ゲーム名 | 探偵クラブ (Detective Club) |
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デザイナー | Oleksandr Nevskiy |
プレイ人数 | 4〜8人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 8歳〜 |
版元 | IGAMES |
メーカー | Engames |
『探偵クラブ』ってこんなゲーム!
『探偵クラブ』はメンバー内にいる密謀者を探し出す正体隠匿系イラストコミュニケーションゲームです。
配られたメモ帳に描かれたお題に沿ったイラストカード(証拠カード)を出していきます。プレイヤーの中には、お題を知らないプレイヤー・密謀者が潜んでいます。
各プレイヤーがなぜそのイラストカードを選んだのかを聞いて、そのヒントから誰が密謀者であるかを探し出すことを目指します。
ストーリー
『探偵クラブ』はふたたび新メンバーに加わってもらうことになった。君も招かれたそのひとり。しかし、まずは君が真の探偵たるところを示してもらいたい。
証言を良く聞き、証拠を解析することで、誰が皆を欺こうとしているのかを当てて欲しい。最も注意深く、そして狡猾な者が勝者となるだろう。ようこそ、探偵クラブへ!
『探偵クラブ』の勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
『探偵クラブ』の終了条件
ゲームは、全プレイヤーが「出題者」をおこなうとゲームが終了します。
『探偵クラブ』内容物
- 証拠カード:168枚
- 得点トークン:68枚
- 投票コマ:8個
- プレイヤーマーカー:8枚
- メモ帳:7冊
- 鉛筆(出題者マーカー):1本
『探偵クラブ』ゲームの準備
各プレイヤーに「証拠カード 5枚」「プレイヤーマーカー」「投票トークン」を配ります。
『探偵クラブ』ルール
「探偵クラブ」は以下の順に手番が行われます。
出題者は自分の「証拠カード」の中から2枚を選びそれらから連想されるお題を秘密裏に考え、その後「メモ帳」にお題を記載をします。
その際、1冊だけお題を書いていないメモ帳を用意する必要があります。
各プレイヤーは裏向きにされた「メモ帳」を1冊受け取ります。
その際、何もお題が書かれていない「メモ帳」を受け取ったプレイヤーは「密謀者」となります。
各プレイヤーは、「メモ帳」に書かれたお題にあう「証拠カード」を1枚ずつ出していきます。
全プレイヤーが2枚ずつカードを出すと、次のフェイズに移ります。
出題者のプレイヤーは、お題が何であるかを発表し、2枚のカードを選んだ理由を発表します。他のプレイヤーも同様に2枚のカードを選んだ理由を発表していきます。
各プレイヤーはこんな感じで、「証拠カード」を選んだ理由を説明します。
お題:スイーツ
【青のプレイヤー】
- 「1枚目のカードは、フルーツがたくさん描かれているので選びました。」
- 「2枚目のカードは、スイーツと言えばお茶が必要だと思ったので選びました。」
【緑のプレイヤー】
- 「1枚目のカードは、ドラゴンがマンゴーに巻きついてるので選びました。」
- 「2枚目のカードは、スイカが描かれてるので選びました。
全プレイヤーがイラストカードを選んだ理由を発表した後、出題者以外のプレイヤーは誰が探偵ではなく密謀者であるかを選びます。
出題者の隣のプレイヤーから順に誰が「密謀者」であるかを「虫眼鏡トークン」を使って投票します。
その後、誰が「密謀者」であるかを発表し得点を獲得します。
- 密謀者に投票した探偵:3点
- 密謀者の投票数が1票以下の場合:密謀者5点、出題者4点
(※2票以上の場合得点なし)
『探偵クラブ』のレビュー
基本的にはイラスト連想ゲームなので、一見「ディクシット」などと近いのかなと想像していたのですが、全く異なったプレイ感でした。
イラスト連想ゲーム風な正体隠匿ゲーム!
ルール概要を読んでお分かりかと思いますが、何を隠そうこのゲームはイラスト連想ゲームの皮を被った正体隠匿ゲームなのです。
密謀者としてカードを出す際や理由を説明する際は本当にドキドキして、カード説明の際もしどろもどろになることが多々あります(というかなりました)。
探偵側は常に他プレイヤーを疑いながら、密謀者側は常に平静を装いながらプレイしていきます。
平静を装いながら探偵を装う密謀者は心臓バクバク!
密謀者は、他のプレイヤーの出しているカードにあわせてどのイラストカードを出すのかを考えつつわかってる風なリアクションをしなくてはいけないわけです。
ここには、普段通りの演技をしつつ当たり障りないカードを選ぶ力が求められます。
「ヒントなしで証拠カードを出すなんて、すぐにバレちゃうんじゃない?」と思われるかもしれませんが、投票時に票が割れてバレなかったりするのが面白いところです。
というのも、探偵だったとしても証拠カードの説明が下手だったり説得力がなかったりする場合もあるからです。
イラストがメインのゲームなのに大喜利ゲームのようなプレイ感!
投票前、探偵役の人を含めロジカルに証拠カードを選んだ理由を説明し冷静沈着に、何故その証拠カードを選んだのか説得力のある説明をする必要があります。
お題との関連性をどのように説明するか考えるくだりは、大喜利のような緊張感が少しあります。
喋り方のスタイルや説明の仕方は各プレイヤーの個性がでる部分でもあるのは面白いところです。
プレイする際ですが、人数が多い方が選択肢も増えるので予想の難易度は高くなるのでプレイ人数によってプレイ感は変わりそうです。
嘘をつくゲームが好きな方にプレイして欲しい!
正体隠匿の要素を考えると、「ディクシット」や「 ミューズ」などのイラスト連想系ゲームよりやや難しめとなっています。
一方で、人狼などに代表される正体隠匿系ゲームが好きな方には良いのではないかなと思います。
その理由として、繰り返し正体隠匿ゲームを遊んでいれば相手の癖なども知っていると思うのでよりゲームをより深く楽しめるためです。
出した証拠カードが正しいかについては1つの推理要素ですが、相手の挙動を見ているとわかってくるところもあるわけです。それらをトータルで見てこそ真の探偵となれるのです‼️
おわりに
今回は正体隠匿イラスト連想ゲーム『探偵クラブ』をご紹介しました。正体隠匿ゲームがお好きな方やイラスト連想系のゲームがお好きな方には是非遊んで頂きたい1作です。
ここまでお読み頂きありがとうございました。