ゲーム名 | ババンク (Vabanque) |
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メーカー | New Games Order |
ゲームデザイナー | レオ・コロヴィーニ (Leo Colovini) ブルーノ・ファイドゥッティ (Bruno Faidutti) |
人数 | 3~6人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 12歳~ |
カジノで騙し騙され大金を稼ぐゲーム!
『ババンク』は腕利きのギャンブラーとなり、カジノで一攫千金を狙うゲームです。プレイヤーは、各テーブルの「収入を倍にする」もしくは「いかさまをする」ことができます。 うまく相手をだまし、大金を稼ぎましょう。
ゲームデザイナーは、『カルタヘナ』などを手がけたレオ・コロヴィーニ氏と『操り人形』を手がけたブルーノ・ファイドゥッティ氏のコンビです。
本作は、2001年に発売された同作品をニューゲームズオーダー社が日本ローカライズしたものです。イラストは、タンサンファブリークが手がけています。また、チップもオリジナルのものとなり立体感のある木製チップが特徴です。
勝利条件
ゲーム終了時に最も多くのお金を持っているプレイヤーが、ゲームに勝利します。
終了条件
全4ラウンドが終了したとき、ゲームが終了します。
ゲームの準備
場の中央にカジノテーブルを並べ、各プレイヤーのコマを配置します。カジノテーブルの数は、プレイ人数によって異なります。
各プレイヤーには、各ラウンドで使用するチップとプレイヤー色を示すチケットカードを配ります。チップは、「5」×4、「10」×3、「20」×2、「50」×1の構成です。
手番でやること
手番は、以下の4つのフェーズを順に行います。各フェーズの手番は時計回りに移動します。これを全4ラウンド繰り返します。
- チップの配置
- カードの配置
- 駒の移動
- 配当金の分配
1.チップの配置
手番では、手元のチップを1つ好きなカジノのテーブルに配置します。ラウンド毎で使用するチップは異なり、ラウンドが進むにつれて掛金が上がります。
- 1ラウンド目:「5」
- 2ラウンド目:「10」
- 3ラウンド目:「20」
- 4ラウンド目:「50」
2.カードの配置
手札からカードを1枚出して、裏向きに伏せます。手札のカードは「×2」「いかさま」「スカ」の全3種類となっています。それぞれの効果は以下の通りとなっており、「4.配当金の分配」の際に効果が適用されます。
- 「×2」:配当金が倍になります
- 「いかさま」:このカードを配置した場所に置いた他プレイヤーの配当金を横取り
- 「スカ」:何もなし
3.駒の移動
「1.チップの配置」「2.カードの配置」の結果を加味して、どこのテーブルで勝負をするかを決めます。この時駒の移動できる場所は、今ある位置から4つ離れた場所までです。
4.配当金の分配
「2.カードの配置」で配置したカードを全て表向きにし、駒の置かれた場所で配当金の分配を行います。
上の写真のような感じで1つのテーブルに様々なプレイヤーの思惑が交錯します。
ゲームの終了と得点計算
全4ラウンドが終了すると、ゲームが終了。今までに稼いだ配当金を合計し、 合計金額の最も多いプレイヤーが勝者となります。
実際に遊んでみて
カード選びの3択が楽しく、想像以上に悩みます。3つのうち1つは「スカ」なわけなのですが、これを含めてどこに何っぽいものが置かれたかを想像させるにはどの順で置くと良いのか。そして、相手はどこに「いかさま」を置くのかを考えまくります。
結果的にはめくらないと分からないのですが、一挙一動からの相手の手の推察に頭を使います。
最終的には、リードしているプレイヤーの駒の動かし方もどこの飛び込むか1つの基準になるわけですが、同じ箇所に行って一緒に大儲けできることもあれば、「いかさま」が仕掛けられており、自分の分け前が取られてしまうことも。 壮絶な心理戦が楽しめます。
そして、ゲームのど臨場感を増すのは高さに違いのある掛け金チップです。 より大きい額をかけているのが視覚的にわかりやすく楽しいです。「50」のやつは、金の延べ棒とか呼んで遊びました。
ルールには特に記載はありませんが、もちろん相手への煽りや言葉によるブラフはオーケーです。水曜どうでしょうの風な煽りをしながら今回は遊びました(笑)。「なんだい?キミはそこに金の延べ棒を置くのかい?」的な感じです(何か書いてて恥ずかしくなりましたが…)
初回は3人プレイでしたが、最大人数の6名などではより多くの思惑がカードに込められるため予想しきれないプレイ感になりそうな気はしています。
おわりに
今回は、カジノで一攫千金を狙うギャブルゲーム『ババンク』をご紹介しました。
カード選びの3択で非常に悩みます。ブラフゲーム好きの方は一度遊んでみてはいかがでしたでしょう。立体チップも必見です。