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【ゲーム紹介】スマートフォン株式会社 (smartphone Inc.):スマホメーカー経営を疑似体験する経済ゲーム!

この記事は、ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018の22日目の記事です。

今回紹介するゲームは、ロシア発のスマホメーカー経営ゲーム『スマートフォン株式会社 (smartphone Inc.)』です。

【ボドゲ紹介Advent calendar】について

12/1~12/25に渡って特定のテーマについてブログリレーをする企画で、こちらのアドベントカレンダーは好きなボードゲームを紹介するというぐらさん(@grapswiz)主催のカレンダーです。


参考
ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018 – Adventar

ブログの初期の頃から参加させていただいていて、今回で3回目の参加となります。過去の記事では【チケット・トゥ・ライド:メルクリン】と【スコットランドヤード】について書いています。

ここのアドベントカレンダーで記事を作成していただくものは、思い入れがより強いものにしたいなと思っていて今年も直前まで悩みに悩みました。

今回は、新しめのゲーム【スマートフォン株式会社】を選んでみました。珍しく、自分語りをしてからのゲーム紹介となります。自分語りが不要な方は、「ゲーム概要」からお読みください。

2007年

それは何の年か?それは日本で高いシェアを誇るスマートフォンiPhoneの初号機が発表された年である。

そして、私ニコが社会人デビューした年でもある。ピカピカの新入社員として入社したのは携帯電話メーカーの設計部門である。

入社当時、iPhoneの存在は知っていたものの、iPod touchのおまけ機能なのだろうなくらいに思っていた。

それから数年後、僕の入社した会社は解散した。

要因は色々あると思うが、スマートフォン開発の波にうまく乗れなかったというのが正直なところであろう。

日本市場は、携帯電話は通信事業者が端末を販売している。つまり、通信事業者が欲しいと言う端末しか売れないのである。

当時、ベーシックでシンプルな端末ではなく目玉の新機能を求めた。結果、背面ディスプレイに電子ペーパーをつけたり、ビデオハンディカムになる端末を作ったりと目新しさはあるが売れないマニアックな端末が開発されていった。

売れないので、その技術が再利用されることはないし、投資を回収できずに採算が悪化するという悪循環である。

売れないことが開発する前からわかる浅はかな企画をする無能な企画部門を憎んでいたし、殿様商売である通信事業者も憎んでいた。なぜ自由に売れないのか、なぜ自由に自分達が良いと信じるものづくりができないのか。新入社員ながら強く思っていた。

この頃に資金の投資先をヘンテコな機能ではなくスマートフォン系の開発にあてていれば、今もなお当時の仲間たちと仕事ができていたのではないかなどとたられば妄想をするほどに未練があるのだ。

自分語りがかなり長くなってしまったが、スマートフォンの開発にはとても思い入れが強かったため発表された当初から目をつけていた。自分の思う最高のスマートフォンを制作し、世界を制覇するのだ!と。

そんなこんなで、日本語訳付で数寄ゲームズさんから販売されたスマートフォン株式会社は購入しない理由がなかった。きっと、流通していなかったとしても個人輸入などで手に入れていたであろうゲームだ。

と、こんな感じで鼻息が荒くなる案件だったためアドベントカレンダーのゲームに選びました。

スマホメーカー経営を疑似体験する経済ゲーム!

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スマートフォン株式会社は、スマートフォンの製造会社を経営し成功することを目指す経営ゲームです。

ゲーム中、スマートフォンの「価格設定」「生産体制の改善」「技術開発」「商品製造」「物流」「販売」まですべての工程をおこないます。ものづくりでいうところの上流工程から下流工程まですべてを追体験できるのです。

本作は、ロシアの出版社Cosmodrome Gamesの新作となっています。

スティーブを入れれば1人でも遊べる!

