓
- 絵画カードから想像を膨らますのが楽しい!
- 画家プレイヤーの選定理由に盛り上がる!
- カードイラストの雰囲気がGood!
カードイラストは、キャラクターカードからわかるとおりなんとも言えない独特の雰囲気を醸し出していてお好きな方は各イラストをじっくり眺めてみるのも良さそうです。
- アクションカードが使いづらい!
あまり詳細を述べていないアクションカードですが、使いっきりとなっており正解数に応じて復活するシステムになっています。各効果は正直微妙な印象があり、使用できるSTEPもカード効果ごとにことなるので、わかりにくいなという印象が正直なところです。
メインはイラストを中心としたコミュニケーションなので、アクションカードがなくても十分盛り上がりますし最初はなしで遊んでみてもいいかも?
おわりに
今回は、イラストのイメージを当てることを目指す協力カードゲーム『ベルラッティ』をご紹介しました。
イラスト連想系のパーティーゲームがお好きな方は一度是非とも遊んでいただきたいゲームです。記事執筆時点では、名古屋のボードゲーム専門店・バネストさんで取扱があります。