ゲームにをデザインする際に非常に重要なのは、テストプレイをすること。これは、ゲームマーケットでA.ボウザ氏も語っていました。
というわけで、そんなゲームにおいて重要なテストプレイを一切していないゲーム『テストプレイなんてしてないよ レガシー』をご紹介します。
『テストプレイなんてしてないよ レガシー』ってどんなゲーム?
『テストプレイなんてしてないよ レガシー』は、他プレイヤーを脱落させて勝ち残ることを目指すカードゲームで、『テストプレイなんてしてないよ』シリーズ第3弾となっています。
本作ではレガシーシステムを採用しており、ゲームを遊ぶ度に変化するのが特徴です。
レガシーシステムってなんぞ?
レガシーシステムは、コンポーネントなどに変化を加えて遊ぶゲームシステムとなっており、元に戻すことができないためゲームを遊ぶにつれて内容が変化するのが特徴です。
『パンデミック:レガシー』シリーズなどもその1つで、ボードにシールを貼ったり新しくコンポーネントを追加して遊ぶものになっています。
ゲーム概要
ゲーム名 | テストプレイなんてしてないよ レガシー (We Didn’t Playtest This At All Legacy) |
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ゲームデザイナー | クリス・シェスリク |
人数 | 2~10人 |
時間 | 1~5分 |
年齢 | 13歳~ |
メーカー | Group SNE, Asmadi Games |
勝利条件
ゲーム終了時、1人残ったプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
1人以外のプレイヤーがゲームから脱落すると、ゲームが終了します。
ゲームの準備
各プレイヤーに手札を2枚配り、残りのカードを山札にします。
手番でやること
手番では「手札を1枚引く」と「手札を1枚出す」を順に行います。
カードの効果
カードの効果は様々で、大きく分けると「記入が不要なカード」と「記入が必要なカード」の2種類があります。
どれもなんじゃそら?というカードが揃っています!ネタバレにもなりますが4つほどご紹介。
記入が不要なカード
これを面白がらずに行わなかったプレイヤーは敗北する。
記入が必要なカード
こんな感じで油性ペンでカードに記入します。写真は、スリーブにマジックで書いていますが実際のカードには表面に油性ペンがのりやすい処理がされていて一度書くと消えません!!
権利者とアイコン
全カードには、「権利者」と「アイコン」が書かれています。
権利者
ゲームに勝利すると、「権利者」欄に自分の名前を書き込むことができます。
基本的に、「権利者」に名前のあるカードの効果は受けません。
アイコン
カードの指示で、カードにアイコンを書く場合があります。
これは追加カードの解除条件の1つになっている他、カード効果と連動している場合も。
追加カードが4種類!
ゲームには通常カードの他に、特定の条件を満たすと解放することができる4種類の追加カードがあります。
それぞれ以下の条件を満たすとカードを追加することができます。
- 誰かが
円周率を100桁暗唱する か、小数点以下4番目の数字を正しく言う 。 15枚のカード管理者がいる もしくは20枚のカードにアイコンが書かれている - ゲームプレイ中に半数が
インターネットにアクセス する - プレイヤーの誰かが
家で猫を飼っているもしくは飼っていた
実際に遊んでみて
すぐゲームが終了する!
過去作同様、すぐにゲームが終了します!その理不尽さ加減には、悔しさとかは微塵も残りません。(笑)
脱落カード出されれ、回避できずオワタという感じです。ここのプレイ感は変化はありませんし、そりゃぁテストプレイしてないでしょうねという納得の出来です!
カードに油性ペンで書き込むのは抵抗がある!そして面倒!!
今回の特徴であるレガシーシステムですが、油性ペンで書くのに多少時間がかかるため、ダウンタイムが発生します。そして、ブランクのカードに記入することへの罪悪感を体験できます!
脱落させるために一緒に遊ぶプレイヤーの名前を書くことが発生するわけなのですが、違うメンバーで遊んだ時に「誰?」となること請け合いです。
そんなことが発生するので同じメンバーで繰り返し遊んだ方が楽しいのかもことを前提に作られているのかもしれません。
そういった中ではカード効果のばかばかしさを気心の知れた仲間同士で遊べばきっと盛り上がることでしょう。
全体としては、理不尽さばかりが残るゲームなので本当にゲームの合間などに遊んでもいいかなというゲームですね。
ポイント
良い点とネガティブな点をまとめるとこんな感じです。
- なんだかんだ盛り上がる!
- ゲーム毎にプレイ感が変化!
- 基本と混ぜて遊べる!
良い点としては、なんだかんだ盛り上がるでしょうという点と基本と混ぜて遊べる点は高評価です。基本ゲームに遊び飽きてしまったら、こちらを加えて遊んでみるのも良さそうです。
- カードにペンで記入するのが面倒!
- プレイ感が変化しても、より盛り上がるわけでもない!
- ゲーム敗北条件がだいたい理不尽!
なんといっても特筆すべきは、レガシーシステムによってカード書き込みが発生しても特に面白さがアップするわけではないという点でしょうか。面倒な手間が増えただけで、ブランクカードに1から新しい効果を考えて記入する方がより楽しめる気がしました。
ゲーム敗北条件はだいたい理不尽ですし、プレイ感もあれなので一緒に遊んでくれない方も中にはいるかもしれないので注意です。皆が皆ウェーイ系に盛り上がれるわけではないのです。
おわりに
人気のパーティーカードゲーム『テストプレイなんてしてないよ レガシー』をご紹介しました。
『テストプレイなんてしてないよ』『テストプレイなんてしてないよ 黒』が大好きな方は遊ぶべきゲームだと思います。初めて『テストプレイなんてしてないよ』シリーズに触れるならば、まず基本(無印)から遊ぶのがいいんじゃないでしょうか。