ゲーム紹介『ワールズフェア 1893 (World's Fair 1893)』

『ワールズフェア1893』について

1893年に行われた「シカゴ万国博覧会」がテーマの陣取りゲームです。

ゲームデザインは、「ゴールドウェスト(Gold West)」をデザインしたJ. Alex Kevern氏です。昨年の秋にKickstarterにて約５００万円の出資を集めたゲームです。

（出典：Wikipedia）

アメリカのシカゴで実際に開催された万博で、世界初の巨大観覧車「フェリスの車輪」がシンボル的存在だったそうです。『ワールズフェア1893』でも、ゲームボードの中央に観覧車が配置されています。

1800年代から観覧車が存在していたということに驚きです。『ワールズフェア1893』では、実際に万博て披露された展示物がカードに描かれています。

基本的には、５箇所あるパビリオンに自分の色のキューブを１個置くだけです。それに伴ってアクションを順次処理します。

カードは３種類あります。左から、「展示カード」「有力者カード」「ミッドウェイチケット」です。

（出典：Foxtrot Games）

カードは５箇所のパビリオンにそれぞれ配置され、手番でキューブを配置することで、そのエリアに置かれたカードを全て獲得します。

ラウンド終了時、展示チップに変換できます。イラストがユニークで、実際の展示物の説明の記述があるのが粋だなと思ってます。

次回手番時に必ず使用します。追加でキューブを置いたり、移動したりすることができます。

獲得時、観覧車を１進めます。ラウンド終了時に、１勝利点にもなります。

以下の手順で処理を行います。

展示チップのセットコレクションに応じて、勝利点を獲得します。

１種：１点、２種：３点、３種：６点、４種：１０点、５種：１５点

エリアマジョリティーとセットコレクションが組み合わさったゲームでした。インスト含め６０分程度のボリュームで、長くないのに程よく考えどころがあり、面白かったです。

カードを得点化するにあたり、エリアを取らなくてはいけない。でも、キューブを置くときに貰えるカードが自分の戦略とずれている。そんなジレンマを楽しめる点が特に気に入っています。

３ラウンド目は、キューブを追加で置く「有力者カード」が非常に強く感じました。効率良く、カードをチップ化してセットコレクションを集めることで、勝利点は伸びますが思う通りにはいかない悩ましさがあります。

陣取りゲームが好きな方にオススメのゲームです。

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Renegade Game Studios