皆さん最近お化け屋敷に入りましたか?個人的には、富士急ハイランドの「戦慄迷宮」に行ってみたいのですが未体験になってしまっております。
というわけで今回は、そんなお化け屋敷に潜むアクマを封印する協力カードゲーム『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』をご紹介します。
3/26に行われた先行体験イベントへ参加させていただいたので、そちらでの情報と共にどうぞ!!
『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』ってどんなゲーム?
『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』は、オバケやしきに潜むアクマを封印することを目指す協力カードゲームです。
手番では、手札からカードを出し大きい順もしくは小さい順に並んだ列にカードを出していきます。
本作は、ドイツ年間ゲーム大賞2015にノミネートされた協力カードゲーム『ザ・ゲーム』に新たな追加ルールを加えた完全新作ゲームとなっています。
『ザ・ゲーム』シリーズについて
『ザ・ゲーム』シリーズは、『ザ・ゲーム』『ザ・ゲーム on Fire(拡張、後に2版に同梱)』『ザ・ゲーム エクストリーム』『ザ・ゲーム フェイストゥフェイス』の3作品+1拡張が発売されているのですが、基本ゲームの『ザ・ゲーム』にルールをちょい足しした内容になっています。
発売前記念イベントに行ってきました!
3月26日に、秋葉原のパセラリゾーツAKIBAマルチエンターテインメントで行われた『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ 先行体験会』へ行ってきたので、その様子をご紹介します!
当日は、3月28日に発売される『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』の発売記念イベントとなっており、本作のイラストレーター兼ゲームデザイナーでもある326氏とアークライトゲームズの制作陣による裏話などを聞くことができました。
会場内では、ゲームの体験はもちろんパセラ名物のハニトーとのコラボレーションも!(そして美味しかったです!)
開発のきっかけ
326さんが『ザ・ゲーム』の「検索性が悪い」点と「(子供が欲しがったとしても)親に喜ばれないパッケージ」が気になっており、【新しい感覚で可愛くデザインしたい】という思いをアークライトさんに相談して実現。
アクマの封印がテーマ!
▲内箱にもイラストが描かれていますよ!
326さんが仲間とゲームするときに、ゲームのテーマについて「おばけ屋敷に入って、悪魔が封印された本を開けちゃって、それを封印しなければいけない。その悪魔が数字の悪魔だから数字を喋っちゃただめなんだ。」という説明をしてから遊んでいる。
というエピソードを聞いたアークライトさんが、そのテーマで製品化しよう!となったとか。
そういった経緯もあり、『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』には、ストーリーカードが付属しており結果によってマルチエンディングを迎えるようになっています。
会話の生まれるパーティーゲームにアレンジ!
難易度の上がる『ザ・ゲーム エクストリーム』とは違う方向で、多人数でワイワイ遊べて会話の生まれるゲームにしようということになり、効果については日本人になじみのあるUNOで使われているものなどを追加。
「リバース」「スキップ」「ショット」など、手番順が変化する効果カードをなどを中心に、お互いの手札状況を確認することで、会話が生まれることを狙っているとのこと。
このコンセプトを版元であるNSV社に恐る恐る提案して、OKをもらい発売が実現したんだとか!なお、NSV社では「The Game Junior」と呼ばれているそうです。
本場ドイツで印刷されている関係などもあり、データの完成から半年以上かかって今回の発売まで漕ぎ着けたとのことです!!
プレイ人数は6名まで対応!
通常の『ザ・ゲーム』は、慣れてくると勝ちパターンみたいなものができてくるそうなのですが、本作での効果の追加と対応人数を増やすことでランダム要素を追加することで、パーティーゲーム寄りに調整。わけのわからないことが起きてクリアできないことなんかも。
クリアできるのは、うまくコミュニケーションができている証拠で、326さんからは、「どんどん失敗してどんどん仲良くなって欲しい!」「お子さんや普段ゲームを遊ばない人たちに遊んでもらいたい!」とのメッセージがありました。
製作裏話:数字ごとにいる10種類のキャラクター達!
数字の1桁目に応じてキャラクターが決まっていて、場のカードと手札のカードを見て「10戻し」が気付きやすいようになっています。
そして、それぞれのおばけは各数字にちなんでいてダジャレで決まっているとのことで、そんな㊙︎情報を公開!
- アクマ:1→A(トランプのエース)→あ→あくま
- ゾンビ:2→Z(形が似てる)→ZOMBIE→ぞんび
- ミイラ:3→み→みいら
- 死神:4→し→しにがみ
- デュラハン:5→半分→はん→でゅらはん
- 狼:6→ろく→ろう→おおかみ
- 魔女:7→マ(形が似てる)→まじょ
- フランケンシュタイン:8→はち→はっちゃん(ドラゴンボール, レッドリボン軍)→フランケンシュタイン
- 吸血鬼:9→きゅう→きゆうけつき
その他にもパッケージが「666」になっていたりと遊び心が満載な作品となっています!!
The GAME オバケやしきのすうじのアクマのロゴは「の」が666になってます。 pic.twitter.com/2CiNOIi0ON
— TANSAN (@TANSANFABRIK) 2019年3月20日
ゲーム概要
ストーリー
キミたちは幼馴染の悪ガキ同士。街はずれのオバケやしきを探検していたところ、うっかり「呪いの本」の封印を解いてしまった!!
もしも数字をしゃべってしまったら、呪いでみんな死んでしまうだろう。
このオバケやしきからアクマたちが解き放たれる前に、協力してもう一度封印できたなら、キミたちの呪いは解け、街の平和も守られるはずだ。
まだ間に合う! あきらめるな!!
終了条件
手番プレイヤーが、必要枚数を出せず手札が残った時にゲームが終了します。
勝利条件
終了条件を満たした時、山札が0枚。
全てのプレイヤーの手札も0枚になると、完全勝利となります!
