ブラーノ
Burano, 彩色島 (EmperorS4 Games, 2015)
ゲームデザイン:Yu-Chen Tseng, Eros Lin
プレイ人数: 2~4人 対象年齢:12歳以上 プレイ時間:90~120分
ゲームについて
- 名声を高め、ブラーノ島で一番の家族となるゲームです。
ブラーノ島とは
イタリア北東部ヴェネツィアの潟にある島で、カラフルな家が建ち並び、レース編みが名産です。
(出典:Expedia)
ゲームデザインは、「Yu-Chen Tseng, Eros Lin」氏。
BGG上では、「ブラーノ」が3作品目となるようです。
好きなゲームデザイナーは「Stefan Feld」氏だそうで、本作も多様な得点手段が用意されています。
ゲームの流れ
- 各自個人ボードを持っており、個人ボードはこのような感じになっています。
- キューブタワー構築
- プレイヤーの手番(3~4ターン)
- 決算
家族は、全部で12人。彼らを島の各地に配置して名声点を獲得していきます。
ゲームは、春~冬を通して合計14ターンの手番を行います。
春と夏には4ターン。秋と冬には3ターンを行います。
以下の3つの処理をそれぞれの4つの季節で行います。
勝利条件
ゲーム終了時に最も勝利点の高いプレイヤーが勝利します。
ゲーム終了条件
全てのターンが終わり、決算が終了したときゲームが終了します。
手番について
- 手番では、3種類のアクションを最大4回まで行うことができます。
- A.家キューブを降ろす
- B.家キューブを建てる
- C.屋根を塗る
- 漁
- レース編み
- 収入
- 島の獲得エリア数に応じて、名声点を獲得
- 工場の獲得エリア数に応じて、名声点を獲得
- ワークディスクの噴水の数に応じて、名声点を獲得
- 4名声点を獲得
多くのアクションを行うほど、多くのお金を支払う必要があります。
- 1アクション目:1金を得る
2アクション目:3金を払う
3アクション目:3金を払う
4アクション目:4金を払う
A.家キューブを降ろす
自分ボード上に積み上がった、家キューブをスタンバイエリアに置きます。
(スタンバイエリアはこの山の裏側にあり、3つまでキューブを置けるようになっています。)
B.家キューブを建てる
家キューブを本島エリアに配置します。家キューブはスタンバイエリアから出します。
このとき、屋根に書かれた色の上に同じ色のキューブを置くと「特権」を1ポイント獲得できます。
建てた際のキューブの色に応じて3種類のアクションを行うことができます。
1. 漁
2. レース編み
3. 収入
C.屋根を塗る
屋根のタイルをキューブとキューブの上に配置します。
屋根の種類は全部で4種類あり、配置した屋根に応じて名声点を獲得します。
さらに、『「特権」を2ポイント』もしくは『特殊ボーナスカード』を獲得します。
決算
- 季節の終わり毎に決算が行われます。
- 島の獲得エリア数の順位に応じて、名声点を獲得する
- 工場の獲得エリア数の順位に応じて、名声店を獲得する
- マーカーを交換する(次ラウンドの準備)
- 家キューブを補充する(次ラウンドの準備)
- 屋根を補充する(次ラウンドの準備)
- スタートプレイヤーマーカーを移動する
最初の2つが名声点の獲得。残りが、次のラウンドの準備となっています。
特権ポイント
- ポイントを消費することで、追加アクションを行うことができます。
- 漁特権:
島にある船小屋の色を変更する。 - レース特権:
工場のワーカー移動と、他プレイヤーのワーカーを取り除く。 - キューブ特権:
好きな色の家キューブをキューブタワーに追加する。 - コイン特権:
キューブタワーにある家キューブを返却することで、1金を得ます。
ゲーム中での帳尻合わせに多様します。
特権の種類は全部で4種類あります。
おわりに
- 見た目がとても華やかで、思わず完成後の島を写真に収めたくなるゲームです。
プレイ時間としては、4人プレイで3時間程かかる重量級ゲームとなっています。
ゲームのメインとなる家キューブの配置は、どのアクションを取るのかが悩ましいです。お金の力で手番を増やすことができるため、どこで3/4アクション目を取るかの判断が重要になってきます。そのため、お金はほとんどアクションに支払われるため、計画的な収入が必要です。
決算時に発生する主な得点手段は、「島」もしくは「工場」のエリアマジョリティ争いになります。ここに関して、特権ポイントをうまく使うことで自分の有利なようにエリアを占有していく必要があります。今回プレイした中では、春~夏が「島」と「海産物」の獲得争い。秋~冬が「工場」の獲得争いといった流れになっていました。
手番における処理が非常に多く、考える時間は長くなりがちになりがちです。1手番で最大4アクション。その上、特権アクション等も使用することができるため1手1手の順番もよく考えねばならず、とても悩ましかったです。
と色々書きましたが、じっくり時間をかけて遊べるゲーマーズゲームでした。
国内では、すごろくやさんで取扱いされるようです。
それではまた~。