ゲーム名 | アズール:サマーパビリオン (Azul: Summer Pavilion) |
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デザイナー | Michael Kiesling |
プレイ人数 | 2〜4人 |
プレイ時間 | 30〜45分 |
対象年齢 | 8歳〜 |
版元 | Next Move Games |
メーカー | ホビージャパン |
『アズール:サマーパビリオン』ってこんなゲーム!
『アズール:サマーパビリオン』は、菱形のタイルを個人ボード上に並べることで得点を獲得するタイル配置ゲームです。
手番でやることは、「タイルの獲得」と「タイルの配置」の大きく2つあります。場から菱形のタイルを獲得し、個人ボードある7つのエリアに配置していきます。エリア内の6箇所が埋まると高得点を獲得できるので、それを狙って配置戦略を練っていきます。
本作はドイツ年間ゲーム大賞を受賞したこともある作品『アズール』のシリーズ第3弾となっており、タイルの形状が正方形から菱形に変更になってる他、「オールマイティータイル」と「ボーナスタイル」の2つの要素の追加が大きな特徴となっています。
『アズール:サマーパビリオン』拡張セット『Azul Glazed Pavillion Expansion』が発売予定!
版元のPlan B Gamesから『アズール:サマーパビリオン』拡張セット『Azul Glazed Pavillion Expansion』の発売が発表されました。
アクリルオーバーレイと新たな個人ボード&スコアボードが追加になります。
【ニュース】
Plan B Gamesが『アズール:サマーパビリオン』の拡張セット『Azul Glazed Pavillion Expansion』を発表‼️『アズール:サマーパビリオン』のボードにアクリルオーバーレイと新たな個人ボード&スコアボードを追加する拡張セット。https://t.co/jzdnuR76Y1https://t.co/7epb7qY8mW pic.twitter.com/cMWfm75oy8
— ニコボド|ニコのボードゲーム日記 (@nico_bodo) February 22, 2021
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『アズール:サマーパビリオン』ゲームの準備
- 各プレイヤーに「プレイヤーボード」を配ります。
- 場の中央に「得点ボード」を配置し、その中央に10枚のタイルを配置します。
- コースターを並べ、各コースターの上に4個ずつのタイルを配置します。
『アズール:サマーパビリオン』のルール
ゲームは、「タイルの獲得」と「タイルの配置」の2つのフェーズで構成されています。
1.タイルの獲得
手番プレーヤーは、「コースターの上」もしくは「中央」からタイルを獲得します。
【コースターの上から獲得】
コースターの上に配置されている4つのタイルから1色を選び、全てを獲得します。
タイル獲得後、残ったタイルは場の中央に移動します。
【中央から獲得】
場の中央に配置されたタイルの中から1色を選び、獲得します。
オールマイティータイル
『アズール:サマーパビリオン』の特徴の1つとして、ラウンド毎にオールマイティータイルの色が指定されています。
オールマイティータイルはラウンド毎、以下のように変化します。
- 1ラウンド目:ピンク
- 2ラウンド目:グリーン
- 3ラウンド目:オレンジ
- 4ラウンド目:イエロー
- 5ラウンド目:ブルー
- 6ラウンド目:レッド
オールマイティータイルは、指定した色のタイルを獲得する際に同じ場所にあれば1枚だけ獲得することができます。
例えば、オールマイティータイルが二枚、青色タイルが一枚、黄色タイルが一枚ある場合
黄色タイルを選択した場合、追加でオールマイティータイル一枚を獲得することができます。
獲得したタイルは自分の場に置いておき「2.タイルの配置」まで待ちます。
2.タイルの配置
スタートプレーヤーから順にタイルを配置します。
タイルは個人ボードの上に配置するのですが、同じ色のタイルを何枚使用するかによってどの場所を埋めることができるかが決まります。
個人ボード上の7つのエリアにはそれぞれ「1」〜「6」の数字が振られており、それが必要枚数を示します。
上の例の通り、青の「3」を埋めたい場合には青のタイルを3枚使用することで埋めることができます。
また、オールマイティタイル(この場合は、ピンク)と組み合わせて埋めることもできます。
タイル配置時の得点
タイルを配置した際、隣接しているタイルの枚数と配置したタイルの枚数が得点になります。
例えば一枚配置した際、隣にタイルが一枚置かれている場合には2点。
一枚配置した箇所の両隣に二枚隣接するタイルがある場合には、三点配を獲得します。
同じエリアに繋げて置いていくほど、得点が高くなっていくようになっています。
ボーナスタイルの獲得
個人ボードには「柱」「像」「鍵」の3種類のアイコンが描かれており、それらの周りをタイルで囲うとボーナスタイルを獲得することができます。
▲「像」の周りを囲った場合
それぞれ獲得できるボーナスタイルの数は以下の通り。
- 柱:1枚
- 像:2枚
- 鍵:3枚
ボーナスタイルは、得点ボードの中央に配置された十個の駒の中から獲得します。(随時補充)
これによって配置する際のタイルが少し増え、戦略の幅が広がります。
これを繰り返し、全6ラウンドが終了するとゲームが終了します。
『アズール:サマーパビリオン』ゲーム終了時得点計算
ゲーム終了時、以下の2点をすでに獲得済みの得点に追加します。
- 各エリアが全て埋まっているか
- 「1」〜「4」のエリアが全て埋まっているか
これを既に獲得している得点に追加し、合計得点が最も高いプレーヤーがゲームに勝利します。
『アズール:サマーパビリオン』のレビュー
3作の中で一番好き!
今回で第3弾となる『アズール』シリーズですが、過去作含めて個人的に一番この『アズール:サマーパビリオン』が好きです。(この辺は、個人差がおおきくあると思います)
具体的にどの点が良いかというと、配置出来なかった際のマイナス要素が非常にすくなくなったという点にあります。
過去作では勝つためには、いかに相手に不要なタイルを押し付けて失点させるのかという要素が大きかったとかんじています。
本作ではそういったネガティブな要素が取り除かれ、いかに自分が高得点を狙うかという点にフォーカスされているように感じました。
中期目標と長期目標がわかりやすい
本作の特徴の1つとして、タイルの配置によって新たなタイルが獲得することができるという点が中期目標として効いていると思いました。
長期目標としては6つのエリアにタイルを配置することが示されているなかで、どの順でタイルを埋めていくかの指針が立ちやすいため遊びやすくなっていると感じました。
10枚の並んだタイルの獲得タイミングも、他のプレイヤーの動きを見てから動くのか既に配置されているものを早どりするのかもジレンマがあって好きです。
写真を撮りたくなる彩りの豊かさは健在!
タイルが配置され、ゲームがすすむにつれて盤面が豊かになるのは良いですね。前作『アズール:シントラのステンドグラス』ではゲームが進む途中で集めたステンドグラスが消えていくという点が個人的に残念だったのですがその点が良くなっています。(基本的に盤面のコンポーネントが増えるゲームが好き)
原点回帰であるとともに失点要素がなくなり中長期目標が設定されることによって、より家族で遊びやすくなっています。「アズール」は見た目はいいんですが、実際に遊んで勝つとなると先読みや相手の妨害などが必要なゲーム気ゲーマーズゲームであるというのが正直なところだったので、より多くの人にオススメでるのではないかと。
おわりに
今回は各国の賞を受賞したタイル配置ゲーム『アズール』シリーズの最新作『アズール:サマーパビリオン』をご紹介しました。『アズール』が好きな方には絶対に遊んでいただきたい作品ですし、60分くらいのファミリーゲーム好きな方も是非に!
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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