ゲーム名 | クイーンドミノ (Queen Domino) |
---|---|
ゲームデザイナー | ブルーノ・カタラ (Bruno Cathala) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 約25分 |
年齢 | 8歳~ |
メーカー | Blue Orange Games (2017) |
2017年ドイツ年間ゲーム大賞作『キングドミノ』の続編!
『クイーンドミノ (Queen Domino)』は、影響力のある王国を建設するタイル配置ゲームです。 「小麦畑」「森林」「湖沼」「放牧地」「沼地」などの様々な地形があり、土地を組み合わせて王国を拡大していきます。
本作は、2017年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『キングドミノ』の続編となっており、単独で遊ぶことも組み合わせて遊ぶこともできます。
ゲームとしては、得点要素が増えていることでよりゲームの複雑性は増しています。ゲームデザイナーは前作と同様、ブルーノ・カタラ氏です。
『キングドミノ』については、過去記事を御覧ください。
参考
ゲーム紹介『キングドミノ (Kingdomino)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全12枚のタイルを配置するとゲームが終了します。
ゲームの準備
場の中央にコンポーネントを配置します。
前作と同様に手番でプレイヤーが獲得する「土地タイル」、そして「建物タイル」「塔駒」「徴税人駒」などが新しい要素としてあります。
各プレイヤーには、「城タイル」「7金」「徴税人駒」を受け取ります。
手番でやること
「地形タイル」の上側に配置したプレイヤーから順に手番を行います。
手番では、以下の最大5つのアクションを行うことができます。
- 「地形タイル」の獲得(必須)
- 「徴税人駒」の配置(任意)
- 「建物タイル」の購入(任意)
- 「建物タイル」の廃棄(任意)
- 「プレイヤー駒」の移動(必須)
『キングドミノ』では「1」と「5」のみのアクションでしたが、本作では「2」~「4」が追加された形となります。
1.「地形タイル」の獲得
プレイヤー駒を置いたタイルを獲得して、自分の場に並べます。
この時既に配置されているタイルに隣接する必要があり、全体が5×5のマスに収まるように置きます。
2.「徴税人駒」の配置(任意)
配置したエリアに「徴税人駒」を置くことで、「徴税人駒」を配置した地形からお金を獲得します。(※1回限り)
上の写真の小麦畑の場合、駒配置時に「4金」を獲得します。
3.「建物タイル」の購入(任意)
「建物タイル」がボードの上に並んでいて、お金を支払うことで獲得します。オレンジ色の建築予定値タイルの上に「建物タイル」を配置することができます。
タイル裏面(灰色)の左上には、獲得することができる資源が。タイル表面(オレンジ色)の右下には、ゲーム終了時に獲得できる得点が書かれています。
建物タイルを配置することができるのは、空いているオレンジ色の地形を持っている場合に限ります。
4.「建物タイル」の廃棄(任意)
「建物タイル」の配置されているボードの左端には、ドラゴンが潜んでいます。手番プレイヤーは1金を支払うことで「建物タイル」を1つ燃やすことができます。(ひどい!!)
5.「プレイヤー駒」の移動
プレイヤー駒を次のラウンドで獲得するタイルの上へ移動させます。
クイーン駒について
ゲーム中には、クイーン駒が登場します。クイーンは、建物の建築時に獲得できる塔の駒を最も多く持っているプレイヤーの元へいきます。
クイーン駒を持っていることによるメリットは、2つあります。
- 建物タイルを1金安く購入できる
- ゲーム終了時、王冠として扱うことができる
姫は、塔がお好きなようです。
得点計算
全プレイヤーが12枚のタイルを配置し終わると、ゲームが終了します。
地形毎に得点計算を行い、その後建物タイルの得点計算を行います。地形の得点計算は「王冠の数×つながっている同じ地形の数」で計算されます。
最も得点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。
実際に遊んでみて
『クイーンドミノ』では、「塔駒」や「徴税人駒」の登場によって全体的に立体感が増して王国を作っている感じがより増しました。
手番でやることも増え、高得点を狙うために考える要素も増えました。『キングドミノ』のタイル選びの面白さに、建物タイルによる追加得点の要素が加わっているので、『キングドミノ』で考えることが少なくてあっさりしていているなと思った人にはこちらの方が好みかもしれません。
▲ゲーム終了時の様子
配置した地形と、建物タイルによるシナジーを出すことで得点を最大化することができます。
建物を建てることのできる地形は、数字の大きいタイルに配置されているために常に建物を建てることができる地形を取り続けることができるわけではありません。
今ある地形などを考慮しつつ、建物の取捨選択が必要になります。気に入ったタイルが出ていなければ、ドラゴンを使ってタイルを破棄することでタイル循環を進めることもひとつ鍵になるかと思います。
どうしても続編という位置づけになっているため『キングドミノ』と比較されてしまうかと思います。『キングドミノ』がシンプルなルールでの面白さがあったため、今回の追加要素をどう捉えるかは好みが分かれそうです。個人的には、『キングドミノ』のシンプルなルールと誰でもとっつきやすい点が好みではありました。
ただ、『クイーンドミノ』が先に発売された作品であったならば『キングドミノ』がシンプルすぎて物足りないというような評価になった気もしており悩ましいところです。
おわりに
今回は、王国を作るタイル配置ゲーム『クイーンドミノ』をご紹介しました。
よりゲーマー向けになった『キングドミノ』という感じです。2作品を組み合わせて遊ぶロイヤル・ウェディングという追加ルールもあるので、そちらでも遊んでみたいところです。そいではまた〜