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AI的なNPCの役割を果たすスティーブというルールが用意されており、1人からあそぶことができます。

写真を見てお気づきかと思いますが、ゲーム中に登場するデザインはApple社を意識したアートが各所に登場します。

勝利条件

ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

終了条件

全5ラウンドが終了するとゲームが終了します。

ゲーム準備

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中央にゲームボードを広げます。

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各プレイヤーには、「進捗マーカー」「オフィスマーカー」「商品マーカー」を配り、オーガナイザー内に入れます。

その他に2枚のパッド、ついたてを配ります。

ルール概要

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手番は、8つのフェーズを行います。これを5ラウンド繰り返すとゲームが終了します。

8つのフェーズは以下の通り。

  1. 計画
  2. 価格設定
  3. 生産
  4. 生産改善
  5. 技術の研究
  6. 物流
  7. 販売
  8. VP取得

1.計画

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2枚のパッドを重ね合わせて、このラウンドで行うアクションを決めます。

重ね合わせたときに表示されるアイコンが「2」~「6」でのアクションに対応しています。

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パッドは両面印刷になっていて、書かれている絵柄は全プレイヤー共通です。

2.価格設定

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初期の価格設定値は「5」ここに、パッド上に書かれている価格アイコンに応じて上下させ、端末の販売価格を決定します。

3.生産

生産する端末の数を決めます。

生産数は、パッドの表面にある箱アイコンの数と2枚のパッドが重なりあっているエリア数の合計数です。

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上の写真の場合、4台を生産します。パッド上に箱アイコンが2個、パッド同士が重なり合った部分が2箇所(2個)となっています。

これをオーガナイザー上の生産した端末エリアに移動させます。

4.生産改善

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パッド上にある生産改善アイコンがある場合、場から生産改善タイルを受け取ります。

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次のラウンド以降で「計画」の際にパッドの上に追加することができます。

5.技術の研究

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技術アイコンの数に応じて、新しい技術に投資を行います。

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進捗マーカー(ドラクエの階段アイコンのようなコンポーネント)をゲームボード下の技術投資したい場所に配置します。

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技術コストを満たすとオフィスマーカーを配置することができ、その技術を保有したことになります。

6.物流

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物流アイコンの数に応じて、地域への参入コストを支払います。

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進捗マーカーを自分のオフィスのある地域、もしくは隣接する地域へ配置します。

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各国の参入条件を満たすとおフォスを建築することができ、その地域でスマートフォンの販売をすることができるようになります。

7.販売

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プレイヤーのオフィスがあるエリアに端末を販売することができます。(詳細には、3つの条件があります)

各地域には、端末の【価格需要】と【技術需要】の2つが示されておりそれらを満足していれば生産した端末を販売することができます。

価格は示されている数字以下の端末価格であれば購入してもらうことができ、技術はその技術を保有していれば購入してもらうことができる。

ただし、既に他のプレイヤーが端末を販売してしまっている場合にはそれ以上販売することができません。早どりとなっています。

VP取得

端末価格と端末の販売数をかけ合わせた数字分VPを獲得します。

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▲ついたての裏に掛け算票があって安心です

また、各エリア毎で最も多く端末を販売したプレイヤーが各エリアに書かれたVPを獲得します。

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上の写真の場合は、黄色のプレイヤーが3VP獲得します。

ゲームの終了と得点計算

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▲iPad風得点票

これを5ラウンド繰り返し、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

ゲーム終了時には、いままで獲得したVPの他、特許(技術)によるVPを合計します。

実際に遊んでみて

別途書きます(すみません…)

おわりに

今回は、ススマホメーカー経営を疑似体験する経済ゲーム「スマートフォン株式会社」をご紹介しました。

経営系のゲームが好きな方や陣取りゲームが好きな方は遊んでみてはいかがでしょう。

ゲーム詳細

スマートフォン株式会社|パッケージ
ゲーム名スマートフォン株式会社 (smartphone Inc.)
ゲームデザインIvan Lashin
プレイ人数1~5人
プレイ時間60~90分
対象年齢12歳~
メーカーCosmodrome Games

おまけ

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日本語版ルールのスペル間違いと青色のコンポーネントがちゃいちいのが気になりました…