ゲーム名 | サイズ:大鎌戦役 (SCYTHE) |
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メーカー | Stonemaier Games (2016) |
ゲームデザイナー | Jamey Stegmaier |
人数 | 1~5人 |
時間 | 90~115分 |
年齢 | 14歳~ |
『サイズ:大鎌戦役』はこんなゲーム!
『サイズ:大鎌戦役 (SCYTHE)』は、1920年代の仮想ヨーロッパを舞台に5つある派閥の代表となり、領土の拡大、資源獲得などを通して影響力のある派閥にすることを目指す。
手番では4つのアクションから1つを選んで実行します。全9種類の目標が用意されており、このうち8つを達成するとゲームが終了します。
Kickstarterで約2億円の出資を募った人気ゲームで、拡張セットも全3種が発売されています。
サイズ-大鎌戦役-拡張 彼方よりの侵攻
『サイズ-大鎌戦役-拡張 彼方よりの侵攻』は、「アルビオン」と「戸川幕府」の2つの新国家を追加に。
さらに、ゲームの最大プレイ人数が7人まで対応。
サイズ-大鎌戦役-拡張 風に舞う策謀
『サイズ-大鎌戦役-拡張 風に舞う策謀』は、「飛行船」と「決議案」の2つのモジュールが追加に。
「飛行船」は対戦相手が支配する区域を含めたどのような区域の上も自由に飛行し、資源や労働者を輸送することが可能。一方で、「決議案」はのゲーム終了条件を変化させる。
それぞれ個別に追加することも可能。
サイズ-大鎌戦役-拡張 フェンリス襲来
『サイズ-大鎌戦役-拡張 フェンリス襲来』では「キャンペーン」と「モジュラー」の2つの要素が追加されます。
キャンペーン
8話各「エピソード」によって、大鎌戦役の世界で起きた特別な事件や歴史の転換点を体験することになります。また、単に勝ち星を積み重ねていくだけのキャンペーンではなく、各エピソードで目的を達成したプレイヤーには、その後のエピソードで有利となるボーナスが与えられるようになっています。ルールブックは52ページにも渡る。
モジュラー
キャンペーンの代わりに、新しい11種類のモジュールをプレイヤーの好みに合わせて組み合わせで使用することができます。このモジュールはすべての拡張と完全に互換性があります。
『サイズ:大鎌戦役』のゲーム準備
ゲームボードを配置。その後、各プレイヤー駒をキャラクターの初期位置に配置します。初期位置は開始時に配られる勢力ボードによって決まります。
▲3人プレイ初期セットアップの様子
2種類の個人ボードをくばります。片方が勢力ボード。もう一方がアクションボードです。どちらのボードもプレイヤーごとに異なります。
勢力ボード
勢力ボードには、プレイヤーの派閥の特殊アクションと初期資源などが書かれています。
アクションボード
▲アクションボード
アクションボードには、プレイヤーが手番で行うことのできるアクションとコストが書かれています。
ボード上の木駒を手番のアクションで移動させることにより、その下に書かれたアクションが使えるようになったりします。
『サイズ:大鎌戦役』のルール/遊び方
手番では、「移動」「軍備」「交易」「生産」の4種類のうち1種類のアクションを行うことができ、スタートプレイヤーから順に手番を行います。
アクションボードが横方向に4つに区切られていて、そのうち1つを選びます。例外を除いて、2度同じアクションは選べません。
アクションボードには、必須アクション(上段赤枠)と任意アクション(下段青枠)の2つが書かれています。これらの組み合わせと必要コストは、ボードによって異なります。
1. 移動
盤面に配置した駒を移動します。もしくは、2金を獲得します。
2. 軍備
1金を支払って、軍事力を得る。もしくは、戦闘時に使える軍事力カードを獲得します。
軍事力を得る場合は、ゲームボードの右下にある軍事力マーカーを動かします。
3. 交易
