ゲーム名 | パルサー2849 (Pulsar 2849) |
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ゲームデザイナー | ウラジミール・スヒィ (Vladimír Suchý) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 60~90分 |
年齢 | 14歳~ |
2849年の宇宙で惑星開拓をするダイスゲーム!
『パルサー2849』は、2849年の探険して様々な惑星を開拓するダイスゲームです。手番では、2つのダイスを獲得・使用することで宇宙船を進めたり様々な投資をしたりすることで宇宙での影響力を拡大します。
ゲームデザイナーは、『おかしな遺言』を手がけたウラジミール・スヒィ氏。『コードネーム』などの出版元であるチェコゲームスから発表されています。
勝利条件
ゲーム終了時に最も多くの得点を獲得したプレイヤーが、ゲームに勝利します。
終了条件
全8ラウンドが終了すると、ゲームが終了します。
ゲームの準備
中央に円形のゲームボードを広げ、惑星タイル・投資タイル・プレイヤー駒などを配置します。
各プレイヤーに、プレイヤー駒と円形の駒を渡します。プレイヤー駒は、ゲームボード上に配置。
手番でやること
手番では「1.ダイスフェイズ」「2.アクションフェイズ」「3.生産フェイズ」を行い、3つのフェイズが終わるとラウンドが終了します。
1.ダイスフェイズ
まず最初にスタートプレイヤーから順にダイスを1つずつ獲得します。
ダイスの獲得は、スタートプレイヤーから順に1➔2➔3➔4➔4➔3➔2➔1のように行います。
マーカーの移動
ボードには2つのマーカーが用意されており、上は手番開始順を下はキューブ獲得順を表しています。
配置されたダイスの中央値に黄色のマーカーが置かれ、そこからどのくらい離れたダイスを獲得したかによってマーカーが移動します。
上の写真の場合、「1」のダイスを獲得するとマーカーが左に3つ。「6」のダイスを獲得するとマーカーが右に3つ移動します。
2.アクションフェイズ
スタートプレイヤーから順に「1.ダイスフェイズ」で獲得したダイスを使ってアクションに割り当てます。
ダイスの使用方法は複数あります。
A.宇宙船駒の移動
ダイスの出目分だけ、宇宙船駒を移動させます。このとき、通過もしくは移動した先の惑星群に円形駒を配置します。
また、ルート上の光っている場所へ止まると「パルサー」と呼ばれる輪っかのタイルを配置することができます。「D」で獲得できる「ジャイロダイン」と組み合わせると、ラウンド毎に得点を獲得することができます。
B. 技術特許の取得
円形ディスクを技術ボードに配置します。これにより、永続効果や一時効果の得点を得ることができます。ラウンド毎に技術ボードの能力が解放されます。
C. ダイス修正トークンの獲得
ダイス修正トークンを獲得します。「±1」のものと「+2」のものの2種類があります。
D. ジャイロダインタイルの獲得
パルサーと呼ばれる黄色の輪っかの中にはめるタイルのことを「ジャイロダインタイル」といい、それを購入します。輪っかのなかにはめることで、ラウンド終了時に得点を獲得します。
E. 伝送機の獲得
伝送機と呼ばれる機械のタイルを獲得。必要な全てのダイスを支払うと得点になります。(写真をとりわすれた…)
3.生産フェイズ
パルサーによる得点獲得。スタートプレイヤーの移動などを行い次ラウンドの準備を行います。
この3つのフェイズを全8ラウンド繰り返します。
得点計算
ゲーム終了条件を満たしたあと、得点計算を行います。
サマリーシートに書かれた各得点要素を合計していきます。最後に大きく加算される要素として、いくつの惑星に自分の駒を置いたかと目的達成ができたかがあります。
ゲーム開始時に上の写真のような目的タイルが公開されており、これの達成状況とキューブを持っているかどうかによって加点がされます。
これらの点数を合計して、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
実際に遊んでみて
ラウンド毎に2つしかダイスを選べないため、ダイス選びとどのアクションを選択するかを考えます。そのため、惑星に駒を配置したり技術特許を取得することで獲得できる追加ダイスが実質手番を増やす形になっており、そこをうまく選びながら手数を増やす必要があります。
得点の獲得の手段は、ルート構築・パルサー建設・伝送機・目的達成・技術特許など様々でどこに特化するのかがプレイやー毎にわかれます。
▲ゲーム終了時の様子
今回は4人プレイで全目標達成と14箇所に駒を配置したので、ゲーム終了時にががっと得点が入りました。53点が一気に入った時の爽快感はなかなかのものでした。パルサーや伝送機で他プレイヤーの得点が現在進行系で得点が入るため、そちらが羨ましく途中で心変わりしそうになりました…
やりたいことが丁度やりきってゲームが終われる感じで、ゲーム終了時の達成感はありました。今回は使いませんでしたが、固有の技術を使える個人タイルも用意されておりそちらを追加して遊ぶのもおもしろそうです。得点要素のタイルや星の配置なども毎回ランダムであるため、リプレイアビリティのあるゲーマーズゲームだと思います。
おわりに
宇宙開拓ダイスゲーム『パルサー2849』をご紹介しました。
1ラウンドで2アクションしか行えないため、1つ1つのアクションが重みを持ちます。目的タイルを考慮しつつ、どこの要素で尖った動き方をするかを考えてダイスを選ぶのが楽しかったです。ダイスドラフトがお好きな方は遊んでみてはいかがでしょう。