ニコ
こんにちは、ニコです。
今回は、収穫したフルーツを支払ってビジネスを拡大するコンポーネントが最高なゲーム「ジューシィフルーツ」の魅力をルール紹介と共にお届けします!この記事を読めば、どんなゲームかが丸わかりです!!
ゲーム名 | ジューシィフルーツ |
---|---|
原題 | Juicy Fruits |
デザイナー | Christian Stöhr |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 10歳~ |
プレイ時間 | 20~50分 |
版元 | Deep Print Games |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021/8/上旬 |
定価 | ¥4,950(税込) |
「ジューシィフルーツ」はこんなゲーム!
プレイヤーは小島の楽園を所有しており、美味しいフルーツを育てて生計を立てている。
ゲームの目標は、船にフルーツを届けたり、島に観光ビジネスを立ち上げたりして、最も多くの点数を獲得すること。
手番でやることは、島に配置した「収穫タイル」をスライドして、フルーツを収穫。収穫したフルーツを使用して、得点に変換する。
島には「収穫タイル」の他に「船タイル」が配置されており、ゲーム中に獲得したフルーツを支払うことで「船タイル」がなくなり「収穫タイル」をスライドできるスペースがだんだんと広がっていくのが特徴。
フルーツタイルのスライドによる資源獲得のメカニズムが新しく、少し先の手番を考えるのが面白いゲームだ!!
作者は、「ピクチャーズ」のChristian Stöhr氏。2020年にドイツ年間ゲーム大賞を獲得している。
「ジューシィフルーツ」のルール
「ジューシィフルーツ」のゲーム準備
各プレイヤーに「島ボード」「収穫タイル」「船タイル」を配り、全てのタイルを「島ボード」に配置。
「船タイル」は、裏面が2色(オレンジ色・緑色)あり、それぞれ8枚ずつ配置する。(ブイのある場所とない場所で分かれる)
中央には、「得点ボード」と「ビジネスボード」を配置。「ビジネスボード」にはプレイ人数分の「ビジネスタイル」を配置する。
「得点ボード」は両面印刷になっていて、裏面(ジュース工場)はマイルストーン付きで新しい得点獲得方法が追加になる。
「ジューシィフルーツ」のゲームの流れ
手番は、「フルーツの収穫」と「フルーツの使用」2つのステップで進む。
「島ボード」にある「収穫タイル」/「移動ビジネスタイル」を1枚動かす。
STEP.1-A 収穫タイル
「収穫タイル」にはフルーツが描かれており、タイルを移動した分のフルーツを獲得できる。
STEP.1-B 移動ビジネスタイル
「移動ビジネスタイル」にはフルーツ/アイスが描かれており、タイルを移動した分の効果を発揮する。
手元にあるフルーツ駒を使用して、「船タイル」を1枚達成/「ビジネスタイル」を1枚獲得する。
STEP.2-A 「船タイル」の達成
「船タイル」に書かれたフルーツを支払って、書かれた得点を獲得。その後、「島ボード」から「船タイル」を取り除く。
STEP.2-B 「ビジネスタイル」の獲得
必要資源を支払って、「ビジネスタイル」を獲得。タイルを「島ボード」に配置する。
その後、営業許可トラックが1マス進む。
- 場所タイル・・・タイルに書かれた勝利点を獲得
- 屋台タイル・・・ゲーム終了時、条件達成に応じて得点を獲得
- 特別収穫タイル・・・移動時、2種類のフルーツ獲得が可能
- アイス移動販売タイル・・・移動時、フルーツを支払って勝利点変換が可能
※STEP.1-Bで登場する「移動ビジネスタイル」は、「特別収穫タイル」「アイス移動販売タイル」が該当
「ジューシィフルーツ」のゲーム終了と得点計算
営業許可トラックが一番下の「✖️」のエリアに到達した後、スタートプレイヤーの手前のプレイヤーまでプレイするとゲームが終了する。
その後得点計算を行い、最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となる。
「ジューシィフルーツ」のレビュー
スライドによる資源獲得のシステムが新しい&没入感があって最高!
本ゲームのメインとなる、「収穫タイル」の移動による資源獲得のシステムが新しい。
2手3手先を見越して各タイルをどの順に動かすのか、そしてどの「船タイル」を目標達成していくのかを考える必要があり、この思考の部分について没入感があって最高だ。
何を目指すかを決めて、どの順で「収穫タイル」を動かすかを考えるのが楽しい。とはいえ、長考し過ぎずにプレイしたいところだ。
「船タイル」の達成と「ビジネスタイル」の獲得は、前者がエリアを拡張する動きで後者がエリアを縮小する動きになっていることでジレンマを産んでいる。どこまで土地を確保した上で、「ビジネスタイル」へ移行するのか。
島をうまく整地して埋めることで勝利点に変換していくわけだが、毎回登場するビジネスタイルは異なるのでゲーム毎に違ったプレイになる。
木ゴマのコンポーネントに心意気を感じる!
ゲームに登場する5種類のフルーツコマは、正直無駄に大きい。
Deep Print Gamesの前作「リネイチャー」でもそうだったのだが、ゲームを遊ぶに当たっててここまで駒を大きくする必要性はない。
出版社としても、ゲーム全体の重量も上がるし木駒自体のコストも高くなるという方向にしかならないが、あえてユニーク駒でこれを実現しているのは木駒の持った感じも含めて楽しんで欲しいというメーカー側の心意気が感じられた。
1人プレイでも充分に楽しめる!
ソロプレイ用のゲームボードは全4種類。各ボード毎に難易度や特徴が異っている。
ソロプレイではオートマ(NPC)と対戦する。
相手が手番毎に駒を進めて大量得点していくので、うまくこちら側が得点を伸ばしたタイミングでゲーム終了フラグを切る必要がある。
対人プレイよりも得点の取り合いが熾烈なので刺激的だった。また、じっくり考えて遊びたい方にはこちらのソロプレイもおすすめだ。
ソロプレイ感は強い!
個人ボードの上で資源産出のパズルがメインなので、ソロプレイ感はやや強いと言える。他プレイヤーと関わりのある部分としては、「ビジネスタイル」の早取りの要素の部分のみ。
上級ルール「ジュース工場」を入れると、インタラクションは増えるので他プレイヤーとの関わりが物足りないと感じた方には必須。
一方で、インタラクションが少なめなので何人で遊んでもプレイ感にぶれは少ないというメリットはある。
「ジューシィフルーツ」のまとめ
今回は、「ジューシィフルーツ」をご紹介しました。タイルスライドパズルと資源変換戦略を考えるのが楽しい中量級ゲームです。レビューのポイントをまとめると以下の通り。
⭕️:木ゴマのコンポーネントに心意気を感じる!
⭕️:1人プレイでも充分に楽しめる!
❌:ソロプレイ感は強い!
パズル系のゲームが好きな方やソロプレイで遊ぶ機会が多い方には特におすすめです。また、中量級で拡大再生産を遊びたい方にも是非遊んで頂きたいゲームです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
ゲーム名 | ジューシィフルーツ |
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原題 | Juicy Fruits |
デザイナー | Christian Stöhr |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 10歳~ |
プレイ時間 | 20~50分 |
版元 | Deep Print Games |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021/8/上旬 |
定価 | ¥4,950(税込) |