ゲーム名 | パッチワーク・ドゥードゥル (Patchwork Doodle) |
---|---|
デザイナー | ウヴェ・ローゼンベルグ (Uwe Rosenberg) |
プレイ時間 | 20分 |
プレイ人数 | 1~6人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
メーカー | ホビージャパン |
『パッチワーク:ドゥードゥル』ってどんなゲーム?
『パッチワーク:ドゥードゥル』は、紙にパッチワークの布片を書き込んでパッッチワークを完成させるロールアンドライトゲームです。
全てのプレイヤーは、選ばれた布片の形を自分の用紙に記入してマス目を埋めていきます。マスがより多く埋まっているほど高得点になります。
ゲームを通じて4回、特殊能力を使うことができるのでそれらを駆使して全てのマスを埋めることを目指します。
ゲームデザイナーは、『カヴェルナ』『アグリコラ』などで有名なウヴェ・ローゼンベルグ氏。本作は、2人用タイル配置ゲーム『パッチワーク』シリーズの最新作となっています。
ゲームの目的
美しいキルトを作り上げることは、簡単なことではありません。特に、不規則な形をした布同士がうまく繋ぎ合わせられない時は大変です。このため、画板上で周到な準備が必要です。慎重にパッチ(布片)を選び、適切なタイミングで便利な道具を使用し、最も美しいキルトをデザインしてゲームに勝利しましょう!
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全3ラウンドが終了すると、ゲームが終了します。
内容物
- 描画シート:1冊
- 鉛筆:6本
- スタートカード:6枚
- パッチ(布片)カード:30枚
- 6面体ダイス:1個
- トークン:1個
ゲームの準備
共通
場の中央に「パッチカード」を8枚並べ、カードとカードの間に「トークン」を配置します。
個人
各プレイヤーに「シート」1枚と「スタートカード」1枚を配り、ゲームを開始します。
各プレイヤーは、「スタートカード」に書かれた形をシートの好きな場所に記入しゲームがスタートします。
初回に配られる「スタートカード」の図形はマス数が多く、かなり癖のある図形となっているのも特徴です。
ゲームの流れ
ゲームは全3ラウンド行なわれ、各ラウンドは6ターン行われ全18枚の「パッチカード」の図形をシートに記入していきます。
各ターンの流れは以下の通り。
いずれかのプレイヤーが「6面体ダイス」を振り、その出目の分だけ「トークン」を移動します。
ダイスの目は「1」〜「3」がそれぞれ2つずつで構成されています。
全プレイヤーは「トークン」が配置された場所にある「パッチカード」の図形をシートに記入します。
自由アクション
プレイヤーは、ゲーム中3種類の特別アクションを行うことができます。それぞれ以下の通りとなっています。
- 「トークン」が配置された箇所の両隣のどちらかの「パッチカード」を選びます。
- 1マスを記入します。
- 選ばれた「パッチカード」の図形を直線で分断し、分断されたピースをシートに書き込みます。
- ❶〜❸のアクションのうちいずれか1つを実行します。
ラウンドの終了と得点計算
6つの図形をシートに記入するとラウンドが終了します。その後、得点計算をします。
シートの記入済みのマスを確認し、その中で構成される最大の正方形の数とそれに付属する列が何列あるのかを数えます。例えば3×5のエリアが完成していたとすると、そのラウンドでの得点は11点となります。(9点(正方形:3×3)+2点(追加列:2列))
これを3ラウンド行うので、ラウンドが進むにつれて獲得できる得点は増えていきます。
ゲーム終了時の得点
ゲーム終了後、空きマスは1マス−1点となります。
1〜3ラウンド目の得点と空きマスのマイナス点を合計し、最終得点を算出します。最終得点が最も高いプレイヤーがゲームに勝利します。
すべてのマスが埋まる場合も!なんと130点オーバーの高得点でした!!
『パッチワーク:ドゥードゥル』のレビュー
ポイント
- オリジナル版『パッチワーク』よりもカジュアルに楽しめる!
- 3つの特殊アクションの使い所が悩ましい!
- 何人でも遊べる紙ペンゲーム!
- 得点方法は新しいものの、想像通りのプレイ感!
オリジナル版『パッチワーク』よりもカジュアルに楽しめる!
オリジナル版の『パッチワーク』はパッチを購入するという要素があるため、お金(ボタン)とタイルとの関係が非常にシビアでどちらがどのパッチをとるのかの鬩ぎ合いがかなり厳しいインタラクションの強いゲームでした。
正直、経験値の差がモノを言うゲームになっています。本作では、そのようなシビアさやインタラクションは持ち合わせておらず、かなり軽いプレイ感のパズルゲームとなっています。
オリジナル版の『パッチワーク』における図形の並べ方のコツを楽しむことができるゲームといった位置づけかなと思いました。
3つの特殊アクションの使い所が悩ましい!
ただ単純に図形を書いていくだけでは高得点を取るのは難しく、中盤から終盤でうまくパッチを埋めきれない場面を乗り切るために3択のどれを選択するのかにただ悩みます。
勝負に勝つには、1ラウンド目からなるべく大きな正方形を狙っていく必要があり1ラウンド目の得点の点差は最後まで効いてくるような印象を受けました。
▲ゲーム終了時の様子
今回は、色分けをしてシートを埋めていきました。ゲーム終了時のビジュアルはなかなか良いです。(私は終始色を単純に塗るだけでしたが・・・)
何人でも遊べる紙ペンゲーム!
筆記用具さえあれば何人とでも同時に遊ぶことができます。
このあたりは、「Welcome to…」なんかと近しく非常にカジュアルに遊ぶことができるのが特徴です。
しかしながら、早どりボーナスのようなものがあるわけでもないので、他プレイヤーとのインタラクションは皆無でソロプレイ感はかなり強いです。
得点方法は新しいものの、想像通りのプレイ感!
残念な点としては、ゲームとしての目新しさのようなものはあまりない点でしょうか。
新しさがあるとすると大きい正方形であることで、高得点が生まれる得点方法かなという印象です。
この数年でミノ(テトリスブロックのようなやつ)を積み重ねるゲームが多くリリースされており、ブロックを組み合わせるという基本システムは同じなのでプレイ感については、想像通りでした。
おわりに
今回は紙ペンゲーム『パッチワーク:ドゥードゥル』をご紹介しました!
紙ペンゲームが好きな方や、テトリスブロックのような図形を組み合わるパズルゲームがお好きな方は遊んでみると良いと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!