(出典:ゲームマーケット公式サイト)
ゲーム名 | フィルムを巻いて! |
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メーカー | Saashi & Saashi (2016) |
ゲームデザイナー | Saashi |
人数 | 2~4人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 12歳~ |
『フィルムを巻いて!』は、ハーフサイズカメラでの撮影がテーマのカードゲームです。
より多くの素敵な写真をカメラに収めることを目指します。
ゲームデザイナーは、『COFFEE ROASTER』のSaashi氏です。イラストが非常にポップでお洒落なため、ゲームマーケットでは毎回話題に上がるサークルの1つです。
ゲームの目的
カードを自分の場に出し、より多くの勝利点を獲得することを目指します。
勝利条件
ゲーム終了時、最も多くの勝利点を持っているプレイヤーがゲームに勝利します。
ゲーム終了条件
場にあるカードを補充することができないとき、ゲームが終了します。
カードについて
(出典:Saashi & Saashi — フィルムを巻いて!)
カードは、1~12までの数字が7色各1枚ずつ用意されています。
カードの裏面は、カードの色と数字が「1~6」「7~12」のどちらのカードかを確認することができます。
カードの表面は、光沢がありツルツルしている部分とザラザラしている部分が混在していてこだわりが感じられます。(ちょっと写真ではわかりづらいですが・・・)
ゲームの準備
- 共通の場に、カードを4×4になるように並べます。(中央の2列は裏向きで配置)
- 各プレイヤーに5枚ずつカードを配ります。
手番でやること
手番でプレイヤーは、3つのアクションを行う必要があります。
このゲームでは、手札の入れ替えは基本的に行うことができません。許されているのは、「2.手札を1枚差し替える」のアクションを行うときのみです。手札の持ち方としては、『ボーナンザ』のような形式となっています。
1.カードを選び、手札に加える
(出典:Saashi & Saashi — フィルムを巻いて!)
場から1~3枚のカードを選び、手札に1枚ずつ加えます。
2.手札を1枚差し替える
(出典:Saashi & Saashi — フィルムを巻いて!)
手札のカードを1枚だけ差し替えることができます。(手札の下にあるカードを1枚上に持ってくる)
3.手札を自分の場に配置する
(出典:Saashi & Saashi — フィルムを巻いて!)
手札の一番下に重なっているカードから順に、自分の場に出します。
このとき、場に出す枚数は「1.カードを選び、手札に加える」で選んだ枚数と同じです。基本的に手札は常に5枚です。
カードの選び方について
カードが並んでいる一列を選び、外側からカードを獲得します。
カードの並べ方について
自分の場に出したカードは、2枚目のカードを出した際「昇順」に並べるか「降順」に並べるかが決まります。
2枚目以降のカードは、既に出しているカードとの差が3以下のカードである必要があります。
差が4以上のカードを出してしまうと、ゲーム終了時にマイナス点(1枚-2点)になります(カードを裏向きにする)。裏返したカードの次のカードは、4以上の差があるカードを出すことができます。
ボーナスカードについて
ボーナスカードが各色1枚ずつ用意されています。
自分の場に4枚目のカードを並べた場合、ボーナスカードを獲得することができます(1枚5点)。早いもの順なので、他のプレイヤーに取られてしまったら、獲得することができません。
サンセットカードについて
(出典:Saashi & Saashi — フィルムを巻いて!)
このカードが登場すると、手札の枚数が5枚から3枚になります。
これによって、よりカードのハンドリングが難しくなります。
得点計算
各色の列に並んだカードの枚数に応じて得点を獲得することができます。
枚数 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7+ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | -3 | 1 | 3 | 4 | 7 | 8 | 10 | 11 |
その他に「ボーナスカード」と「裏返したカード」の点数を合計し、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
おわりに
見た目のおしゃれさと裏腹に骨太でしっかりしたプレイ感のあるカードゲームで痺れました。
得点のキモであるカードの数列については、他プレイヤーのカードを見つつリスクを取ってカードを裏返す。判断が必要になってきます。
共通の場に出ている裏返ったカードも、他のプレイヤーの場札や自分の手札をみつつある程度予想して獲得していく戦略を考えるのが非常に面白かったです。
カードを手番でより多く取った方が、カードが沢山出して高得点が狙える。しかし、数列がうまく並べることができないという悩ましさがありました。数列の並びにおけるジレンマは、クニツィア氏がデザインした『ケルト』に通じる部分があると思いました。
デザイン、システム、パッケージがハイクオリティなゲームでした!!