みなさん「将棋」で遊んだことはありますか? 藤井聡太氏のサクセスストーリーなどが度々メディアで取り上げられることも多い伝統的なアナログゲームです。
ルールは知っているけれど、長時間かかるので大変と思っている方も多いのではないでしょうか?
そんな長時間かかる将棋を濃縮して超短期決戦にした将棋ゲームが今回紹介する「エクストリーム将棋」です。
『エクストリーム将棋』ってこんなゲーム
『エクストリーム将棋』は、5つの将棋の駒を使って相手と対戦する将棋ゲームです。
ゲームで使用する「マップ(将棋盤)」と「駒」はカードを引くことで決定。「将棋盤」はパズルのように凸凹になっていて、お互いが選んだ「将棋盤」同士がくっついて1つの将棋盤が完成するのが特徴的です。
その後、「ついたて」をお互いの間に立てて駒を秘密裏に配置。ゲーム開始時に「ついたて」を取ってご対面。対局が始まります。
JELLY JELLY GAMESと老舗おもちゃメーカー・ハナヤマのコラボ
本作は、将棋カフェCOBAINとも関連のあるJELLY JELLY GAMESと老舗おもちゃメーカー・ハナヤマのコラボレーションゲームとなっています。
ゲームデザイナーは、中川航太氏。「ゲームマーケット2018秋」に発売された同名作の商業流通版となっています。NakagawaHandsのWEBサイト上では「エクストリーム詰将棋」が公開されており、そちらを使えば1人で楽しむこともできます。
『エクストリーム将棋』の内容物
- 将棋盤:10枚
- 駒カード・盤カード:合計16枚
- ついたて・足:1組
- ライフマーカー(赤・青):合計6枚
- 説明書:1部
- 駒:20個
『エクストリーム将棋』のルール
『エクストリーム将棋』のゲーム準備
各プレイヤーに「駒カード」と「盤カード」を配り、それに一致する「将棋盤」と「駒」を受け取ります。
お互いの「将棋盤」をパズルのようにくっつけて、「ついたて」で相手側が見えないようにします。
先手は将棋経験の浅いプレイヤーから。2ゲーム目以降は、負けたプレイヤーからです。
『エクストリーム将棋』の手番でやること
手番でやることは「駒を移動する」もしくは「駒を配置する」のどちらか1つです。
「駒」の移動ルールは、通常の将棋と同様となっており(下表参照)、「駒」が相手の陣地に入った際裏返すことができ、移動エリアが変化します。
また、移動先に相手駒がある場合には獲得することができます。
駒 | 移動範囲 | 移動範囲(裏面) |
---|---|---|
王 | なし | |
角 | ||
飛車 | ||
金 | なし | |
銀 | ||
桂 | ||
香 | ||
歩 |
獲得した相手の駒は自分の駒として使用可能
獲得した相手の駒は、自分の駒として使用が可能です。駒は好きな場所に配置することができ、配置することで1手番となります。
相手陣地に置いた場合には、その後相手陣地内で最低一歩動けば裏返ることが可能です。
先に3勝したプレイヤーが勝者!
相手の「王」の駒を獲得すると、相手の「ライフマーカー」を減らすことができます。
これを繰り返し、先に相手の「ライフマーカー」を0にした(3勝した)プレイヤーがゲームの勝者となります。
『エクストリーム将棋』のレビュー
初手から歩が金に成れるのが気持ち良い!
将棋の醍醐味として、敵陣に入った際に各駒が成ることができ、攻撃の範囲が広がる点と王を追い詰めるためにどのように駒を配置して詰めていくのを考えるという点があると考えています。
『エクストリーム将棋』は、まさにそんな面白さを濃縮したルールになっている点が魅力的です。敵陣に1歩入った瞬間に金に成るため、「歩」といえど敵の王を追い詰めるには重要になるわけです。
ニコ
「歩」に関しては、通常の将棋ではなかなか「と」に成れずにあっさり取られてしまうことも多いため「と」に成れた時の喜びはなかなかのものです。このゲームでは初手でそれが実現できてしまうわけなんです!!
先手は有利!将棋の動きを覚える必要あり!!
盤面が狭く、相手の陣地に入るとすぐに成ることができるため先手のプレイヤーの方が有利である印象を受けました。(先手プレイヤーは将棋経験の浅い方というルールになっています。)
なので、後手のプレイヤーが最前線に駒を配置するのはリスクが高いためよく考えて駒を配置する必要があります。
エクストリームといえど、駒の動きは基本に忠実であるため遊ぶにはある程度動ける範囲を覚える必要はあるでしょう。
ゲーム準備段階で勝負は始まっている!そして長考必至!!
地形の情報と駒の情報はついたてがあるとはいえ公開情報になっており、相手の5つの手駒を見ながらどの位置に駒を置いてくるのか予想して、自分の駒を配置するという読み合いが必要になってきます。
5つしか駒がないため、”この駒が取られるが相手のあの駒を取ることができて・・・”という数手先を考える動きがゲーム開始直後から発生します。なので勝つためには長考が必至ですし、1手が大きな命取りになる場合も。これは、ホンモノの将棋おける終盤のせめぎ合いにも近く、将棋の醍醐味が楽しめるゲームだと思いました。
『エクストリーム将棋』のまとめ
⭕️:将棋おける終盤のせめぎ合いが楽しめる!
❌:先手は有利!将棋の動きを覚える必要あり!!
今回は、序盤からクライマックスが楽しめる将棋ゲーム『クライマックス将棋』をご紹介しました!
「将棋」を遊んだことのない方や、「将棋」の基本ルールは知っている方などが遊びやすいとても間口の広いゲームだと思います!!
ニコ
「将棋」を遊んだことのない妻と遊びましたが、駒の動きの紙を見つつ楽しんでいました。そして実際負けました・・・。
『エクストリーム将棋』の商品情報
ゲーム名 | エクストリーム将棋 |
---|---|
デザイナー | 中川航太 (NakagawaHands) |
企画・編集 | 白坂翔 (JELLY JELLY GAMES) |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 15分 |
対象年齢 | 6歳~ |
出版社 | JELLY JELLY GAMES、ハナヤマ |
価格 | ¥2,100(税込) |