1金を支払って、好きな資源2種類を獲得。もしくは、2民心力を獲得します。
民心力を獲得する場合は、ゲームボードの左上にある民心力マーカーを動かします。
4. 生産
軍事力/民心力/お金など(ワーカーの状況による)を支払って、生産を行います。
ゲームボード上のワーカー駒のいる場所に何らかのマークがついていれば、資源を獲得します。
上の写真の場合は、ワーカー(資源じゃないけど)を獲得します。
『サイズ:大鎌戦役』の任意アクション
手番で行える任意アクションは「改善」「配備」「建設」「徴兵」の全4種類。それぞれ以下の通り。
1. 改善
必要資源を支払い、アクションボード上のキューブを上段から下段に移動します。
これにより、上段のアクションが強化され下段のアクションに必要なコストが減ります。
2. 配備
必要資源を支払い、メックと呼ばれる機械を勢力ボードの上からゲームボード上に配置します。
メックは、同時に複数のワーカーを移動できる他、川を超えることができるようになったりと4種類ある特殊能力の1つが解放されます。
3. 建設
必要資源を支払い、アクションボードの上段にある建物駒をゲームボードのワーカーのいる場所に置きます。
これにより、上段アクションが強化されます。
4. 徴兵
必要資源を支払い、アクションボードの下段にある円柱駒を勢力ボードに移動します。
これにより、勢力ボードで示された軍事力/民心力/お金/軍事カードが1種類もらえ、さらに全てのプレイヤーが該当の下段アクションを行う度にボーナスを獲得できます。
『サイズ:大鎌戦役』の戦闘
移動していると、どうしても他のプレイヤーとぶつかってしまう場合があります。
その場合、戦闘になります。戦闘の際は、自身の軍事力(最大7使用可能)と軍事カード(対象マス上のリーダー駒/メックの数×枚数)を使って軍事力を比べます。
数の大きい方が勝ちそのマスに残ります。ただし、勝ったプレイヤーの民心力が下がります。そして、負けたプレイヤーは駒が開始位置に戻ります。
『サイズ:大鎌戦役』のゲーム終了と得点計算
終了条件
いずれかのプレイヤーが8つの目標を達成したときゲームが終了します。ゲーム終了時、最も勝利点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
全9種類の目標
- 目的カードを1つ達成する
- 6つの「改善」を行う
- 4つの「メック」を配置する
- 4つの「建物」を配置する
- 4つの「補充兵」を配置する
- 8つの「ワーカー」を配置する
- 戦闘に勝利する
- 民心を「18」にする
- 戦力を「16」にする
得点計算
ゲーム終了後、得点計算を行います。以下の要素が勝利点VPとなります。
- 所持金(1金=1VP)
- 達成した目標の数(1目標=3/4/5VP)
- 領地の数(1領地=2/3/4VP)
- 資源の数(2資源=1/2/3VP)
- 建造物ボーナスタイル(ボーナスタイル条件によるが、建造物の配置位置に応じて勝利点)
目標、領地、資源による勝利点は民心力に応じてVPが変動します。
『サイズ:大鎌戦役』のレビュー
ミニチュア、木駒がたくさんで遊んでいて幸福感を感じました。
大きいメックの駒があるため、ほかプレイヤーとの戦闘が頻繁に発生するのかとプレイ前は思っていましたが、まったくそんなことはなく割りと平和に進んでいきます。
盤面をすすめて資源を獲得することによって、自分のアクションボードを成長させていくのがとても楽しいです。同じアクションは2度行えないため実質的には3択を手番で選ぶことになることにより2~3手番先の見通しも良いです。
ダウンタイムも短いため、すぐに手番が回ってきます。プレイ時間を気にせず没入してしまう素晴らしいゲームでした。
プレイするキャラクターによる開始位置やアクションボードによって大きく戦略が変わります。なので、繰り返し遊べる内容となっています。
5キャラクターいるので、最低5回は遊びたいところ!