この記事は『ito(イト)』『ito(イト)レインボー』が
- 気になったので、買おうか迷っている
- どう違うのかが知りたい
- 2種類あるけど、どっちを買えばいいかわからない
といった方に向けた内容です。
この記事を読んでいただければ、『ito(イト)』と『ito(イト)レインボー』の違いがわかります!
『ito(イト)』も『ito(イト)レインボー』も両方遊んでの感想などと共にゲームの魅力を解説します❗️
前作『ito(イト)』については、個別記事「相手の意図を読み取ってクリアを目指す協力カードゲーム『ito(イト)』」をご覧ください。
ito(イト)レインボーってどんなゲーム?
『ito(イト)レインボー』は、全員の持っている「数字カード(1〜100)」を小さい順に並べることを目指す協力カードゲームです。
ただし数字を直接言うのはNG!で、みんなの「たとえ」を比べる会話が重要です。価値観のズレを楽しみながら、相手の”意図”をうまく汲みとる必要があります。
『itoレインボー』は、TVなどでも話題のゲーム『ito(イト)』のシリーズ第2弾で、本作では様々な箇所が新しくなっています!
ito(イト)レインボー
ito(イト)
次の章でどのあたりが新しくなっているのかを解説していきます!
『ito(イト)レインボー』と『ito(イト)』の違い
違い①:「数字カード」がコンパクトに!
ゲームで各プレイヤーが秘密裏に持つ「数字カード」が1/2にサイズダウンしています。
その結果、コンパクトになったのでカードが持ちやすくなっています。その一方で
イラストは、多くがオリジナル版と同じものになっていて一部カードイラストが刷新されています。どのカードが新しくなっているかは、両方手元にある場合には違いを楽しんでみるのも良さそうです✨
ニコ
違い②:「お題カード」が2倍に&「お題フレーム」が追加!
「お題カード」はサイズが2倍になっていて、3つのうち1つを選ぶようになっています。
さらに「お題フレーム」も新たに追加になっていて、選ばれたお題がどれかが1目でわかるようになっています。
通常版では
違い③:誰が出したカードかを示す「クリスタル」が追加に!
『ito(イト)』をプレイ中、誰がどのカードを出したかわからなくなってしまうなんてことがありませんでしたか?
そんな遊びづらさを解消すべく、『ito(イト)レインボー』では「クリスタル」が追加されています。
数字カードを出す際、「クリスタル」を「数字カード」の上に配置して誰が出した「数字カード」かが一目でわかるようになっています!
「クリスタル」がなくてもゲームとしては変わりませんが、ありがたい遊びやすさの向上となっています。
ニコ
違い④:ルールがよりシンプルに!難易度アップも緩やかに!!
『ito(イト)レインボー』、『ito(イト)』共に2つずつルールが収録されています。
- 『ito(イト)レインボー』・・・「クモノイト2.0」「ニジノイト」
- 『ito(イト)』・・・「クモノイト」「アカイイト」
まずは、基本ルールの「クモノイト2.0」「クモノイト」との違いを比べてみます。
大きな違いとしては、「ライフ」と「ラウンド」の概念がなくなったことと、「数字カード」の増え方が全体で1枚ずつ増える(=徐々に難易度が増す)ルールに変更された点があります。
テーマの決定 | 3択 | 4択 |
ライフ | なし | あり(最大3) |
ラウンド | なし | 3 |
手札枚数 | 最大2枚 ※クリアする度、1人ずつ手札が2枚に増える(全員2枚になるまで) | 1ラウンド目:1枚 2ラウンド目:2枚 3ラウンド目:3枚 |
こんな感じで差分だけ見せられても、全体がよくわからない方も多いかと思いますので、後ほどもう少し細かいルールを紹介します。
違い⑤:2チームで戦う新ルール“ニジノイト”で、最大14人で遊べる!
