ゲーム名 | メルカド (Mercado) |
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デザイナー | リュディガー・ドーン(Rüdiger Dorn) |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30分 |
年齢 | 10歳~ |
メーカー | KOSMOS |
高級品を集めるバッグビルディングゲーム!
『メルカド』は、高級品を集めて影響力を高めるバッグビルディングゲームです。手番で袋から駒を引いて、8箇所のエリアのいずれかに引いた駒を配置。示された達成条件を満たすとその高級品を獲得することができます。
ゲームデザイナーは、リュディガー・ドーン氏。代表作に『イスタンブール』『カルバ』などがあります。
参考
スマホアプリ版『イスタンブール』発売! : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
いずれかのプレイヤーが、得点トラックを1周するとゲームが終了します。
ゲームの準備
各プレイヤー用
各プレイヤーにプレイヤーマーカーと袋を渡します。
その後、5色5個ずつのコイン(木駒)を渡します。これを袋の中に全て入れます。これがゲーム中に高級品を購入するための資金となります。
ただし、黒い木駒は偽金となっており手番で場に配置することはできません。
プレイヤー共通
場の中央に得点トラックとゲーム内で追加される木駒、ボード、スクロール、紋章トークンなどを配置します。
その後、高級品タイル4枚、香水タイル2枚、おじさん/おばさんタイル2枚の合計8枚を場に配置します。
手番でやること
手番でやることは、「1.袋から木駒を引く」もしくは「2.袋に駒を戻す」のどちらか1つです。
1.袋から木駒を引く
袋から木駒を3個引きます。その後、3種類・8箇所あるエリアに木駒を配置。購入条件を満たしていれば達成となります。
各タイルには、プレイヤーカラーが示されているのでその横にのエリアに木駒を配置します。
A. 高級品タイル
高級品は全4枚が場に出ており、達成すると勝利点を獲得することができます。
条件を達成すると新しい高級品タイルに切り替わります。
B. 香水タイル
香水は全2枚が場に出ており、達成すると追加でスクロールなど様々な効果をえることができます。
条件を達成すると新しい香水タイルに切り替わります。
C. 市場タイル
市場タイルは、常に2枚固定となっており条件を達成しても、新しいタイルに切り替わりることはありません。
市場監督
条件を達成するとスクロールを1枚獲得できます。
スクロールは、勝利点や追加の木駒、黒木駒の廃棄などの効果を手番開始時に1度だけ行うことができます。
両替商
条件を達成すると白の木駒を1枚獲得。即時使用します。
白い木駒は、どの色でも代用することができます。ただし、条件達成に使用した後は袋に戻らず共通の場に戻ります。
条件の達成
手番で条件を達成すると以下の通り処理がされます。
達成したプレイヤー
タイルに書かれた勝利点や効果を獲得。配置した駒を自分の手前に置きます。
こんな感じでプレイヤーマーカーの上に木駒が戻ります。
達成できなかったプレイヤー
達成できなかったプレイヤーの中で、最も多く木駒を配置したプレイヤーは「紋章タイル」を1枚獲得します。「紋章タイル」を手番で使うことにより追加で2枚木駒を引くことができます。
そして、達成できなかったプレイヤーの木駒は全て袋の中に戻ります。
2.袋に駒を戻す
条件達成済みでプレイヤータイルの上にある木駒を全て袋に戻します。
勝利点の獲得
勝利点を獲得した際、得点ボードの自分の駒を動かします。得点トラックには、追加の勝利点や黒い木駒の破棄などのアクションが用意されています。
マスが空いている状態で止まったプレイヤーが効果適用の対象となっており、既にある駒の上に乗っても効果は適用されません。
実際に遊んでみて
袋に残ったコインを考えながら、どのタイルに投資をするべきか考えるを悩むのが楽しいゲームでした。各プレイヤーの初期コイン数は決まっているため、場に置いたり戻ってきたコインの色を見ることでまだ達成する可能性の残されているタイルとそうではないタイルがわかってきます。
既に配置済みのコイン色による制約を受けやすいため、白のオールマイティコインの存在が非常に大きいです。そのため、戦略的に白いコインを増やしつつ黒のにせ金を減らして袋の中を最適化していく必要があります。
一方で、追加のタイルを引くことができる紋章タイルの存在も非常に大きく取る気はないが2位になることで紋章を集め自分の手番で多く引いて有利に進めるということも大事になってきます。
他のプレイヤーに取られる前に一気に達成したいわけですが、3つ引いたうちに1つ黒コインが入っていると場に配置できるのは2個のみ。よほど良い引き出ない限り、一気に達成することは難しいことも。この辺を中に残っているコインを考慮しつつ判断する必要があります。
各タイルの条件達成後の処理については、達成したプレイヤーとそうでないプレイヤーで処理がことなること。また、白コインは場に戻ることなどもありややごちゃつく感じは否めません。
勝負に勝つには勝利点トラックにおける追加勝利点などの存在も非常に重要であることから、ちょうどよい場所で追加得点を得れるようにどのタイルを狙うかやどのタイミングでスクロールによる追加勝利点を得るかなどもゲームに勝つには重要な要素となります。
ゲーム概要にバッグビルドと書きましたが、袋の中身を構築するよりも袋から引いてどこに置くかを考えるかの要素が強いゲームとなっています。ゲームボードは2面用意されており、上級編のほうがよりほかプレイヤーへの妨害要素などが大きいゲーム展開になるようです。こちらでも遊んでみたいところです。
おわりに
今回はリュディガー・ドーン氏のバッグビルディングゲーム『メルカド』をご紹介しました。
袋からくじ引きするワクワク感が好きなかたバックビルディングのシステムが好きな方は遊んでみると良いかもしれません。