世界の6都市に摩天楼を建築する陣取りゲーム
『マンハッタン』は世界の6都市に摩天楼を建築する陣取りゲームです。1994年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したゲームです。
日本では、メビウスゲームズさんが取り扱っており、2017年においても流通が続いているゲームです。そして、メビウスおやじさんが一番好きなゲームだったはずです。(ソースは忘れました)
ゲームデザイナーは、アンドレアス・ザイファルト氏です。『プエルトリコ』や『郵便馬車』などのゲームを送り出しています。2006年に『郵便馬車』でもドイツ年間ゲーム大賞を受賞しています。
ゲームの目的
ビルを建築し、より多くの得点を稼ぐことを目指します。
勝利条件
ゲーム終了時、 最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全4ラウンド(※4人プレイ時)が終了すると、ゲームが終了します。
ゲームの準備
各プレイヤーにビルパーツと4枚の手札カードを配ります。 ビルパーツは高さが4種類あり、種類によって個数が異なります。
手札カードには、コマを配置する際に各摩天楼エリアのどの位置にコマを配置できるかが示されています。
ゲームの流れ
ゲームは、全4ラウンド行います。
ラウンドについて
ラウンド開始時、各プレイヤーはラウンドで使うビルパーツを6つ(※4人プレイ時)選びます。
このビルパーツがなくなると、ラウンドが終了します。
手番について
手番は、スタートプレイヤーから順に1人ずつ行います。
手番でやること
手番でやることは、2つのみです。
- ビルパーツを配置する
- 手札を補充する
1.ビルパーツを配置する
手札のカードを1枚選んで使います。カードには、3×3のマス目が書かれており、その1箇所が赤くなっています。
この、赤くなっている箇所に自分のビルパーツを配置します。
自分のビルパーツが一番高い位置に置くと、そのビルの所有者になります。
2.手札を補充する
山札から手札を1枚補充します。手札の枚数は、常に4枚です。
ビルパーツ配置について
ビルパーツを配置することのできるエリアは、全部で6箇所あります。配置の条件を満たしていればどの場所にでも置くことができます。ただし、ビルを配置する場所は手札で示された場所になります。
ビルの配置条件
配置する先のマスの状態に応じて、条件が変わります。
ビルが建っていない場合
自由に配置することができます。
自分のビルが建っている場合
既に建てているものの上に、配置することができます。
他プレイヤーのビルが建っている場合
他のプレイヤーが既に立てている階数(高さ)の合計値以上になる場合、配置することができます。
得点計算
ラウンド終了後、得点を計算します。3つの項目について確認します。
1.最も高いビルの確認(※)
6つのエリア全体で、最も高いビルの所有しているプレイヤーが3点を獲得します。
版によっては、最も多くのビルを所有しているプレイヤーが3点を獲得するルールになっている場合もあります。
プレイ感や戦略が、大きく変わるのでお好きな方を探してみてもいいかもしれません。今回の説明は、メビウスゲームズさんの公開訳に基づいています。
2.各エリアのオーナー数の確認
6つのエリア毎に、最も多くのビルを所有しているプレイヤーが2点を獲得します。
3.所有ビル数の確認
所有しているビルの数につき1点を獲得します。
バリアントルール/遊び方
メビウスゲームズさんのブログに、【ゴジラバリエーション】と【ミニラバリエーション】の2つのバリアントルールが公開されています。
こちらのルールは、基本ルールに追加して遊ぶものになります。このルールが、なかなか面白いらしいとの噂を聞いたので、載せておきます。
ゴジラバリエーション
手番でビルを配置したあと、ゴジラのコマを1マス動かします。動かす方向は、出したカードの示したものと同じです。
ゴジラが移動した先にビルがある場合は、全てゲームから取り除きます。
ミニラバリエーション
手番でビルを配置したあと、ミニラのコマを1マス動かします。動かす方向は、出したカードの示したものと同じです。
ミニラが移動した先にビルがある場合は、ビルの一番上のパーツをゲームから取り除きます。
詳細は、メビウスゲームズさんのウェブページをご確認ください。
おわりに
ビルを置いては置かれてを繰り返す陣取りゲームです。奪い合いはとても熾烈です。他のプレイヤーの思惑を潰しつつ自分がどう伸びるかを考えるのが楽しいゲームだなと思いました。
ただ、手札によって配置できる場所絞られるため、どうにもならないこともあったりはします。
立体感のあるゲームなので、見た目からくるワクワク感はとても魅力的です。立体感のあるゲームや陣取りゲームが好きな方は、遊んでみてはいかがでしょうか。