『ito(イト)レインボー』には、「クモノイト2.0」をベースとしたチーム戦モード「ニジノイト」のルールを新たに採用しています。
2チームに分かれ、「お題カード」は共通で「クモノイト2.0」のルールでゲームを開始します。
片方のチームが「数字カード」を全て並べた場合、砂時計をセット。1分以内にもう片方のチームも「数字カード」を全て並べなければいけません。
どちらのチームが、より多く「数字カード」を正しい順番で並べられるかを競います。
ito(イト)レインボーのルール
ito(イト)レインボー “クモノイト2.0″ ゲーム準備
- 自分の色を選んで、クリスタルを3個受け取る。
- 「数字カード」を1枚受け取る。
- 「数字カード」と「お題カード」の山札を作る
ito(イト)レインボー “クモノイト2.0″ ゲームの流れ
「お題カード」を1枚引いて「お題フレーム」にかぶせる。
手札の「数字カード」をお題に沿った言葉で例える。
ここから、お互いに話しながら仲間の数字がどの辺かを想像します🤔
ちょうど良さそうな順番のところに「数字カード」を裏向きで出して、出した「数字カード」の上に自分のクリスタルを置く。
全員が「数字カード」を全て出したら、「数字カード」を小さい順に表向きにして“小さい順に並んでいるか”を確認。
全ての「数字カード」が小さい順に並んでいたら”クリア”。
次は、1人の手札の「数字カード」を2枚にして連続クリアを目指してもOK!(やめてもOK)です。
ito(イト)レインボーの禁止事項
ゲーム中どんな例え方をするのも自由なのですが、必ず守らなければいけないルールが1つ。
絶対に数字を直接言ってはいけないというルールです。
これをやってしまうと、
ito(イト)レインボー 編集者のこだわり
『ito(イト)レインボー』の編集者・野澤邦仁氏(株式会社アークライト)から、無印とレインボーの違いなどこだわりについてお伺いできたので掲載させていただきます。
『ito(イト)』と『ito(イト)レインボー』 カードの出し方の違い
無印とレインボーの大きな違いはカードの出し方にあります。
のざくに
- 無印→1箇所にカードを「重ねて」出す
- レインボー→1列にカードを「並べて」出す
これにより、無印にあったテクニック「先に公開されたカードの数字を見て、自分のたとえを言い換える」が使えなくなりました。
かわりにレインボーでは、各人がとりあえずたとえを言いながら机に並べて、あーだこーだ言いながら順番を入れ替えて進められるようになりました。結果、よりテンポがよくなっています。レインボーは全体的にテンポアップの方面に再編集をかけています。
のざくに
『ito(イト)レインボー』での改善点
無印のときの小さな問題として、自分の数字が小さくて早々に出し終わってしまった後に議論が白熱すると、出し終わった人は若干他人事みたいになるケースがありましたが、レインボーでは「並べて出して一気に公開」ルールによってそれが改善されています。
無印のときからテレビやYouTubeなんかでは「並べる」ルールで遊ばれていることもあり、レインボーではそれを整えた上で正式ルールに逆採用させてもらった、とも言えます。
プレイヤーの皆さんに「育ててもらった」感じがあるね、とito作者であるミツル(ナカムラミツル/326)さんと話していました。
のざくに
【無印の良いところ】
- カード(イラスト)が大きい
- “アカイイト”ルールがある
- お題は全て差し代わっているので、無印のお題は無印にしかない
- ライフ制、出されたカードの数字を見て自分のたとえを変えられるなど、細かいテクニックがある
などなど
のざくに
『ito(イト)レインボー』の裏テーマとライフ制のカット
レインボーの裏テーマで、「写真映えさせる」もありました。お題フレームやクリスタルや砂時計は、その観点も期待して、入れています。
無印を出すときは、ゲーマーの方々に受け入れてもらえるか心配だったのと、作者でもあるミツルさんの希望もあり、3ライフ制を採用しました。
しかし、発売後にゲーマーの方々にも受け入れられていて、かつ「1ミス即終了ルール」も多くの方々に受け入れられているのを見て、レインボーでは自信を持ってライフ制をカットしました。
お題の内容も、無印で色々遊ばれている様子を観察させていただいて、「これくらい攻めても大丈夫だな」というラインがわかってきたので、レインボーでは攻めたお題を入れられました😊
無印の発売から3年かけただけあって、問題のバリエーションはかなり豊富になっていると思います!
のざくに
ito(イト)レインボーの感想
やっぱり価値観のすり合わせが面白い!
これは通常版にも言えることですが、お互いの数字がたとえた言葉からいくつなのかと想像をめぐらせて議論をする。そしてそれを答え合わせをする。
非常に単純なことではありますが、人の思考に対して想像力を働かせてその答え合わせをすぐにする。ここが本当に楽しいです。
他人の価値観と自分の価値観のすり合わせをして納得したりしなかったりして、仲間と盛り上がる。最高の時間ですし、ここが多くの人に受け入れられる鉄板パーティーゲームなところだと考えています!
お題カードが圧倒的に良くなった!
『ito(イト)レインボー』で様々な進化がありましたが、1番好きな点は「お題の進化」です。
お題カードの枚数が増えたわけではなく、「〇〇した時の□□」という風にシチュエーションが限られ、さらに明確に答えがないお題が多く収録されています。
通常版では明らかに調べればランキングが出そうなお題も多くあり、お題の選び方によって盛り上がる場合と盛り上がらない場合があったのが正直なところです。
人の価値観ではなく、事実によって決まるお題が排除されているのでプレイヤーのたとえ思考をくすぐる絶妙なお題の数々となっています。個人的に通常版のお題は結構苦手なものも多かったので、ありがたいアップデートでした!
通常版を持っていなかったら、ito(イト)レインボーを買うべき
『ito(イト)レインボー』と『ito(イト)』両方持っていなくて、どちらを買うべきか尋ねられたら迷わず『ito(イト)レインボー』をおすすめします。
理由としては、先に説明したとおり様々な箇所でプレイのしやすさが向上しているためです。
ルールのシンプル化、お題の入りやすさ、クリスタルでによるカードリマインダなど様々な点が進化しています✨
326さんのアートを楽しみたい方向けには『ito(イト)』の方をおすすめしますが、そうでなければレインボーを買うのが良いと考えます。
おわりに
『ito(イト)レインボー』は大人数が集まるパーティーで遊ぶゲームに最適だと思います!
通常盤から細かいところがブラッシュアップされ、かなり遊びやすくなっています。どちらを買おうか迷ってる方には、『ito(イト)レインボー』をおすすめします。
というわけで、今回は『ito(イト)レインボー』はイイぞ!という記事でした。
それでは、素敵なボードゲームライフを✨