改定都市建設ワーカープレイスメントゲーム『アンダーウォーターシティ 』をご紹介します。
海中都市を造るシティビルディングゲーム
増えすぎた人口を移民させるため、水中に人が住むことのできる海中都市を建設し、より発展した都市にすることを目指します。
ボード上のアクションとアクションカードのアクションの2つを行うことでゲームは進みます。アクションカードは、約220枚用意されており発動条件や効果がそれぞれ異なります。
ゲームデザイナーは、Vladimír Suchý氏。代表作には『パルサー2849』などがあります。
「アンダーウォーターシティ」がドイツ年間エキスパートゲーム大賞2020の推奨リストに選出!
ドイツの権威あるボードゲーム賞「ドイツ年間エキスパートゲーム大賞2020(KDJ)」の推奨リストに「アンダーウォーターシティ」が選ばれています。
【ドイツ年間ゲーム大賞2020】ノミネート作品&推奨作品一覧
アンダーウォーターシティーズの勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
アンダーウォーターシティーズの終了条件
全10ラウンドが終わるとゲームが終了します。
アンダーウォーターシティーズのゲーム準備
ゲームボードを中央に配置。ボードの中央にはカードを配置します。左側に条件達成によるボーナスカード、右側にスペシャルアクションカードが並びます。
各プレイヤーには個人ボードの他、(左から)アクションタイル×3、サマリーカード、初期手札、その他資源を配ります。
アンダーウォーターシティーズのルール
手番はスタートプレイヤーから順に1つアクションずつ行います。
詳細には、アクションスペースを1つ選びそこにアクションタイルを配置。それと同時に手札からカードを1枚を出し、カードのアクションを行います。(手札は常に3枚)
つまり、ボードのアクションとカードのアクションの2つを手番で同時に行うということになります。
ボード上のアクションについて
ボード上のアクションスペースは早い者勝ちとなっており、各ラウンド中1人しか配置することができません。
ボード上の3色のエリアで行えるアクションは以下の通り。
- 資源/金の獲得:
建設に必要に必要な資源/金チップを獲得します。 - 特別アクションの使用:
有効化した「A」と書かれたアクションカードを使用できます。 - 都市の建設(ドーム型のやつ):
すでに建設済みの都市から海底トンネルでつながっている箇所に都市を建設します。 - プラント/海底トンネルの建設:
個人ボードに海底トンネルもしくは建設済みの都市の周囲にプラント(農場、海水淡水化装置、実験室)を建設します。 - プラント/海底トンネルのアップグレード:
建設済みのプラント/海底トンネルのレベルを上げます。 - 手番順マーカーの移動:
ボード上の左したのマーカーが移動。ラウンド終了時の位置によって次ラウンドの手番順が決定します。 - スペシャルアクションカードの獲得:
ボード上の左側に並んだスペシャルアクションカードを獲得します。購入に金が必要になるものの、アクションは強めです。
▲ゲーム終了時の様子
このような感じで都市・プラント・海底トンネルがボード上に増えていきます。
アクションカードについて
アクションカードは、ボード上のアクションスペースの色と一致する時に有効化することができます。
カードには、「一時効果」「永続効果」「特別アクション」「ゲーム終了時の得点」などがあり、一度有効化するとゲーム終了時迄有効です。
▲このような感じで、カードが自分の場に並んでいきます。
よほどのことがない限りは色の一致するカードアクションを取るべきですが、カードの引きとやりたいメインアクションとの相性が悪い場合にはカードアクションを行えない場合なども。
ラウンドの終了
各プレイヤーが3アクションを行うとラウンドが終了します。そして、これを10ラウンド行うとゲームが終了します。
決算について
4、7、10ラウンドの終了後には決算があり、そこで追加勝利点や追加資源を獲得することができます。
中間決算は、各海底都市とそこに併設されるプラント、都市間を接続している海底トンネルに応じて行われます。
サマリーにどのような資源を得れるかが書かれており、プラント・海底トンネルのレベルをアップグレードことで獲得できる資源もより多くなります。
最終決算
最終決算は、10ラウンド目終了時。つまりゲーム終了時におこないます。
中間決算と同様の処理があったあと、都市や資源が勝利点になります。
各項目については、手元のサマリーカードに書かれています。
これを合計し、最も勝利点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
アンダーウォーターシティーズのレビュー
アクション選びが楽しいゲームでした。詳細には自分のやりたいことのためにどこにワーカープレイスメントしつつカード効果をどの順で使うかを考えるのが楽しかったです。
当然ながら、手前のプレイヤーが自分のやりたい箇所のアクションを使ってしまうと考え込んでしまう場合などもあるのですが、ほかのエリアやカードアクションで代替えが効く場合などが多々あるので、その辺は臨機応変に対応という感じでしょうか。
できることは多岐にわたるので、開始時何から手をつけたら良いんだろう?となります。
ルール概要では割愛しましたが、各個人ボードにはゲーム終了時に獲得できる得点条件が示されています。(※海底トンネルを繋げる必要あり)
そして、ゲームボードの左側にも3種類の早どり達成ボーナスが示されているのでこの2点を指針に序盤はゲームを進めていく展開になります。
初回プレイでは、「スペシャルアクションカード」の枚数が勝利点&「スペシャルアクションカード」3枚でボーナス獲得だったため、積極的に獲得していきひたすらカードを使うという戦略でした。
「スペシャルアクションカード」はゲームを通じて変化はないのですが、通常の「アクションカード」は決算後にレベルが上がっていきます。あとから振り返ってみると、ややお金が苦しいものの「スペシャルアクションカード」を序盤から打っていくという手は良かったのかもしれないなぁと感じた次第です。ただ、アクションスペースが1箇所なので他プレイヤーと戦略が被ってしまうと大変かも…
都市建設については、中間決算を狙いながら都市を育てていきます。プラントのレベルとしてはレベル3まであり、どの資源を目的としてどの順でアップグレードするか思い悩むことになります。
この戦略を考えつつカードのプレイ順を考えるのが悩ましく予定通りにいったときは気持ち良さがあります。カード効果については、カード同士をコンボさせるよりは各アクションのコストが下がる設計になっておりカードが増えるにつれてアクション効率が上がっていく感じが楽しめます。
ワーカープレイスメントゲームが好きな方や、開拓系ゲームが好きな方は遊んでみて欲しい一作です。
おわりに
今回は海底都市を作り上げるワーカープレイスメントゲーム『アンダーウォーターシティ』をご紹介しました。
アクションカードは英語盛りだくさんなので、日本語版が出るのはありがたく発売が楽しみです!
ゲーム詳細
ゲーム名 | アンダーウォーターシティーズ (Underwater Cities) |
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デザイナー | Vladimír Suchý |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 80~150分 |
対象年齢 | 12歳~ |
メーカー |