内容物
- 数字カード98枚
- 魔法陣シート1枚
- 手番順カード1枚
- 遊び方説明書1枚
- ルール早見表カード6枚
- 白紙カード9枚
- オープニングカード1枚
- エンディングカード3枚
(カードサイズ:59×91mm)
ゲームの準備
各プレイヤーに手札を配り、残りのカードを山札にして場の中央に配置。
ストーリーカードを読み上げてゲームを開始します。
手番でやること
手番ではカードを最低2枚(山札が0枚の時は1枚を)出し、手札を補充します。
「UPの結界」には数字が大きくなるように、「DOWNの結界」には数字が小さくなるようにカードを出します。
(1人:8枚、2人:7枚、3人〜:6枚)
相談のルール
協力する際、自分の持ってるカードの具体的な数字を言うことはできません。
必殺「10もどし」
場カードの数字と手札のカードの差がちょうど「10」違う時、大きい順・小さい順に出ているカードを巻き戻すことができます。
特殊カード
特殊カードはそれぞれ6種類あり、効果はそれぞれ以下の通りとなっています。
「死の宣言」以外のカードは、カードを場に出すと即座に手番終了となります。
- リバース:手番順を逆にする
- スキップ:次の人の手番を飛ばす
- ショット:次の人を指定する
- ドロー2:次の人は2枚引く
- サイレント:会話禁止
- 死の宣言:次のプレイヤーの手番終了までにカードを上に置かなければ敗北する
ザ・ゲーム(第2版)との違い
『ザ・ゲーム』をすでに持っている方は気になるであろう、差分点を挙げるとざっくりこんな感じです!
- プレイ人数が最大6人に!
- 5種類の特殊カード効果が追加!
- 「完全勝利」「勝利」「敗北」に応じて3つのエンディングストーリー!
実際に遊んでみて
ストーリーがあって納得感がある!
『ザ・ゲーム』の面白さはそのままに、326さんのポップなイラストで遊べるのは非常に良いですね。
元版では、ガイコツモチーフなおどろおどろしいパッケージとゲーム内でのプレイングとの不一致に疑問があったのでストーリーが追加されたことで、プレイ時の納得感が得られました!
特殊効果カードによる手番終了でプレイングが変化!
今回のゲームの特徴でもある特殊効果は、カードを出した瞬間に手番が終了します。そのため、出す順番もよく考えなければいけません。
例えば「13(リバース)」と「14」を持っている場合、本来であれば続けて出してしまいたいところですが、「13(リバース)」を出してしまうと手番が終了してしまうのです。
なので、そこに連続する「14」はその列では出せないカードになる展開となるので、どのカードを順に処理するのかは、非常に重要になってきます。この点は、効果の内容よりも非常にオリジナル版からプレイ感が変わるなと感じた部分でもありました。
うっかり特殊効果を見逃して手札コントロールをしてしまって、うまくいかない場合も!
クリアできると気持ちいい!!
協力ゲームなのもありますが、相談しながら進めてクリアすることができるとやはり嬉しいものです。ただ、ゲーマーとしては、「完全勝利」を目指したいところです!
通常販と比べると会話をする機会が増えるので、クリアした時の嬉しさはなかなかのものです。会場内で、完全勝利をした卓はみんなでハイタッチをしてました。
ポイント
「良い点」と「ネガティブな点」はこんな感じです。
- イラストが可愛くてポップな見た目!
- クリアできた時の一体感が良い!
- 『ザ・ゲーム』『ザ・ゲーム オンファイア』のルールでも遊べる!
先に述べたとおり、326さんのアートによって圧倒的にいろんな方に勧めやすいゲームになったと思います!
この辺は、326さん・アークライトさんの思うつぼなところではあります。
もう1点いいなと思ったところとしては、『ザ・ゲーム』『ザ・ゲーム オンファイア』のルールでもちゃんと遊べるというところですね。特殊効果なしが『ザ・ゲーム』、「死の宣告」のカードを追加して遊ぶのが『ザ・ゲーム オンファイア』となっています。なので、元版ルールでも楽しめるのです。
- 特殊効果など覚えることが少し多いかも?
今回の追加ルールによってゲームとしてのワイワイ感はアップしますし、より遊びやすくなります!その反面、ゲームの説明量としては普段ゲームをしない方が遊ぶには少し多いかも?と感じました。
なので、初めて遊ぶ場合には効果なしの通常ルールで遊んで、慣れてから第2戦目で今回の追加ルールを入れるのがより良いのではないかなと思います。
理由としてはその方が、どのカードをどのくらいの感じで出すべきかや相談の仕方などがつかめるためです。
一緒に遊ぶ方のTPOに応じて使い分けるのが良いでしょう。
全体を通してまとめますと、原作の面白さを崩さないナイスなアレンジルールだと思っています!イラストも一新されてとても遊びやすくなっているので、欲しかったけどアートが怖くて見送っていた方はマストバイです!!
おわりに
今回は、アクマを封印する協力カードゲーム『THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ』をご紹介しました。
アートが一新され、ストーリーも追加された『ザ・ゲーム』、プレイ感も随分変化しています。『ザ・ゲーム』シリーズがお好きな方はぜひこちらも遊んでみてください。
また、イラストが可愛らしいので、お友達へのプレゼントにしたりするのもありかもしれません。
タイトル | THE GAME オバケやしきのすうじのアクマ |
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デザイナー | シュテファン・ベンドルフ & 326 |
プレイ時間 | 15~30分 |
プレイ人数 | 1~6人 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
対象年齢 | 8歳以上 |
発売日 | 2019年3月28日(木) |
価格 | 2,000円(税別) |
販売元 | 株式会社アークライト |